Photo@Story

~ 見たり 読んだり 出かけたり ~

エデンの果ての家

2014-11-01 | 読む





「信じるよ、僕は。お前が

母さんを殺すわけがない。」

母親が殺害され、溺愛されていた弟が

連行された。真相を求めて衝突を繰りかえす

父と兄に和解の日はくるのか。




以上、帯の言葉ですが

和解の日は来ます(笑)



母親と恋人を殺害した容疑で弟の

裁判が続きますが、これはひょっとして

母が自分の恋人を殺し

そんな母を責めた弟が誤って母を死なせた・・

というシナリオではないか・・と

思いながら読んでいたのですが、

そういう類のお話ではなかった(笑)



大企業に勤めるエリート意識丸出しの父親と

小さい頃から両親の愛情を独り占めしていた弟に

ひけ目があり、常に軽んじられてきたと思いこんでいる兄

この二人には大きな溝がありますが、

裁判が進むにつれてその溝がだんだんとふさがり

家族として肩を並べるまでに修復されていくという

言えばありきたりなお話で

このおやじにしても、いまどき?!こんなんいるか!ってくらいの

ステレオタイプな人間なんですが

ぐぐーっと引き込まれて読みふけってしまいました。


これが筆力ってヤツなんでしょうかね^^


登場する盆栽ビジネスも興味深かったし

兄の嫁が、これまた、よくできた女性で

身内に被害者と加害者がいるという悲惨な状況

ですが、

読み手としては、この嫁がいる限り

大丈夫だろう~と思わせる結末に

なっています。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