ゆうくんちの日常

ショウガイジの居る家庭の日常をありのままに。

始業式&入学式

2005年04月05日 | ゆうくんのこと
いよいよ4年生のスタート!!
なんですがっ。ゆうやん1日ずーーーっと爆睡してましたわ。
おまけに帰ってきても寝てばっかり。
もう春なんだから冬眠はお終いだよ?!

ゆうやんはまだ冬をひきずっているというのに…
我が家(室内)では、今年一発目のゲジゲジくんが出現っすよーっ!
ゆうやんと学校に行っている間、出勤前のヒロが起き抜けに格闘(笑)したそうで。
はぁ…。また虫たちに怯えて暮らさねばならない時期になったのだわ。

入学式は、噂のれなちんが、大きな目をクリクリさせて参加。
うんうん。可愛い可愛い。
もう親戚のおばちゃんみたいな気分で見守ってた裕母(笑)。

着任式も行われ…
先生方に関しては、見ただけじゃ判らないし何とも言いようがないのだけど、
一番のニュースは看護師さんが二人配置されたってことでしょうかっ!
いやぁ。ありがたい。
ぜひぜひ長続きしてほしい。
一人は重心のコが多い病院での経験があると言うことで、正に期待の新星。
母達と「優しくしようね(笑)」などと盛り上がる。

さぁ。何はともあれ明日からバス通学だ♪
新しい第一歩、踏みしめてきます。
(ゆうやんは車椅子で…ね♪)

スクールバス試乗の日

2005年03月28日 | ゆうくんのこと
4月からバス通学が出来るということで、初試乗をした。
当日は、あいにくの雨。
裕母はおバカさんなので、雨の日の想定をしていなかった。

前日に、クラスメイトの母から
「明日ゆうやん試乗でしょ?雨みたいだから状況次第でレインコート貸してあげるよ」
とメールをもらう。なんて優しい思慮深い女性…。
レインコートとはいうものの、バギーに装着する雨よけカバーみたいなものだ。
朝早くからそれだけのために持ってきてもらうのは…と、遠慮した。
バスポイントは自宅前の道路だし、土砂降りじゃなければ何とかなるだろう…と、これまた裕母の安易な「賭け」である。

で、当日は霧雨。
出勤前のヒロも参加して、こういう時は長年の付き合いにより息もぴったり(笑)車椅子に乗ったユウヤの上半身、下半身に分かれて二人掛かりで傘を差してバスへ。
学校用の座位保持イス(車椅子タイプ)をスクールバスにも使おうということになっていたのだが、リフトからバスに乗り込むと、思ったより中は狭い。
車椅子乗車の生徒はみんな上級生で、車椅子も幅が広い。
ユウヤの座位保持イスも幅が広い。安全装置のジャックも留めにくい感じ。
バス部の先生達も、添乗員さん達も「うーん…」と唸っている。

「自宅用の車椅子持ってきてくれる?!」と、ヒロに急遽頼む。
そちらの方が幅が狭いのだ。(バス遠足の時に乗ってる車椅子)
自宅用の車椅子にユウヤを移動させ、ジャックを留めてもらう。
「こちらの方がしっかりするね。」
「これだけ幅が狭いと助かるわ…。」
皆さんの評判も上々。ということで、予定とは違ってしまったが、こちらに決定。

でも、スクールバスに乗るには色々安全基準というのがあって、車椅子に手を加えなければいけないことが数点ある。
バス乗車できることが決定したのがつい先日のことだけに、業者さんと療育センターとの都合が今年度中はうまく合わなかった。
新学期が始まってからのことになるが、車椅子の修理になるか新しく作るか…。
ついでに雨の日の対策も、業者さんを交えて相談してこようと思っている。
出来上がるまでは、今の状態でも取り敢えず許可してもらうことになった。

