
イスタンブールから世界遺産トロイ遺跡までは、約345km。
この写真は、バスが途中のゲリボル半島に入り、エーゲ海が視界に入ってきて写したもの。
一面に咲き誇るひまわり畑のイエローと、エーゲ海のマリンブルーのコントラストが美しく、私は身を乗り出し車窓に見とれていた。
トルコという国は、内海にマルマラ海を持ち、マルマラ海を挟んでヨーロッパ側とアジア側が向かい合っている。
そしてこの内海マルマラ海は、
ボスフォラス海峡で「黒海」
に、ダーダネルス海峡で「エーゲ海」
につながっている。
トロイの遺跡は、エーゲ海方面のアジア側なのでダーダネルス海峡を渡ってヨーロッパ側からアジア側へ行かなければならないが、渡るフェリーに乗るためには、ゲリボル半島まで行かなければならない。
イスタンブールから初めの200Km程はマルマラ海のヨーロッパ側沿岸道路をひた走るが、時々見え隠れするマルマラ海の他は、見渡す限りの小麦畑とヒマワリ畑、時々ブドウ畑、オリーブ畑が延々と続く。
そして、ゲリボル半島に入るとさらにひまわり畑が多く見られるようになった。トルコは、本当にひまわり畑が多い。この翌日も、その翌日も車窓にはひまわり畑が見られたが、このゲリボル半島のひまわりが一番美しく感じられた。




小麦とひまわりの畑をずーっと眺めていると、すっかりのどかな気分になり、今日が何日なのか何曜日なのかも忘れてしまう。

さて、トルコでのガイドさんは、考古学者でもある「ヌルランさん」。
スキンヘッドでサングラスをかけるとゴッドファーザーに出てくるマフィアに見えるが、小学生の娘さんを持つ優しいお父様。毎年1回日本を旅行し、トルコにビジネスに来る日本人の通訳の仕事もしていると話していた。
エジプトではガイドさんは2人だったが、トルコではこのヌルランさん1人。6日間私たちに同行し、トルコについて色々な事を話してくださった。
バスの最前列には、いつも添乗員のIさんとヌルランさんが乗る。

マルマラ海とは、「大理石の海」という意味だとヌルランさんが教えてくれた。
「トルコは、食糧自給率100%です!
」
国土面積約80万K㎡(日本の約2倍)の約56%は農畜産地で、現在作られている野菜や果物の種類も量も世界有数とのこと。海に囲まれているので魚も豊富に違いない。
ヌルランさんが、種類と年間生産量を読み上げてくれたがメモし切れないくらいだった。
世界1位はイチジク75万トン、アンズ32万トン、へーゼルナッツ35万トン、サクランボ、カリン・・・・、
世界2位は、ヒヨコ豆65万トン、キュウリ82万トン、スイカ400万トン・・・、
世界3位はトマト800万トン、レンズ豆55万トン、ナス900万トン、・・・・
「小麦もトルコは国内での十分な必要量はもちろん、さらに海外にも200万トン/年を輸出できるだけの小麦を生産しています」
「ひまわりは、油を取るために栽培しています。トルコではオリーブ油も使いますが、値段はひまわり油の方が安くオリーブ油の2/3程なので大抵の家庭では主にひまわり油を使っています。」
とヌルランさん。
ひまわり油が、トルコの人々の日々の食卓を豊かにしている!
トルコには様々な魅力があるが、多種にわたる食糧を生産できるこの土地の価値は高いのだろう。
実は、このトルコのゲリボル半島は、
第1次世界大戦中の1915年から1916年にかけて、イギリス・フランス等連合軍とトルコ軍との間で激しい攻防戦が繰り広げられたところでもある。

