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おねがい☆ティーチャー  みずほ先生のはちみつ授業  ドラマアルバム 第8話 みずほ先生で会議

2014-09-21 22:03:32 | おねがい☆ティーチャーシリーズ
おねがい☆ティーチャー みずほ先生のはちみつ授業 ドラマアルバム


第8話 みずほ先生で会議


草薙桂(くさなぎ けい)♂:
間雲漂介(まぐも ひょうすけ)♂:
四道跨(しどう またぐ)♂:

風見みずほ(かざみ みずほ)♀:

注:みずほ先生は二言だけなので、セリフ無しでも可


【本編】


《チャイムの音》


みずほ「3時間目の授業はここまでにします。みんな、予習と復習 忘れずにしておいてね」

漂介 「は~い! みずほ先生~!」

桂  「はあ~、終わった終わった」

漂介 「跨、桂。ちょっと集まれ」

桂  「なんだよ漂介」

跨  「どうしたの?」

漂介 「只今から、秘密会議を行う」

桂  「秘密会議?」

跨  「なんなのそれ?」

漂介 「秘密だ」

桂  「だったら、会議する必要ないだろ」

漂介 「秘密のための会議なんだよ」

桂  「あ~、分かった分かった」

跨  「で、その秘密会議の議題はなんだい?」

漂介 「議題は・・・みずほ先生だ」

桂  「みずほ先生!?」

漂介 「シッ、黙れ、桂! 秘密会議の秘密が外部に漏れるだろうが。
    秘密会議の秘密を喋ったメンバーは、命がないと思え。秘密裏に殺すぞ」

跨  「いつそんなことに!?」

漂介 「今俺が決めた」

桂  「前もって話せよ」

漂介 「なんせ秘密会議だからな」

跨  「ならしょうがないね」

桂  「納得するなよ」

漂介 「秘密会議三カ条!」

跨  「そんなものまであるんだ!?」

漂介 「秘密にしといたからな」

桂  「秘密にする必要性が感じられないって」

漂介 「いいから聞け。秘密会議三カ条! 
    其の一、秘密会議は、秘密でなければならない。
    其の二、秘密会議は、秘密会議だ。
    其の三、秘密会議で、秘密会議を行う。 以上だ、オラッ!」

跨  「みんな秘密なんだ」

桂  「っていうか、ほとんど同じ意味だぞ」

漂介 「秘密にしておけよ、な」

跨  「分かった」

桂  「俺には何にも分かんねぇよ」

漂介 「分からないのも無理はない。秘密会議には歴史があるんだ。
    それを紐解くのに、俺はそうとう苦労した」

桂  「秘密なのにか!?」

跨  「秘密なら、秘密にしておかなきゃいけないんじゃないの?」

漂介 「バカヤロー! 俺たちの間に、隠し事はなしだ」

桂  「だったら秘密会議じゃなくて、ただの会議でいいだろ」

漂介 「秘密会議バカにすんな~」

桂  「なんで怒るんだよ」

漂介 「オープンな秘密会議なんだってば」

桂  「どっちか分かんねぇよ!?」

漂介 「いいか、桂。そして跨。よ~く聞いてくれ。
    これから話し合う会議の内容は、秘密にしなければならない。だから、秘密会議だ」

跨  「なるほど」

桂  「ちょっと待てよ」

漂介 「なんだよ?」

桂  「どう考えても順番がおかしいじゃないか?
    会議を秘密にするなら、秘密会議じゃなくて、会議秘密だろ?」

跨  「なるほど」

漂介 「順番なんてどうでもいいんだって。アバウトにいこうぜ」

桂  「秘密なのにアバウトはマズイだろ」

漂介 「ったく細かい野郎だな~」

桂  「だったら秘密なんて言うなよ!」

漂介 「桂が繊細過ぎるんだよ。あはっ、お前アレだ。
    ゲームをやると、Sランクでクリアしないと気がすまないタイプだろ?
    ユニットがヤバくなると即リセット。ゲームの楽しみ方を知らないクソ野郎だよ、お前は」

桂  「ああ、そうかよ、分かったよ。
    けどな、たとえ俺がそうだとしても、それが悪いなんて漂介に決められたくないね。
    ゲームのプレイスタイルなんて、人それぞれだろ」

漂介 「そういうなんか協調性の無さがね、秘密会議狂わすんだよお前」

桂  「だったら、会議でもなんでもやればいいだろ。俺は抜けさせてもらうから」

漂介 「ダメだよ! 秘密会議に参加した以上、違反は許さん!」

桂  「もう始まってるのかよ!?」

漂介 「今話したことも秘密だ、いいな」

跨  「重要なこと何も話してないような気が」

漂介 「どこに落とし穴があるか、分からないからな。秘密にするんだ、秘密の鉄則だ」

跨  「そうだったのか。分かったよ、漂介。僕、今までのこと秘密にするよ」

桂  「納得するなよ、跨」

漂介 「なんだと、桂。俺様に歯向かうつもりか、お前!?」

桂  「ど、どういう意味だよ」

漂介 「いいか、跨が俺の意見に賛同した瞬間に、二対一になったんだよ。
    民主主義的に言うと、俺が与党でお前が野党だ」

桂  「そこまで発展するような問題なのか!?」

漂介 「話の方向性変えんなよ、桂」

桂  「もう、分かったよ。いいぜ、とことんやろうじゃないか。
    俺は自分自信納得してなくても秘密会議に出てる。
    漂介と跨は与党で俺は野党。そこまでは納得するよ。でもな、肝心の議題が進んでないだろ?
    みずほ先生の何を秘密会議にするんだ!?」

漂介 「よく言った、桂」

桂  「与党のお前が野党の俺を褒めるのかよ!?」

漂介 「細かいこと気にすんなって」

桂  「普通気にするだろ!?」

跨  「まあまあ、二人共。そろそろ秘密会議の本題に入らない?」

桂  「あ、そうだな。漂介、みずほ先生がどうしたって?」

漂介 「エヘヘヘヘヘヘヘヘ」

桂  「なんだよ、いきなりニヤけて」

跨  「あっ、もしかして秘密なの?」

漂介 「ビンゴ」

桂  「だから、それじゃ会議の意味がないって言ってるだろ!」

漂介 「しょうがないな~。秘密だが、こっそり教えてやるよ。
    実はな、今日の登校途中にみずほ先生とバッタリ合っちまってよ」

桂  「それで」

漂介 「そんでよ、みずほ先生が俺に挨拶してきたんだ」

みずほM「おはよう。間雲くん」

漂介 「な~んて言ったりしてさ」

跨  「普通だね」

漂介 「バカヤロー! こっからだって。俺はな、みずほ先生にこう言ったんだよ。
    『みずほ先生。今日も美人ですね』って」

跨  「普通」

漂介 「バカヤロー! こっからだって。そしたらな、みずほ先生は、微笑んだんだ」

桂  「どうでもいい話題ばっかじゃねぇか」

漂介 「バカヤロー! こっからだって」


《チャイムの音》


漂介 「跨、桂。秘密会議は一時中断だ。昼休みに会議の続きをやるぞ、いいな」

桂  「本気かよ!?」

漂介 「ウッセー! 黙れ、コラッ! 桂、オラッ。秘密会議の秘密が外部に漏れるだろうが。
    秘密会議の秘密を喋ったメンバーは命がないと思え。秘密裏に殺すぞ」








終わり