詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

記念と記録。

2021-02-04 12:10:54 | 千駄記


2/4(木) 快晴。春の日差しです。

フォトブックってご存知?今や知ってて当り前か。
妹にフォトブックを2冊貰いました。
妹が旅先で撮影した写真がまとめられています。
無線綴じ製本で、背表紙にもタイトルが印刷されている立派なもの。
しかし、妹がくれるくらいですから意外に格安なのでしょう。

私も画像を使って資料や冊子を作りますが、フォトブック屋さんで
作ることはありません。無線綴じの方が体裁はいいのですが
背表紙の幅の計算が面倒なのでもっぱら中綴じ製本です。
中綴じとは真ん中をステープラーで止めるタイプで、
週刊誌みたいな綴じ方のことです。17年位前に1度だけ
フォトブックを作りましたが、当時はリング製本でした。
紙が針金みたいなやつでぐるぐる綴じられているタイプ。
360度折っても平気なのがいいところですが格好悪かった。

現代ほど写真が撮られる時代はなかった。
と、前にも書きました。ほとんどはスマホで撮られる。
それをSNSにアップして不特定多数の方に見せたり
LINEに載せたりメールに添付して送信したりする。。
つまり現代ほど他人が撮ったものを見る時代もなかったわけです。
メモ代わりに画像を撮っておく時代ですから。

「カメラ」(写真機)は大多数の方には無用の長物になりました。
コンパクトデジタルカメラなんかカメラ量販店でもひっそりと置かれています。
画像をプリントすることも激減しましたし。
スマホやパソコンで眺めて終わり。念のために
データディスクなどにバックアップを取る人も稀でしょう。

昔は「現像する」っていうとプリントすることでした。
写真屋さんにフイルムを持ち込んで数日待って引取に行く。
今やパソコンなどで色味や明暗を調整すること。つまり
画像データをいじることを「現像する」と言います。

「焼き増しする」なんて死語となりましたが、印刷製本の技術革新は
目覚ましいのでフォトブックのようなスタイルが確立されたんですね。
しかも一冊から注文できるんですから。
<古いアルバムめくり ありがとうって呟いた>(「涙そうそう」)
が、「古いフォトブックめくり、ありがとう」って呟くようになったんだ。

私の小中学校時代の遠足や修学旅行には写真屋のおじさんが
ついてきて、後日、学校の壁一面にその写真が貼り出されたんですよ。
現代なら個人情報の侵害だと騒ぐかも知れませんが、
今の若い人はなぜ貼り出されるかわからないでしょう?
欲しい写真の下に名前を書くと後日、焼き増しされた写真が
受け取れるってわけです。1枚30円くらいでしたか。
好きな女子の写真の下に名前を書いたりすると
「なんであんたが買うのよ!」って口撃されたりして。

昔の写真は生きている記念に撮るものであった。
今の写真は生きている記録に撮るものである。
なんつって!


おしまい。






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