乗車中の注意事項を、添乗員さんに伝える。
■骨折しやすいので、足があちこちぶつからないように注意してもらいたい。
■人工鼻を飛ばすくらい咳き込むことがあるので、その際はガーゼバンダナをカニューレに掛けてほしい。
 (※添乗員さんは人工鼻に触れることは出来ないので新しい物を装着してもらえない。)
■乗車中にてんかん発作が出た場合、その場で迎えが来るのを待っていられるよりは、送ってきてもらった方がありがたい。
 (※乗車時間は5分なので送ってもらった方が早く着く。待ち時間がある方が危険度がアップする。)

きちんとメモをとってもらい、真摯な態度でユウヤに接してくださっていたので安心した。
具合がちょっとでも悪い時は、ヒドくならないためにもお休みさせるし、ユウヤは吸引も気合いで我慢するという術を会得してしまっている…。
発作に関しては、5分の間に…というのは非常に確率が低いと思う。
乗車前に様子がおかしかったら乗せないで、お迎えコールしてもらえば飛んでいくということを伝えた。

「これからよろしくお願いします!」
運転手さんと添乗員さんたちに頭を下げたら、本当にバスに乗れるんだなぁと実感。
ちなみに、この運転手さん。ここにうちの学校のコがいるって判ってくれてから(多分バスにも乗ることになると知ったのだろう)毎日うちの前を通り過ぎる時手を振ってくれていた。
裕母はそれが嬉しくて、手を大きく振り返すのが楽しみになっていたのだった。
「ゆうやん、もうすぐこのバスに乗れるからね。運転手さんも待ってるよ。」と毎日毎日声を掛けていた。
ユウヤの世界が、またひとつ開いたようだ。

バス遠足

2005年03月27日 | ゆうくんのこと
地域の障害児・者の会主催による、福祉バスを利用した遠足へ家族揃って初参加。
一番上の写真は「楽しかったよ♪」のユウヤ。

行き先は立川市の昭和記念公園。
前日よりかなりハイテンションの両親。初めてのことだけに、嬉しさと不安が入り混じる。
ユウヤの体調も安定したことだし、思い切り楽しもう!とポジティブに考えることに。
その代わり(?)買い物に行けないままだったので、お弁当は「塩むすび」のみの可能性大。
それでも良いと言っていたヒロだが、さすがに仕事帰り、コンビニで海苔を買ってきた(笑)。
何だかんだで冷蔵庫の中の寄せ集めで、お弁当箱を埋める。
いいのいいの。メインはおにぎりなんだからっ!

参加者の中には、ユウヤと同じ養護学校のクラスメイト(来年度は違うけど)や卒業生などの、友人家族もいたので、心強かった。
昨年、突然の重い病で危険な状態になった先輩母も、元気に参加!
その姿が嬉しくて嬉しくて、思わずハグで喜びを表現してしまうほど。
興奮したままバスに乗り込む。ユウヤは車椅子のまま乗車。

ユウヤのクラスメイトの姉Kちゃん(今度中3)は、「今日、あたしがユウヤのお世話をする!」と張り切って早起きしたらしい。
彼女は、ダウン症児のダンスグループ「ラブジャンクス」のメンバー。
先日の愛・地球博(だっけ?)の開会式でダンスを披露したそうだ。
持ち前の「フットワークの軽さ」と「お世話好き」で、ユウヤの専属ヘルパーとして大活躍(笑)。
余談だが「どうせこのテンション、帰りまで持たないと思うけど」と母が言っていたが、本当に帰りには疲れと眠さに勝てず、どよよーん。
裕母の隣でくーくーと眠り始めた顔が、まだ幼くて可愛かった。



芝生の上で、ユウヤは注入後お昼寝。つーか、ずっと寝てたし…。
まったり過ごしていると、売店でソフトクリームを買って食べているメンバーを発見。
さっそく「ヒロ、買ってきてー!」とひとっ走り頼む。



口にクリームをくっつけると、ユウヤは自分からペロペロとクリームを舐めた。
「うわーっ!ちょっとちょっと!」と裕母はヒロに合図。
これが動画なら…(涙)。
ユウヤが自分からそんなこと出来るなんて、両親ですら知らなかった。
「冷たいでしょ。甘い匂いするでしょ。」って確認させるための行為だったのだが、これがユウヤの「食べたいキモチ」を引き出したのか?それとも外の開放感からなのか?判らないけれど、この一瞬を家族で共有できたことは、この遠足に参加して得た貴重な出来事だ。

