よよよの子育て日記

★★★ ヒロスケさん♀は年長に。
ナガくん♂は年中に。

年子きょうだいの子育てに奮闘しています☆

ヒロスケ♀がんばりやさん

2006年02月08日 20時43分54秒 | 日記
月曜日に、福祉会館へ育児相談と身長・体重測定へ行ってきました。

きょうだいのけんかについて、親としてどんな考え方をもって子どもたちとかかわればいいのか、視点を与えてもらおうと思って保健婦さん(だと思う)と話をしてきました。

ヒロスケさん♀の乱暴について。
例えば、ヒロスケさん♀が遊んでいるおもちゃを、ナガくん♂が横から取って行ってしまったら、怒るに決まっています。でも、そうやってナガくん♂に何かされなくても、ヒロスケさん♀が一方的に攻撃することがあるのです。
自分が遊んでいなかったおもちゃをナガくん♂が手にしただけで、奪いに行く。自分と関係ない方向にただ移動しているだけなのに、ナガくん♂を追いかけて攻撃をする。つかまり立ちしている彼の手をはがして、後ろに引き倒す。ナガくん♂は毎日のように、ヒロスケさん♀に歯形がくっきりつくほど噛まれていました。

保健婦さんは、「強大なライバルですもんねぇ・・・。」という言葉を何回か言っていました。

以前、きょうだい育児の本を読んだときに、「上の子にとって下のきょうだいの登場は、(妻にとって)夫がある日突然、自分より若くてかわいい愛人を家に連れてきたようなものです」と書いてあって、言い得ているな、と思ったものでした。
ヒロスケさん♀にとってナガくん♂というライバルは、「自分より小さくて、弱くて、自分よりも何もできない」という強力な武器を持って一緒に暮らしています。

保健婦さんが続けて言っていたのは、「やっぱり、ヒロスケちゃん♀の気持ちを(親が)言ってあげることが大切ですよね。」ということです。例えばおもちゃを取られて怒って乱暴したときに、「おもちゃを取られて嫌だったのよね。」と親の口から言ってあげることです。
それは私も分かってはいて、実践しているつもりでした。でも、盲点だったというか、ちょっとギクッとしました。
何もしていないナガくん♂を攻撃するヒロスケさん♀に対して「ナガくん♂が嫌だったのね。」などと言うことは私にはできなかったわけです。まず、「叩いちゃダメ!」。(「何故叩いたの」と聞くようにしていますが、彼女には説明できません。)

「ママは自分のことを分かってくれている、ということが分かれば、次第に乱暴も減って行くと思うんですけど・・・。」と保健婦さん。
ヒロスケさん♀が、”ママはアタシのこと分かってくれている”と思っているだろうか?と思うと・・・いや、思っているはずがない!!と思うのです。
・・・涙が止まらなくなってしまいました。

何も悪いことをしていない子に乱暴する、ということは大人にとって不条理です。でも、ヒロスケさん♀にとっては、「自分だけで親の愛情を独占できない」「自分のおもちゃなのに、それに触る”愛人”がいる」ということが不条理なのです。

自分が悪いことをしたと思えれば「ごめんなさい」が言えるヒロスケさん♀ですが、ママが「ナガくん♂に、ごめんなさいって言いなさい。」と言っても、頑として言いません。納得いかないからです。そこには、2歳の正当性があるんです。

具体的に、おもちゃの取り合いを防ぐために、ヒロスケさん♀だけが遊ぶおもちゃと、ナガくん♂が触っていいおもちゃを分けておいた方がいいのでは?などとアドバイスも受けました。

うちでも、ナガくん♂に触って欲しくないものは高いテーブルに置かせたり、以前作った”ヒロスケさん♀のおうち”でヒロスケさん♀の個室を作ったり、ナガくん♂に来られて困るときはパパやママを呼ぶように言い聞かせたり・・・など、様々な対策をとっていました。

ちなみに、ママの最大の対処法は、”暗示”でした。
もうどうにもヒロスケさん♀が極悪だと思ったときは、「ママはいじわるヒロスケ♀じゃ、やあよ。いいこちゃんヒロスケ♀になあれ~」と言って、頭をナデナデするのです。
もちろんここで、”いいこちゃん”てのは、ママの言いなりになる聞き分けの良い子では?と思ったり、自分を押し殺して我慢するのが”いい子”かなぁとか思ったりもするわけですが、とにかくこれをすると、カッカしているヒロスケさん♀もママも冷静になれたのでした。

で。
ヒロスケさん♀は、ママが育児相談をしているとき、別室のおもちゃコーナーで遊んでいて、大人の会話を聞いていませんでした。
なのに、相談が終わって、帰ったら、すんごく優しい態度をとるようになりました。
子どもって、すごいなぁと思いました。
お昼御飯を食べ終わって、ママが洗い物なんかしているうちから、「ナガくん♂、これ貸してあげる。」なんて言うわけです。

あれから3日経ちますが、ヒロスケさん♀は乱暴しなくなりました。あれだけ噛みついていたのに。
基本的に、ママ・パパが言い聞かせてきたことを守っています。
自分が遊んでいるところにナガくん♂が来たら、「一緒に遊ぼ。」と言います。ナガくん♂に、「貸してあげるね。」と言っておもちゃを貸してくれます。ナガくん♂に、おもちゃの使い方などを教えてくれます。ナガくん♂が持っているものが欲しかったら、いきなり奪わないで「ちょうだい」と言い、代わりのおもちゃを差し出します。ナガくん♂に「ダメ」「やめて」は言いますが、手は出しません。
私は「ヒロスケ♀、貸してばっかりいないで、自分も遊んでいいのよ。」なんて言わなければなりませんでした。

で、ヒロスケさん♀は言うんです。「シロタン、がんばりやさんなんだ。」
・・・この子は、まだたった2歳だというのに、どれほど精一杯に寂しさを我慢して、頑張っているんだろうと思います。

ちなみに、ヒロスケさん♀が乱暴したときに「叩いちゃダメ!」と叱ることも、必要なこと。きちんと叱って、その後フォローすることが大切みたいです。

親も子どもと一緒に成長できればいいのですが。
長文失礼