午後から訊ねたのは宮地嶽神社です。
私は民家村を期待していったのですが、大きなしめ縄と菖蒲の花は圧巻でした。ここでも禰宜さんが丁寧に案内していただきました。禰宜さんの説明では、日本一のしめ縄との説明を頂きました。一昨年出雲大社に参拝しましたが、禰宜さん押味先生説明のように、こちらのしめ縄が大きいように感じました。
菖蒲の花も満開でした。
この大きなしめ縄を編み上げる技術にしても、長く受け継がれてきたものでしょう。
自然素材を生かす技術は、日本人の伝統文化だと思います。土から生まれた素材は、自然の風景になじみます。それとともに、朽ち果てる時に自然に還るという特徴を忘れてはなりません。
私たちの世代は、戦後の経済成長の恩恵を受けながら、大量生産大量消費を繰り返してきました。写真に写る子どもたちやその次の世代に、大きなエネルギーを消費しなければ廃棄できないものを現在も残し続けています.その最もたるものが原子力かもしれません。多くの電力を消費しその恩恵を享受している、私たちが原子力問題を批判することばかりでは問題解決にはならないように考えます。
少なくとも、江戸時代までの人々は私たちに、自然に還る素材の使い方ともに、民家や両神社にも数多くのものを残ししてくれています。すべてを伝承してゆくことは難しいのかもしれないが、宗像大社や宮地嶽神社の禰宜さんから聞く”技術の伝承”という言葉が胸に響きました。
できるだけ多くのものを伝承してゆくことの大切さを学びました。