ユウヤのバス乗車は「経験」という実績となった。
往復で4時間半乗車していたのだが、吸引は往復ともに一回ずつ。
辛そうな表情もなく(一番上の写真を見たら判ると思うが乗り物大好き)起きている時間は流れる景色を楽しんでいた。
これで学校の登下校(たったの5分乗車)でのバス乗車に対して、大きな自信が出来た。
(スクールバスの試乗についてはまた別記事書く予定)



帰宅して興奮さめやらぬうちに、訃報が…。
同じ養護学校の中等部の男の子が亡くなったという。
家族揃ってお出かけできた喜びでふわふわしていた気持ちが、シューッと萎む。
春に亡くなるコが多いのはなんでだろうか。
少なくとも、しょっちゅうお休みしているユウヤよりは、みんな調子よくて元気なのだけど…。
彼には、クラスメイトが待っているあちらの世界で、思い切り食べて走って遊んで笑っていてほしい。
ただただ手を合わせて祈るばかり。

3年生修了

2005年03月25日 | ゆうくんのこと
今日、無事(?)3年生を修了。
せっかくB組代表で校長先生から修了証をもらったのに、ちらっと一瞥くれただけで(笑)寝ていたヤツ。
相変わらずのマイペースに笑ってしまう。

修了証と共に「後期のあゆみ」ももらう。
総評は「五感を全て使っていろんなことを感じていた」ということかな。
以下、反応が見られたもの。
光、風、プール、でこぼこ道の振動、こんにゃくの感触、砂絵のザラザラ、台紙の糊のベタベタ、お芋掘りの土、枯れ葉を踏む音、入浴剤入りのお湯、お誕生会でのろうそくの火、クラウンさんとの対面、鳴子の音、児童の声…。
などなど、休みがちだった後期だけど、たくさんの体験が出来た。

ユウヤの学習をいつも側でサポートしてくださった先生方、本当にありがとうございました。
直接共に学習することはなかったけど、近くで声掛けや移動のサポートをしてくださった先生にも感謝。

修了式の後、非常勤の先生方と…なんと看護師さんの離任式。
非常勤の先生の場合、また着任してくれるかも?!という期待をして、わざとお別れの言葉を言わない(笑)。
「また4月に会いましょうね!」とお別れしてきた。
行かないでー!先生たち!(良い先生ばっかりなんだもん)

それにしても、看護師さんの退職はイタイ!イタイよーっ。
これまで培ってきたものが全てゼロに。はぅー。
とっても前向きな看護師さんだっただけに残念だ。
とにかく「お世話になりました。ありがとう。」って言わなきゃね…。
4月には新しい看護師さん来てくれるんだろうか?
複数配置を理想としてるって言ってたけど。
ゆうやんの学校生活は(つーか裕母のね)まだまだ前途多難だよ。ふっ。

写真の真ん中に写っているのはマグマグ。
これは9年物。(ユウヤが生まれてすぐ購入)
まさか9年経っても使い続けるとは思いもしなかったが、どこに行くにもこのマグマグは一緒。
学校にも、ランドセルの中にポーンと放り込まれて通っている。
ゆうやんの9年の成長を陰で支えてくれている、大切な存在。
そうそう壊れることもないだろうから、もう少し頑張って付き合ってもらおう。
ゆうやんの4年生初登校も、このマグマグと一緒だ。

本当にゆうやん、がんばったネ。
体調崩しても、入院せずにお家で過ごせたことは大きな喜びだし、裕母にとっては自信になる。
1日1日の積み重ねが、こうして嬉しい結果に繋がったのだと親子(もちろんヒロもね)で胸を張ろう。
それから、登下校や帰宅後のケアをしてくれたヘルパーさん達、看護師さん達にも感謝。

短い春休みは、楽しめるかな。

箸置きと…オブジェ?!

