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のんびり ゆっくり まったりと~♪

強襲 namida

2008年01月30日 | 我々をさらけ出せ
救ってくれる神様なんて存在しない。
ずっとそう思って生きてきた。

男はみんな糞の詰まった肉の塊だと思って、自分を殺してきた。

だけど・・・。
あの人にあって、
私も光を望んでいいんだって。
そう思える事が出来た。


でも・・・。



「あなた馬鹿なんだから、馬鹿は馬鹿らしく豚の相手でもしていればいいんです」
蛇を思わせるような目付きが嫌い。
それがこの男の印象。
「そう簡単に禊ぎ出来るわけ無いでしょう? 顧客も付いてますし・・・」
やっぱり、これが現実。
もう、どうしたらいいのか・・・分からない。
私には分からない。
心に湧き出るこの感情も分からない。
悔しみ、怒り、諦め、悲しみ、分からない・・・。
それが誰に向けてのものなのかも分からない・・・。
けど。
泣きたくない。
そして・・・。


「お母さん・・・。助けて・・・お母さん・・・」
ただ、そう呟いていた。


『あン? なんだオマエた』
・・・ドサ。
薄い壁の向こうで音がする。
それが異変であると、取り巻きが気付く前にドアを開け、
滑り込むように三人の黒い人影が・・・

「・・・お母さん」

そのうちの一人は私が知っている人だった。
私はどんな顔をしているのだろう。
思考が麻痺してしまったのか、もう何も考えられない。
完全に立ち竦んでしまった。

「なんだテメェら!!」
取り巻きの一人がお母さんに掴みかかる。
そして、一度ビクリと体が震えたように私には見えた。
何をしたのか、私の位置からは見えなかったが、
そのまま取り巻きの一人は、その場に崩れ落ちた。ピクリとも動かない。

「は~じめまして~。赤の東条さ~ん。
 これ。なぁ~んだ?」
場違いな程のうれしそうな明るい声。
お母さんではない一人が、一枚の紙切れを摘み、頭上でヒラヒラさせている。
蛇のような目付きの男。東条の顔付きが明らかに変化した。
「ああ~。こっちも初めましてだね~。
 黒でヘッドやってますよん。今日は慈善事業のお話ですよん」

その後のことは、あっという間の出来事だった。
東条が取り巻きを慌てて部屋から全て出し。
紙切れをヒラヒラさせていた一人が何か言っているが、
無表情のまま私を見もしないお母さんが気になって、全く覚えていなかった。

東条が頬を引きつらせて、ペコペコしている。
馬鹿みたいだ。


・・・・・・


何も分からないまま、お母さん達と一緒に私も外に出た。
そのまま停めてあった車に乗る。


・・・・・・


『なんで、・・・なんで言ってくれなかったんですか!!』
いつものお母さんの顔。
でも、お母さんは泣いていた。
『もっと私達を頼りなさい』
ただ、それだけを言って静かに私を見つめている。

ごめんなさい。
なんて言葉も出てこない程、私は泣いた。


・・・・・・


「破戒の泣き顔なんざ、始めて見たぜー」
『レアですよ~ヽ(*○w○)ノ 拝観料取りますよ?w』
大胆不敵にニヤリと笑うと、グイと涙を拭った。
『ほら! ヽ(*○w○)ノ
 アナタもいつまでメソメソしてるんですか!
 もう後は好きにしなさい。
 で、私たちのことは綺麗さっぱり忘れなさいな^^
 ・・・その前に・・・』
再び大胆不敵にニヤリとすると、
『何か食べに行きましょ~うヽ(*○w○)ノ』
「近くにデザートが有名な店がありますが・・・?」
今まで一言も口を利かなかった、最後の一人が生真面目に答える。
『そこ行きましょう~Σ(○д○ノ)ノ 甘いの食べたいです~Σ(○皿○ノ)ノ』
「えー。酒飲みて~よ。さけー」
『黙れ外野(*○w○) ピカチュ~ってやるぞ~(*○w○)っд』
「ちょwあぶねwww 大体それどっから持って来たんだよw」
『死ねー(*○w○)っд』
「うっわ! なんかキタ今wちょっwあぶねwあぶねww」


助手席とその後ろの席でじゃれあう二人を見て、
私は泣きながら、心から笑った。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (黒の人)
2008-01-30 15:30:10
っとに、よく覚えてるなー。だからか!
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Unknown (DD-悠久)
2008-01-30 21:36:34
あなたが書き込むと、T野さんがうるさいのです^^
っていうか、コノカテゴリにコメント禁止ですw
でも、よくよく思い返してみたら、ゆってたw
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