夏音

「なつのね」ぶろぐ

格差について考えてみる

2006年03月01日 22時55分22秒 | 政治・社会
世の中,「格差」が広がってるらしい.
今の個人的な意見をとりあえずメモ的に書いておこうと思う.

ボク個人は理系の人間であり,物事には原因と結果があるという
基本的な思考プロセスを取る.

このプロセスに従うと,「格差」が生まれるという結果には,その
格差を生み出す原因となる不平等がどこかにあると考えるのは普通.

で,「格差」を正せと言ってる人達は原因と結果のどちらを
正せといっているのだろうか?

以下,極端な話.
例えば,「原因」について考えてみると….
(結果)収入格差が生まれる
→ (原因)学歴の格差が悪い
(結果)学歴格差が生まれる
→ (原因)教育環境に問題がある
(結果)教育環境に格差がある
→ (原因)遺伝に格差がある

なんていう結果と原因の連鎖を辿ることが出来る.
どこかで不平等を正すべきなんだろうか?
学歴?環境?それとも遺伝子?

次に「結果」の格差を正すことを考えてみる.
ある1人が株で100億稼ぎ,別の99人は汗水たらして500万稼いだとする.
このとき,「結果」の格差を正すために,前者から99億を税金として
徴収し,後者に還元しろとでもいうのだろうか?
こんな社会だったら,何もしないのが最適戦略である.
 ノーリスク・ハイリターン.
まぁ,誰も働かなくなるから,
 ノーリスク・ノーリターン
ってのが正しいんだけど.

ということで,小泉首相がいうように敗者復活できる仕組みさえ
あればいいんだと思うってのが現時点でのボクの考え.

あと,格差社会での「勝ち組」と定義されている人達って大金を
得ている人ってことだとすると,これにも一言.

かつては大金を得るためには大きなハードルがあった.
でも,今は例えばオンラインでの株売買が可能となり,デイトレーダーに
近いことをやることで短期的に大金を得る,ということが可能になった.
つまり,大金を得るための手段が身近になったということ.

で,その一部の成功者をメディアが煽った結果が格差社会なんてものを
生んでるだけの気がするなぁ.