2005年03月22日 | ゆうくんのこと
またまたゆうやんの作品である。
夏休み、担任の先生が訪問学習に来てくれた時に作った焼き物。
左の3本の物体は(笑)「箸置き」だそうだ。
ゆうやんが「むにゅうぅっ」ってして出来上がった、クマさん流に言うところのゲージツ作品である。うふふん。

で。その横のでっかい物体…。これは一体何なんだろうか?!
さ、皿?
いや、皿だとしたらあまりにも不安定な…(笑)。

結局「オブジェ」ということで落ち着く。
ん、そうね。ゲージツ作品だからね。
実用性とか意味とか、必要ないのよね。そうよね?
先生がサポートしながら、ゆうやんが「こねたり押したり」した手形がポイント。
うっすらと先生が「ゆうや」って彫ってくれているのもね。(見える?)

3年生は制作の時間お休みばっかりしてたから、残った作品は少ない。
なので、とーっても貴重。

最近のユウヤの体調もちょいと書いておこう。
特に変わったことはしていないのだけど、低体温が続いた。
普段は36度台が平熱なのだが、34度台。(34.3〜34.7度)
日中体を動かせば36度台まで上がってくるからそう気にすることもないのだろうが…。
ユウヤの友達には低体温のコいっぱいいるしね。
夏には38〜39度なんてすぐに上がるくらいの体温調整機能だから、高熱には慣れているんだけど、低体温には慣れてないもんで気持ち悪い。

今日は朝からどうも変な感じだった。どこがどうとは言えないのだが…。
様子を見ながらⅠ時間ほど遅刻して登校。
今日はお楽しみ会で「風船バレー大会」だった。(裕母とA母参加して燃える)
でもユウヤは熟睡。ノリが悪いなぁ…とか思ってたら(←おーいっ)先生が突然
「うわっ!急に真っ青になった!」
と、養護の先生を呼びに行き、パルスメーターも持ってきてくれた。

裕母が見た時は既に顔色も戻っていたから、本当に一瞬だったのだろう。
サチュレーションも悪くないし、眠りに深く入った時はいつもこんな感じなので心配はしてなかったけれど、先生達の連係プレーと小さな事も見逃すまいとする姿勢には頭が下がる。
胸の下の方に痰が溜まっていたのと、貧血かな?という判断。
給食の途中で起きて、デザートをほんの一口食べただけでまた眠る。
帰宅後もおむつ交換と吸引以外は目を開けることもない。
んー。一体どうしちゃったのかね。
例によって気圧がこんなに不安定だから?

まだまだ謎の多いゆうやんとの日常なのであった。

卒業式

2005年03月17日 | ゆうくんのこと
今日は小学部・中学部・高等部の卒業式だった。
うちの学校の高等部は、K養護の分教室という形で存在している。(実際は中等部からエスカレーター式)
先輩方や教職員の方々の熱心な活動で、ようやく認められた高等部の今年度の卒業生は第二回生となる。

ここからは、地域の通所施設に通うことになるのだが、通うところがスムーズに決まったことはラッキーだったと思う。
施設の数に比べて、学校を卒業するヒトの数は年々増えるばかり。
ゆうやんがその年頃になった時には、「通う」ところがあるかどうか?!という状態なのだ。
ま、そんなことはさておいて、高等部を卒業するということは、もう滅多なことでは顔を合わせないということ。
寂しくなるなぁ…と、卒業生の保護者気分。←想像力豊かな裕母ですから。
ユウヤの調子が悪くて登校できないことも多かったし、給食注入のため皆さんとお食事に行く機会も殆どなかった。
話せる時は、PTAの集まりの時くらい。時間が足りなくてなかなか細かいことは話せない。
それでも「ゆうやくん、バスに乗れるんだってね!よかったね!」と、卒業生の母に声を掛けてもらう。
「卒業おめでとうございます!」とこちらが言おうとしたその前に。
何だかじ〜んとしちゃった。

中学部の卒業生は、3年前にも卒業式を経験しているしまだ後3年在校するので、そんなに涙に暮れることもないだろうと思っていたが、それがそうでもないらしい。
「分教室」という響きが、少し離れてしまうような寂しさを感じるのだとか。そんなものかなぁ。