結局、最後はムスタファ・ケマル率いるトルコ国民軍が挑み果敢に戦い、連合軍の侵攻をくい止め終止したが、この戦いで双方合わせて10万人が犠牲になったと言われている。
私は随分前に見たソフィアローレン主演のイタリア映画「ひまわり」を思い出した(戦争により引き裂かれた男女の物語)。駅での別れのあと画面いっぱいに映し出されるラストシーンの一面のひまわりがあまりに悲しすぎて涙が止まらなかった。
このゲリボル半島に群生するひまわりも、きっと無言ではない。
通り過ぎる者の目を惹きつけ、こんなに美しく麗しく咲き誇っている。

この写真は、バスが途中のゲリボル半島に入り、エーゲ海が視界に入ってきて写したもの。

トルコという国は、内海にマルマラ海を持ち、マルマラ海を挟んでヨーロッパ側とアジア側が向かい合っている。
そしてこの内海マルマラ海は、
ボスフォラス海峡で「黒海」


トロイの遺跡は、エーゲ海方面のアジア側なのでダーダネルス海峡を渡ってヨーロッパ側からアジア側へ行かなければならないが、渡るフェリーに乗るためには、ゲリボル半島まで行かなければならない。

イスタンブールから初めの200Km程はマルマラ海のヨーロッパ側沿岸道路をひた走るが、時々見え隠れするマルマラ海の他は、見渡す限りの小麦畑とヒマワリ畑、時々ブドウ畑、オリーブ畑が延々と続く。
そして、ゲリボル半島に入るとさらにひまわり畑が多く見られるようになった。トルコは、本当にひまわり畑が多い。この翌日も、その翌日も車窓にはひまわり畑が見られたが、このゲリボル半島のひまわりが一番美しく感じられた。




小麦とひまわりの畑をずーっと眺めていると、すっかりのどかな気分になり、今日が何日なのか何曜日なのかも忘れてしまう。

さて、トルコでのガイドさんは、考古学者でもある「ヌルランさん」。

スキンヘッドでサングラスをかけるとゴッドファーザーに出てくるマフィアに見えるが、小学生の娘さんを持つ優しいお父様。毎年1回日本を旅行し、トルコにビジネスに来る日本人の通訳の仕事もしていると話していた。

エジプトではガイドさんは2人だったが、トルコではこのヌルランさん1人。6日間私たちに同行し、トルコについて色々な事を話してくださった。
バスの最前列には、いつも添乗員のIさんとヌルランさんが乗る。

マルマラ海とは、「大理石の海」という意味だとヌルランさんが教えてくれた。
「トルコは、食糧自給率100%です!

国土面積約80万K㎡(日本の約2倍)の約56%は農畜産地で、現在作られている野菜や果物の種類も量も世界有数とのこと。海に囲まれているので魚も豊富に違いない。
ヌルランさんが、種類と年間生産量を読み上げてくれたがメモし切れないくらいだった。



「小麦もトルコは国内での十分な必要量はもちろん、さらに海外にも200万トン/年を輸出できるだけの小麦を生産しています」

「ひまわりは、油を取るために栽培しています。トルコではオリーブ油も使いますが、値段はひまわり油の方が安くオリーブ油の2/3程なので大抵の家庭では主にひまわり油を使っています。」
とヌルランさん。

トルコには様々な魅力があるが、多種にわたる食糧を生産できるこの土地の価値は高いのだろう。

実は、このトルコのゲリボル半島は、
第1次世界大戦中の1915年から1916年にかけて、イギリス・フランス等連合軍とトルコ軍との間で激しい攻防戦が繰り広げられたところでもある。


結局、最後はムスタファ・ケマル率いるトルコ国民軍が挑み果敢に戦い、連合軍の侵攻をくい止め終止したが、この戦いで双方合わせて10万人が犠牲になったと言われている。
私は随分前に見たソフィアローレン主演のイタリア映画「ひまわり」を思い出した(戦争により引き裂かれた男女の物語)。駅での別れのあと画面いっぱいに映し出されるラストシーンの一面のひまわりがあまりに悲しすぎて涙が止まらなかった。

このゲリボル半島に群生するひまわりも、きっと無言ではない。
通り過ぎる者の目を惹きつけ、こんなに美しく麗しく咲き誇っている。
