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豆の上で眠る

2014-07-17 | 読む


小学生の仲よし姉妹、姉の方が突然いなくなる。

誘拐か、神隠しか、警察や地域をあげて探すが

見つからない。

その二年後、神社で保護されるが、妹は

無事帰還した姉に違和感を抱く。

「この子はあのまゆ子ちゃんじゃない」

二人は大学生になり離れて暮らしているが

妹は姉にも両親にも何かわだかまりがあり

大学生活も楽しめずうつうつとしている。


ピンクのリングが二つ並ぶ明るいカバーにもかかわらず

中身はじわじわと不穏な空気でいっぱいである。


DNA鑑定をして、血のつながった姉だとわかっても

小さい頃に遊んだ姉とはどこか決定的に違うものを

感じてしまう。


自分の記憶との戦いか・・孤独な作業ですね。



読んでる方も、妹に感化されて、疑心暗鬼な

うつうつジメジメと梅雨空みたいな気分になってくる。


そしてラスト、姉の口から真相が明かされるが、

これミステリーなら反則でしょ!といいたくなる幕切れ。


自分の都合のいいように人の記憶は塗り直されるという事

なんだけれど、このドタバタした結末はどうなんでしょうか。


・・・ 本ものって、何ですかー。・・


次ページめくると、えー!終わりかい?(笑)


期待してただけに残念な本でした。











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