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おねがい☆ティーチャー みずほ先生のはちみつ授業 ドラマアルバム 第17話 みずほ先生のホームルーム

2014-10-22 21:54:30 | おねがい☆ティーチャーシリーズ
おねがい☆ティーチャー みずほ先生のはちみつ授業 ドラマアルバム



第17話 みずほ先生のホームルーム


キャスト

草薙桂(くさなぎ けい)♂:
間雲漂介(まぐも ひょうすけ)♂:
四道跨(しどう またぐ)♂:
縁川小石(へりかわ こいし)♀:
水澄楓(みすみ かえで)♀:
森野苺(もりの いちご)♀:

風見みずほ(かざみ みずほ)♀:




【本編】


  《チャイムの音》

  教室が騒がしい(桂・漂介・跨・小石・楓は苺とみずほ先生のセリフに影響が出ない程度に
  雑談などで騒がしく会話しておく)


苺  「皆さん、これからホームルームを始めます。始めますったら始めます」

みずほ「みんな、静かにして~! 委員長の森野さんが困ってるじゃない! みんな、静かに~!」

苺  「みんな、静かにしないとすごいことをするわよ」


  教室が一瞬でシーンとなる(雑談をやめる)


苺  「いい子ね。うふふ」

みずほ「も、森野さん。一つ質問していい?」

苺  「なんですか? 先生」

みずほ「すごいことってなに?」

苺  「すごいことはすごいことです。それ以上でもそれ以下でもありません」

みずほ「そ、そう」

苺  「ホームルーム、始めていいですか?」

みずほ「え、ええ」

苺  「皆さん、今日のホームルームの議題は間雲漂介君から提案があるそうなので、
    それを取り上げたいと思います。間雲君、どうぞ」

漂介 「は~い! 間雲漂介提案しま~す! それは、制服の自由化で~す!」

苺  「却下ね」

漂介 「なんだよ森野! 早すぎっだろ~!?」

苺  「いちクラスのホームルームで論じる問題じゃないわ」

楓  「確かに・・・」

桂  「でも、制服を自由化するかどうか、みんなの意見をまとめておいてもいいんじゃないかな?」

漂介 「いいこと言った、桂!」

みずほ「そうね、生徒総会で議題にしてくれるかもしれないし」

漂介 「先生、ビューティフォー! 俺もそうするために提案をしたんだ」

小石 「後付けくっさ~」

漂介 「んだと~?」

小石 「漂介の提案って、楓とペアルックしたいだけなんじゃないの?」

漂介 「ば、ばっ、バカヤロー・・・みんなのことを考えてだよ。
    くそ暑い夏の日にはさ~、薄着になりたいって、誰でも思うだろ~?」

苺  「そして女子の透けるブラジャーをつぶさに観察」

漂介 「そそそ、このビミョーなチラリズムを堪能しまくるわけよ、チラッチラッチラッってな、
    こうプチ・・・ちが~う!
    俺はなあ、学校側の不当な管理システムに対してだ、反旗を翻す覚悟を決めたんです!
    そんな男らしい間雲漂介に、清き一票をよろしくお願いしま~す!」

桂  「政治家かよ」

苺  「では、決を取ります。制服の自由化に賛成する人は手を挙げてください」

漂介 「はいはいはいはい! うっは~い!・・・って、って~! なんだよ!?
    賛成してるの俺と水澄だけかよ!? なんで分っかんね~全然!
    分っかんね~なぜにWHYだよ!」

桂  「だって、毎日同じ洋服来てくるわけにはいかないし」

跨  「着る服毎日変えるほど持ってないよ~」

小石 「女子は格好気にしすぎて、授業に集中できないかも」

みずほ「そうね。おしゃれに時間をかけすぎて、遅刻者が増えたりしたら困るわ」

楓  「そういうことなら、私も」

漂介 「なんだよ水澄~。この裏切り者~」

楓  「ごめんなさい、漂介君」

苺  「反対者が圧倒的多数を占めたので、この議題は取り下げます」

漂介 「待てよ! 森野! 大衆の力で、個人の意見を無視していいのかよ~!?」

苺  「ええ」

跨  「民主主義に反してるしね」

漂介 「は~、てめぇら~、この薄情者共が!・・・はっ、みずほ先生? 先生は違いますよね?
    俺の気持ち、分かってくれますよね?」

みずほ「間雲君」

漂介 「はい」

みずほ「一人の犠牲で」

漂介 「はい」

みずほ「大勢の人が助かるのなら」

漂介 「はい」

みずほ「その犠牲は尊いものよ」

漂介 「はい~、はいじゃない、はいじゃないっス、そんな、そんな先生まで~」

みずほ「分かって間雲君」

漂介 「分かりません!」

みずほ「お願い分かって!」

漂介 「やだ~! 犠牲者ってやだよ~!」

桂  「漂介、この場合仕方ないって」

小石 「っていうか、漂介が犠牲になるなら別にいいかな」

苺  「ええ、私も」

跨  「さよなら、漂介」

楓  「みんな、ちょっと酷いかも・・・」

漂介 「う、うっ・・・うわあ~! なんだよ~! お、俺は・・・グレてやるよ~俺はな~。
    グレにグレまくって裏社会の首領(ドン)になってお前らに復讐の刃向けてやっかんな!
    覚えてやがれコチクショー! っていうか覚えててくださいコンチクショー様だ~!
    うわああああああ!!!」


  叫びながら勢いよく漂介が教室から出ていく


みずほ「ちょっと間雲君!? 間雲く~ん!・・・みんな、あんなこと言っていいの?」
 
苺  「平気です」

みずほ「どうして?」

小石 「だって、このホームルームが終わればお昼休みですから」

桂  「そうだな」

みずほ「それってどういう」


  《チャイムが鳴る》

  漂介がご機嫌で教室に戻ってくる


漂介 「よ~、みんな元気してる? さあ~、飯だ飯~! ジャーン! 今日は豪華にのり弁で~す!
    跨~、羨ましいだろ~? ほらほらほら、羨ましいって言えよお前?」

跨  「羨ましくないよ!」

桂  「俺お前の性格が羨ましいよ」

漂介 「そっか? うはははははははっ!」

桂  「というより、おめでたいんだ」

漂介 「そっか? うはははははははっ!」


  上記のセリフの後も桂と漂介でどーでもいい会話が続く。
  その会話がバックで流れながら、みずほ先生と苺が話す


みずほ「森野さん」

苺  「なんですか?」

みずほ「今後、間雲君の提案はホームルームで取り上げないように」

苺  「分かりました、先生」






終わり