小学部の卒業生は、入学当時から6年間の思い出の写真をスライドで見ていると「うわ〜!このコこんなに小さかったの?可愛い〜!」と、びっくりするやら感動するやら。
他人が見てもこうなのだから、保護者の気持ちはどれだけ感動で胸一杯なことだろう。
「これ、自分達のコドモだったら号泣間違いなしだね。」と同級生の母と笑う。
あのコもこのコも本当に成長したね。

さて。うちのゆうやん。
久々に卒業式仕様?で編み込みして登校。
昨日「ねぇ。髪切ってもイ〜イ?」とユウヤに聞いたら、どんな聞き方をしても「パチ(イエス)」しない。
「えーっ。何で?!髪伸ばしてるの?」「パチ」ほんまかいな。

それをヒロに報告すると、入浴中に男同士の会話を始める。
「ユウヤ、髪短くしたくないのか?」「パチ」
「でも、あんまり伸び放題なのも格好良くないぜ。少〜しだけ切ろうか?」「…パチ」

どうやらね。もう裕母はなめられてるっぽい。軽くゆうやん反抗期入ってるっていうか。
でも、ヒロには反抗しないんだよなぁ。お風呂に入れてくれるから?だとしたら計算高いオトコだ(笑)。
ここまであからさまにされると、もう髪を切る気もなくなった。←コドモかよ
ということで、編み込みが復活したのだった。

あんまり長時間編んでいると頭が痛くなるから、帰宅後ほどいてやると↓

こんなことに↑(ケータイのヒト見られなくてゴメンね)
ウエラもびっくりっすよ。つややかなウェービー。そして栗毛色(笑)。
画像が悪いからつややかさ加減はイマイチ伝わりませんが。

反抗期の始まったゆうやんも、もうすぐ3年生修了だ。
残り少ない3−Bの思い出を作っておくれ。



全国の卒業生の皆さん、そして保護者の皆さん。
ご卒業おめでとうございます。
あなたの人生(イノチ)が輝き続けることを願っています。

ゆうやんの作品

2005年03月16日 | ゆうくんのこと
クリスマス前くらいだったかな。学校の授業で作った「砂絵」。
ゆうやんとF野先生の共作(合作?)。
赤い☆星がポイントだとか。
小さな天使がいっぱい集まってる、ウツクシイ作品。
「ユウヤのが一番キレイ!」と親バカ爆弾発言をした思い出深き作品でもある(笑)。
爪の間にきれいな砂をキラキラと入り込ませて帰ってきた時、とっても嬉しかった。
今日持ち帰ってきたのだが、何だかもう随分懐かしく感じる。
ついこの前のことなのにね。

ユウヤの障害

2005年03月08日 | ゆうくんのこと
ユウヤが【ショウガイジ】であるという現実を目の当たりにする時。
それは世の中の【障害】に立ち塞がられたときだ。
ユウヤの世の中なんて、まだたかが知れてて、現実的には世の中=学校。

普段の生活では、変な話かもしれないが、ユウヤの【ショウガイ】をいちいち気にすることはない。
どちらかというと【病弱児】という感覚だ。
「あー。また吐いちゃったよ。」
「お。熱出してるし…。」
「何時間起きっぱなしなんだよ。」
などなど、肉体的なことよりも【病気】が近づくことの方に気を取られる。

新年度からユウヤは車椅子乗車によるバス通学が認められた。
「数ある難題をクリアして見事当選しました。」とはバス部の先生の弁。
「車椅子乗車を希望されている方はたくさんいらっしゃるのですが、どの方よりもユウヤくんのお母さんのご負担が大きい(1日3往復している事を差している)と言うことで、優先させていただきました。これでお母さんのご負担も少しは軽減されるかと…云々。」これは校長先生の弁。

