金魚の数多くいる憧れの女性の一人に、
まずオードリー・ヘップバーンをあげます。
私が彼女と出会ったのは、中学生のときにみた、映画「ローマの休日」。
その後、「麗しのサブリナ」「パリの恋人」etcetc・・・・・夢中になりました。
彼女の写真集を5冊ほど所持、映画はもちろん全てみました。
そして、何よりも鮮烈な印象を受けたのは、彼女の写真集の最後の方のページ。
晩年ユニセフ(国連児童基金)の親善大使を務めていた頃の写真。
「なんっって綺麗なおばあさんなのだろうか・・・・」と茫然自失でした。
10代の頃の私には、恥ずかしながら、
おばあさん=綺麗という認識がなく、初めての体験。
若作りなど全くしていない、歳相応、60歳、初老のオードリー。
名声を手にしても常に謙虚で、周囲のことに気を配り、
前向きで、子どもと動物をこよなく愛する、容姿同様、女神、妖精のような女性。
「エレガントな女性になる方法(集英社)」参照。
以下金魚お気に入りの一文抜粋。
オードリー・親善大使を務めていた頃の言葉
「各国政府は、戦争に莫大な予算を注ぎ込む一方で、
国の最大の資本、平和を呼ぶ唯一の希望である子どもたちを
軽視しています。理解できません。」
ほんと、子どもの未来は社会の未来!
前職(玩具会社)に勤めていた頃、日々良く感じていました。
余談ですが、金魚は学生のとき、彼女が住んでいた
スイス・トロシェナという小さな小さな街へお墓参りに行ってきました。
そしてそして、ごめんなさい!?、何よりの自慢は、
スイス在住時の金魚3歳のとき、
スイスの空港で出会ったのです、オードリー・ヘップバーンに!!!!
・・・・というか、・・・出会った・・・らしいのです。
というのは、残念ながら、私の記憶はもちろんなく、両親がみていました。
日本に帰る祖父母を送りに空港に行った際のこと。
もろスヌーピーなちび金魚が、目をすわらせ、口をとがらせ、
お土産屋のおもちゃに突進する姿を、
微笑ましくみている、50歳前後の綺麗なご婦人が一人と若い男性が一人。
そう、それはなんと!!オードリー・ヘップバーンと彼女の息子。
両親は、あわわあわわで、カメラを持っていたのですが、
いきなりむけることもできず、話しかけることもできず・・・だったそうです。
彼らの証言を信じるしかありませんが、
オードリーはしばらくの間、私のことみつめてくれていたみたいです。
きっと、ひだまりのような暖かい優しいまなざしで。
最後に・・・
「エレガントな女性になる方法(集英社)」以下抜粋。
バングラデシュ訪問時
オードリーは子どもたちに微笑みかけた。すると何人かが近づいてきて、
彼女の腕をなで、手を握った・・・・やがて少し先のココナッツの木陰に、
一人きりでぽつんと座っている小さな女の子がみえた。
オードリーはその子に気づいて尋ねた。
「あの子はなぜ来ないのかしら?」
そして女の子に歩み寄り、かたわらに膝をついて話しかけた。
まもなくその子をすくい上げると、しっかりと胸に抱き寄せた。
ポリオの後遺症で麻痺した少女の両脚は、力なく垂れた。
その子を抱いたまま、オードリーはこちらに戻ってきた。
その目には涙がたまっていた。
わたしたちのなかでその子の存在に気づいたのは、
オードリー1人だけだった。
-コール・ダッジ(ユニセフ代表)