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西やん66歳、日々の出来事独り言

何もない日448 【能登半島地震 進まぬ復興 その真実】

2024-06-29 19:38:50 | 何もない日
こんばんは。

今日は、雨が降ったりやんだりという感じです。
お客様の仕事を続けてきた中で、データや開発した時の資産や資料をハードディスクに保存してきたのですが、そのハードディスクが壊れ、復旧できたのは一部でした。
今、仕事を進める中で、お客様のサーバーの中にも保存されているのですが、容量の関係などで古いものは他の媒体に移され見れなくなったり、圧縮されてすぐには確認できなくなっています。
見たい資料、調べたいことがあるのですが困っていました。
それで、ふと思い出したのが、一度、お客様の仕事から離れた2年ほど前に、それまで使用していたハードディスクをそのままお客様に提供していました。
それが手に入れば、古いデータ、資産、資料が入っているはずで、それを昨日、探していただいて、預かりました。
その古いハードディスクのデータを、今使っているハードディスクに集約するためにコピーしているのですが、あまりにも量が多く、昨日からやっていますが、まだまだ終わりません。家のパソコン1台をそれに充て、今は、仕事でも使用している今年買ったパソコンで入力しています。2台使いです。
この週末は、この「整理」で終わりそうです。

【能登半島地震  進まぬ復興 その真実】
明日は6月30日です。『能登半島地震』が発生した1月1日から半年が経過します。

時々、「今」の能登の様子がテレビから映像で流れますが、観る映像、観る映像、地震直後とあまり変わっていません。
道路や電気、水道などのインフラはある程度「仮」でも復旧してきているのだと思いますが、倒壊した建物、能登市の朝市通り周辺の火災があったあたりなどは変化があまり感じられません。

何故、復興の進みが遅いのか。
その大きな理由の一つが、『半島』という地形、地理的条件だと思っています。『半島』であるために、その先へ行くための道路などの交通網が限られてしまいます。それが大きな要因かと思ってたのですが。

昨夜、テレビ東京系で放送された『ガイヤの夜明け』という番組。
今回のタイトルは『進まぬ復興 その真実』というものです。

番組では、この半年で約半数の事業者が廃業したり、廃業予定であるとのこと。その中で、事業再開を目指している方々も多いわけですが。
事業を継続するための復興費用の4分の3(最大15億円)を補助する制度があるとのことです。でも、その利用が進まないとのことです。それには、様々は種類の複雑で膨大な「書類」を作成して提出する必要があり、事業者だけではその「書類」を準備する余裕も、知識もないということです。

番組の中で、包装資材販売業を営んでいた方が出てきましたが、資材を補完する倉庫3棟が全壊したとのことです。その内の1棟は完全に形もなくくずれているのですが。
補助金を申請するには、元の建物の図面を含めた「見積」の提出が必要とのことで、地元の工務店に依頼して見積を作成するのですが、元の図面はもちろん無く、実際の建物も崩壊している状況で、工務店の担当者が持ち主にヒアリングしながら手書きで図面を起こしていくとのこと。
見積には、壁紙の枚数、部屋ごとのコンセントの数など細かいものが必要で、多いときには50ページにもなるとのこと。
それを、工務店の方は「無償」でやっているそうです。

それも、申請するには、公費解体する前に見積をとっておかないといけないそうなのですが、そのことを知らない方がほとんど。
地元の信用金庫の方が、いろいろサポートをしていて、信用金庫全体で110数件の申請の相談が来ているとのことですが、申請できたのは2件だけとのこと。

信用金庫の「申請事務」を担当している人が、その「見積作業」の実態を知り、石川県に連絡して、「せめて、見積をとる費用を補助してもらえないか」と訴えたのですが、だめでした。

見積を担当した工務店の方。「能登の業者は、見積はみんな無償でやっていると思いますよ」と。
これでは進まないし、工務店自体も被災しているだろうけれども、「見積」が収入にすぐには繋がらないわけです。これは、何とかすべきでしょう。

珠洲市で「解体業」を営んでいる方。その方を含めて7人の会社ですが、全員被災者です。
『公費解体』を請け負っているのですが、1戸の解体に10日ほどかかるとのこと。その理由が、「東日本大震災」から導入されたという「廃材の分別」です。屋根から瓦だけをはがすのに経験豊富な人でも40分。その後、木材やカーペットなど素材ごとに分別して、トラックで廃棄場所に運ぶ必要があるとのことです。
更に、トラック1台1台に、その写真を添付した書類を1台ごとに作成して提出しないと、『公費解体』での支払をしてもらえないとのことです。

この方の様な、7人程度の規模の解体業の会社では、一月に2~3件の解体しかできないとのこと。
『解体業者』のチームを県内外から受け入れるため、解体業者用の仮設住宅も建設しているそうですが、5月の時点で50チームほど。8月の計画では150チームにするとのことですが、とても難しい数字。
石川県の計画では、『公費解体』を来年10月までに完了するという見込みなのですが、先ほどの解体業者の方も「来年いっぱいでも無理だろう」と。

番組では、この件で、(担当する)「環境大臣」にインタビューしていますが、環境大臣も「努力はするが、見通しが立たない」との回答。

国も、石川県も、地元の自治体も、努力はされていると思いますが、「短期間に資源を集中する」など予算を含め、抜本的な対策が必要なのではないでしょうか。

そんなことを思いました。
では、また。


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