バスの座席に座らせるのならば、先生方が2人掛かりで抱っこしての移動になる。
体のどこもぶつけないように(骨折しやすい為)狭い通路をオトナ2人と大きな体のユウヤが、移動するにはかなり介護者の負担になるという実際問題もあった。
自宅から学校までは本当に近いので、登校の際は一番最後の乗車。
下校の際は一番最初の下車。
その為、ユウヤを乗り下りさせるのも、車椅子だと問題が少ないという事も決定理由のひとつ。
重ね重ねラッキーだった。
ユウヤの車椅子乗車を喜んで受け入れてくれた保護者の皆さん、そして、先生方の御心遣いに感謝する。

ずっと言い続けている給食注入については、今の段階では来年度も看護師、教職員による手技は認められない。
経緯について詳しいことは書けないけれども、横浜市教育委員会がこの先主軸とする「医療的ケア校内検討委員会」の発足と充実を望むしかないようだ。

■人員配置(看護師・教職員含む)について、校内全体のバランスを考える必要性
 *ユウヤ1人に対応する人員は、現段階では含まれていない。
■給食注入直前の際のカロリー計算と注入量を誰が責任を持つか
■新しいことを始めるに当たって、検討委員会の了承を得られるか

上記のようなことが今の課題だ。
*にあるように、学校側としては給食の際はユウヤに対して先生を配置していないと言われた。
が、しかし。
現場では、当日の担当の先生がちゃんとユウヤの傍に居て下さる。
そして、味見をするかしないか、ドキドキしながら。
一口でもユウヤが口にした時には、クラス中で喜んでもらう。
注入の様子もじっと見つめてもらっている。
そこから初めて「じゃあ、ユウヤくん先生も給食頂きます。」と傍を離れられるのだ。
ちゃんと、現場の先生はユウヤのことも【クラスの一員】として数に入れてくれている。
数に入っていないと言うのは、机上の何とかってやつじゃないだろうか。
「人手が足りないからキミには先生が来てくれないのよ」ということを、自分のコドモに言われたらどうだろう?
「全体のバランスを見て、他の子が手薄になるから、キミはお母さん、若しくは経管栄養剤ね。」って言われたら?
だからね、裕母はもう話し合うのなんかうんざりなんだけど止められない。

今日は校長先生と電話でじっくり話し合った。
話の責任の所在を曖昧にすること、医療的ケア安全検討委員会(現在運営しているもの)での議題や経過説明の不透明さ…などを訴えた。
校長先生は「今後、フィードバックも含め、透明化を図ります。」と約束してくださったので、期待しよう。

ユウヤにとって小さな世間であり、唯一楽しみにしている養護学校という社会が、ショウガイを理由にユウヤの生活を狭めてしまうのはどうよ?と、極々フツーに思うのだ。
「みんないっしょ」をはき違えて、養護学校同士の横並び(他の学校は手をつけていない医ケアである為、目立ちたくない。そのうちどこかが始めるだろう…という感覚)であることはおかしくない?と。
コドモ同士が「みんないっしょ」って意味じゃなかったのかな?って。
裕母はどちらかというとみんないっしょは苦手(トイレに仲良くみんなで行く女子の気持ちが判らなかったヒト)で、個性を大切にしたいタイプだけれども、「権利」に関しては話は別。
自分の事じゃない、ユウヤのことだから尚更だ。




ユウヤはゆっくり快復中である。
昨日は裕母も熱発しちゃった。1日で復活したところを見ると、ただの疲れだろう。
今日からユウヤは重湯とスープ。胃腸の動きはまだ完全じゃない。
ここまできたら、ゆらゆらうとうとと毎日を過ごそう。
何にしたって、元気じゃなくちゃね。
皆さん、ご心配ありがとう。

休校と、あららら…また嘔吐(涙)

2005年03月04日 | ゆうくんのこと
今日は横浜も雪が積もり、学校は休校になった。
じゃあのんびり過ごしましょうかね…なんて思っていたら、ゆうやん嘔吐。
全く2週間前と同じ症状。うーむ。
どうしてこうも抵抗力が弱っているのかしら。
今週は1日早退、1日欠席で、あとの2日は楽しく学校に通えたんだけどな。
取り敢えず、今のところは吐き気止めの座薬が効くことを祈りつつ様子を見ている。
これでまた水分が入らなくなったら、また痛い思いをして点滴だ。
何とか避けられないかなぁなんて、もう普段しない神頼み仏さん頼み。頼れるモノには頼り倒したい感じ。

