先日大阪青山歴史文学博物館の「千年の雅‐源氏物語」展を見に行った時のこと、展示の終わりの方に村梨地に葵紋入りの香道具があり、「綺麗だな~」と見とれていると、説明に「近年は徳川家定夫人篤姫の婚礼調度ではないかともいわれている」とサラっと書かれていて驚きました!勿論篤姫の調度というのにもびっくりしましたが、国立博物館ですら篤姫人気にあやかった展覧会を開いているご時世なのにこの淡泊さ。でかでかと張り紙し . . . 本文を読む
「源氏物語千年紀展」に出品されていました。
梨地九曜紋源氏物語蒔絵婚礼調度の内の一つ。
天板には「花宴」、側面には「胡蝶」をモチーフに蒔絵されています。
鏡を架けるところには桜が蒔絵されていることからこの鏡台は春というテーマで意匠されています。
同種の調度が東京国立博物館と大阪市立美術館に所蔵されています。いつかはまとめて見てみたいものです。
梨地で大揃いの婚礼調度というと大大名の姫の所蔵が考えら . . . 本文を読む