詩歌採集 その87 大槻ケンヂ

　　　過去は過ぎ去りもう無い　未来は来たらずまだ無い

　　　善人なおもて往生をとぐいわんや悪人をや

　　　どうってことねえよ！
　　　　　
　　　　　（大槻ケンヂの衣装に施された刺繍の文字）

詩歌採集 その８６ 町田 康

　　　もう嫌だ。なにが鶏卵の並べだ。一家が滅亡するならすればいい。わたしは自由奔放に生きてやる。

　　　　　（町田康「夫婦茶碗」）

詩歌採集 その８５ 晋樹隆彦

鬱を病む妻も大酒飲みなれば昼さがりコックリコックリつきあう

　　　（晋樹隆彦『浸蝕』）

詩歌採集 その８４ 草間とし

美しきものに心の動くときわが傍らに夫立つ気配　　　

　　　（草間とし　短歌研究2006年8月号）

詩歌採集 その８３ DTBWBの「脱どん底」

　　　アンタの心はおみ通しさ

　　　　　（DTBWBの「脱どん底」のレコードジャケット・裏）

詩歌採集、あと少しで・・・

詩歌採集、「その82」まで掲載しました
「その100」まで、あと18です

先にお伝えしたように、詩歌採集の記事が「その100」になったら
怒涛の更新を少し緩めて、ゆっくり更新してゆきたいと思います
とりあえず100個あれば、このカテゴリーがちょっとした「電子版名言集」のようになり、
折々に過去記事を開き、その時その時の言葉を楽しむことが出来るのではないでしょうか
ホームの画面の右側の「カテゴリー」の「詩歌採集」というところをクリックすると
過去の記事が全部出ますので何度でも開いてみてください

言葉のチョイスは森水晶です

詩歌採集 その８２ グリコ・コーヒーゼリーのCM

　　　しょうがないの…だって…
　　　しょうがないもん
　　　　　
（グリコ・コーヒーゼリーのCM　80年代）

詩歌採集 その８１ 加藤英彦

壊れもの世にかぎりなし皿、グラス、鶏卵、こころ、家族のきずな

　　　（加藤英彦「沼」現代短歌新聞9月号）

詩歌採集 その８０ 武田素晴

なにもかも捨てる決心つかぬまま腹いっぱいの酒と夜風と

　　　（武田素晴『風に向く』）

　　　※森水晶のフォトを石川幸雄が加工しました

詩歌採集 その７９ 開高 健

　　　美しかれ
　　　哀しかれ
　　　勁かれ

　　　　　（開高　健　開高健記念館ポストカード）

詩歌採集 その７８ 久保田調教師

　　　もうここまで来たら、あとは四の五の言わないよ。
　　　レースにのぞむだけ。
　　　　　
　　　　　（久保田調教師・ＪＲＡ）

詩歌採集 その７７ 窪田政男

冬を告ぐ花であるらし水仙の歌が聴こえるひとりがふたり

　　　（窪田政男「月光」34号）