昨日なんか、まさかこんなに急変するとは思えないほど調子よく楽しそうだった。
朝から「ユウヤおはよう!」ってH先生(女性)に声を掛けられたら、助手席のシートでにんまりと笑顔を見せた。
担任のF先生(男性)なんか
「ユウヤ、F先生が声掛けても笑ってくれないのに、H先生なら笑うのかーっ!(笑)」
とイジけていたくらいだ(笑)。

給食の時だって、半分寝ている状態だったが、H先生が「もにょもにょ…」と耳元でコソコソ話をすると、顔を先生にキューッと寄せて、手まで上に上げようと頑張っていた。
あれ、動かせるモノならギュウッと抱きしめていたに違いない。むむむ。
潜在的なセクハラである。重度ショウガイジの特権を使わない手はないと。
「お主、なかなかやるのぉ。」と、裕母は隣で目を白くしてその様子を見つめていた。寂しかよぉ。

冗談抜きで、ユウヤがここまで自分の感情を表せられるようになったことが嬉しくありがたい。
「イエス・ノー」「スキ・キライ」さえ誰にでも伝えられるようになったら、どれだけユウヤの世界は拡がるだろうと、ずっとずっと思ってきた。
(人にキライってのはマズイだろうけどね。へへ。)
学校に通っている間に、これが少しでも伸びてくれれば…。
裕母もヒロも、ほんのちょっぴり安心出来るんだけどな。
こんな嬉しい「寂しさ」なら私たちにどんどん経験させてほしい。

昨日走り回って病院行って(薬もらって)おいて良かった。
また数日ヘビーな時間を過ごすだろうから、体だけでも苦痛から解放されたい。
注射と薬はイイ感じで効果が出ている。眠気も最初だけだったし。

さ。そろそろゆっくり水分始めてみますかっ。
緊張の一瞬。

二分の一成人式

2005年03月02日 | ゆうくんのこと
今日は、ゆうやんの通う養護学校と併設小学校合同の「1/2成人式」だった。
昨日休息したのが良かったのか、ゆうやんの体調はバッチリ。
途中うとうとしたりもしたようだが、4年生が思い出や挨拶をするときは、しっかり起きて聞いていたらしい。

ゆうやんのクラスは3,4年生合同クラス(B組さん)なので、クラスメイトのHさんが代表でご挨拶したそうなのだが、なかなか立派なセリフに「思わずうるっときたよ〜」と、出席したクラスメイトの母が言っていた。(うるっとどころか、きっと泣いたに違いない(笑))

そうだろうなぁ。健康に生まれ育って10才を迎えた子の親も感動しただろうが、いろんな合併症を持って手術も数回経験している子の親は、より感慨深いと思う。
来年、ゆうやんも元気に1/2成人式が迎えられますように…!
号泣する裕母がソコに居るはずだ(笑)。

ゆうやんはホントに学校でイチャイチャされることを嫌っている。
そろそろ裕母も子離れしないとイケナイかも。
もっとクールに「じゃ、ね。」なんつって傍を離れるようにしよう。
もうあの「触んじゃねーよっ!」みたいな顔されるのは侘びしい…(笑)。

小学校侵入後、悲惨な結末を迎えた事件が繰り返されているので、ユウヤの学校も校門の施錠が厳しくなった。
厳しくなるのは当然だし、コドモを(教職員も)守るためにはありがたいことなのだが、うちの学校にはインターフォンがないため、給食の度に学校に入る裕母は、毎回ケータイで職員室に電話をして校門を開けてもらわなくてはいけなくなった。
ケータイ持ってる人や事情を理解している人は別としても、よそからのお客さんは困るだろう。
ったく、ワケの判んないヤツらのせいで、とんだトバッチリだよ。ぶつぶつ。
新たなストレス発生…なのだ。