日常を綴るということ

昨日頂いたメールに、とても嬉しい事が書いてあった。

偏見だとは思いますが、最近まで障害児（吸引が必要な子や呼吸器をつけている子） のお家って余裕が全くないものだと思っていました。 でも、リエさんのプログを見て、自分の時間も作ることができるんだなぁ～って

メールを送って下さった方は【これから重度のショウガイジを育てていこうとしている母】。
今、医療的ケアと呼ばれる“コドモにとってなくてはならない生活行為”や、在宅生活をするに当たって必要な福祉についてなどの情報を収集し、準備を整えている最中だ。

私に出来ることは、情報の提供や生活についてのアドバイス。ただそれだけだと思っていた。
けれど、コドモのケアや育児の時間の他に、絶対に持っていたい「自分の時間」を作ることを「諦めなくても大丈夫だよ」って伝える事が出来たのだ。
これは小さな【希望】なのかなと思った。

何もかもが初めての事ばかりで、自分にこの子を育てられるんだろうか？って、ショウガイジの母じゃなくても不安になると思う。
それが○○をしなくては命の危険と隣り合わせだ…等という現実と、24時間365日闘わなくてはならない。不安や恐怖心があって当然じゃないかな。

私だって、未だにその不安や恐怖心というのはココロの奥底にある。
でも、コドモはその子なりに成長する。そして親も子も「この生活が当たり前」になる。
【習うより慣れろ】という言葉が見え隠れする(笑)。
人に強制するつもりは毛頭ないけれど、自分の納得出来る生活を送るのが一番だ。
私は「手は抜いても気は抜かない」と思ってユウヤと接している。これが良いか悪いかは別として(笑)。たまにはさぁ、手を抜きたくなる事あるでしょっ！等と開き直ったりして。

万年睡眠不足なのだから、自分の趣味ややりたい事なんかする暇あったら寝ればいいと思われるかもしれない。
ここが自分でも判断の難しいところなのだ。そんな時はいつもココロとカラダの声に従う。
「勘弁して下さいよー。横になりたいっすよ。」とカラダが悲鳴を上げていれば、ユウヤと一緒に何を置いてでも寝る。
「今はね、寝る時間より○○がしたい。そしたら元気になれると思う。」とココロが囁けば、寝る時間を割いてでも好きな事をする。すると本当に元気になるのだ。不思議なコトに。

こういうキモチまでは日記に書いてこなかったかな？（記憶が曖昧）
ブログのタイトルの通り「ゆうくんちの日常　ショウガイジの居る家庭の日常をありのままに。」日記を綴る事を、ホームページを始めてから6年弱続けている。

始めた理由は色々あるけれど、そのうちのひとつが我が家と同じ様な状況になったばかりの人に、こんな風に暮らしているお気楽な家族もいるよって伝えたかったというのがある。
夢も希望も感じられないほど、今の状況に戸惑っている人が、少しでも何か一歩を踏み出すきっかけになってくれたら（そんな力もないのだけど）…私が通ってきた道だけに気持ちだけは真っ直ぐにそう思っていた。

ずーっと当たり前のように続けていると、それが「こんなお気楽日記読んで面白がってくれてる人なんかいるのかね？」と、書いている事そのものにも疑問を感じたりすることもしばしばだった。
（ブログという形態に変わっても、書いている事は変わらないし変えられるほど器用でもない。）
そんな自分の中の小さな疑問が、昨日のメールで吹き飛んだ。

誰が読んでくれているか判らないからこそ、ありのままを綴っていこう。
自分が何気なしに書いた事で小さな希望を持ってくれている人がいるかもしれない。
それだけで、続けていく理由があるじゃないかと思った。
もちろん、反対に何気ないひと言が人を傷つけている事もあるだろう。配慮しているつもりでも感じ方は人それぞれなのだし。
だからこそ、一生懸命考えた文章を嘘偽りなく綴っていこう。そう思う。

初心を思い出させてくれたＡさん。ありがとうございました。

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もうひとり、スゴイ再会があったのだけど、それはまたの話。←なんて引っ張ってみたりして(笑)。
それよりも、昨日メールフォームからメールを送って下さった東京在住のＫさん！
メルアドが間違っていたようで、戻ってきてしまいます。
これをご覧になっていたら、是非もう一度メールをお願いします。