小学生の仲よし姉妹、姉の方が突然いなくなる。
誘拐か、神隠しか、警察や地域をあげて探すが
見つからない。
その二年後、神社で保護されるが、妹は
無事帰還した姉に違和感を抱く。
「この子はあのまゆ子ちゃんじゃない」
二人は大学生になり離れて暮らしているが
妹は姉にも両親にも何かわだかまりがあり
大学生活も楽しめずうつうつとしている。
ピンクのリングが二つ並ぶ明るいカバーにもかかわらず
中身はじわじわと不穏な空気でいっぱいである。
DNA鑑定をして、血のつながった姉だとわかっても
小さい頃に遊んだ姉とはどこか決定的に違うものを
感じてしまう。
自分の記憶との戦いか・・孤独な作業ですね。
読んでる方も、妹に感化されて、疑心暗鬼な
うつうつジメジメと梅雨空みたいな気分になってくる。
そしてラスト、姉の口から真相が明かされるが、
これミステリーなら反則でしょ!といいたくなる幕切れ。
自分の都合のいいように人の記憶は塗り直されるという事
なんだけれど、このドタバタした結末はどうなんでしょうか。
・・・ 本ものって、何ですかー。・・
次ページめくると、えー!終わりかい?(笑)
期待してただけに残念な本でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます