夏音

「なつのね」ぶろぐ

独占禁止法?

2005年05月20日 21時30分43秒 | 政治・社会
「私的録音・録画補償金制度では誰も幸せになれない」
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0505/16/news020.html

「ほとんどの消費者が知らずに払っている「私的録音録画補償金」
経済産業省・政策企画官の藤原 豊氏に聞く(上)」
http://chizai.nikkeibp.co.jp/chizai/gov/meti20050425.html

コピーする度に対価を払うわけだから,これってデジタルデータに
ついては,私的利用という権利が消滅しているということなんだよね.

この辺は,著作権なる概念がなぜ存在しているのか,というべき論から
まずは考えるべき問題.CD輸入権問題の時にもblog上で色々議論があったけど,
文化がどうこうという話が多く,著作権のそもそもの存在意義について
議論したものは少なかったように思う.
もちろん,文化への影響とか議論するのも重要で,否定してるわけじゃないです.

で,iPodの話に絡んでiTunes Music Storeの話.
去年からiTunes Music Storeが今年からサービスを開始するといった
報道が流れていましたが,どうも話が変な方向になってる感じ.

"「iTMSも日本のルールで」――JASRAC、ネット配信に期待"
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0505/18/news088.html

この記事を読むと,Appleに対するJASRACの要求に,
1.著作権料の規定
2.JASRACの考えるDRMの適用
があるみたいだけど,これに従わないと,iTunesには曲の販売を
認めないぞ,ってことかな?
これって独占禁止法の適用対象ではないのかな?

独占禁止法 第1条
「私的独占,不当な取引制限及び不公正な取引方法を禁止し,事業支配力の
過度の集中を防止して,結合,協定等の方法による生産,販売,価格,技術等の
不当な制限その他一切の事業活動の不当な拘束を排除することにより,公正且つ
自由な競争を促進し,事業者の創意を発揮させ、事業活動を盛んにし,雇傭及び
国民実所得の水準を高め,以て,一般消費者の利益を確保するとともに,国民経済の
民主的で健全な発達を促進することを目的とする.」

一方,同21条に
「この法律の規定は,著作権法,特許法,実用新案法,意匠法又は商標法による
権利の行使と認められる行為にはこれを適用しない.」
とあったりもする.

権利の行使が,例えば,流通の禁止みたいなものまで含むのか?,といった点は
法律の解釈なので,ちょっとわかんないや.(T_T)