’96の6月下旬、私は北海道、
サロマ湖100kmマラソン参加して、11時間20分のタイムで完走しました。(当時は制限期間12時間、現在は13時間。 約2,500名参加、完走率は約65%)
’95秋の河口湖マラソンで、フルマラソン完走10回になり、11回目は「100kmウルトラマラソン」に挑戦する事にしました!
もう一つの理由は’95のサロマ湖100kmウルトラマラソンに、当時のお笑いタレント「そのまんま東」氏(ご存知がと思いますが、東国原英夫、現宮崎県知事)が挑戦して、12時間の制限時間を残り2秒で完走したのをテレビで見て、刺激を受けました。(ビデオに録画して何度も繰返して見ました)
当時の私は医療機器会社の営業をしておりました。住まいは世田谷区中町、駒沢公園や日本体育大学の近くです。
私は駒沢公園で連日、サロマ湖100kmマラソンに向けて走り込んでいました。
その駒沢公園、又、駒沢公園体育館トレーニング場で時々“そのまんま東”氏がトレーニングをしているのを見かけました。おそらく近くに住んでいたのでしょう。
テレビで見るのとは違い、いつも一人で真剣な表情で、かなり早いペースで走っていました。
サロマ湖100kmマラソンの約1ヶ月前の5月中旬、私は「ギックリ腰」でダウンしてしまいました。夜、仕事から帰宅後、自宅マンションの玄関に一歩入ったとたん、腰に凄い衝撃を受けました!そのまま倒れ込み30分は動けませんでした。「これがギックリ腰ってやつか!」そのままベッドまで這って行き、その日はそのまま眠りました。
翌朝になっても腰は伸びず、痛みも取れません。当時はパソコン、インターネットでの検索などはなく、“タウンページ”で治療院を調べ、何件か電話をしました。そのうちで予約が取れたのが、中町の隣の桜新町にある「E治療院」でした。「すぐに来なさいー!」E先生はそう言ってくれました。まだ始業前の午前8時頃です。
私は“鍼治療”は初めての体験でした。E先生の“鍼と手技整体治療”により、あれ程痛く、伸びなかった私の腰が一回の治療で見違える様に良くなりました。それから計3回程の治療で腰は完治しました!
その時受けた、E先生の治療が、私が“治療家”を目指す要因になった事は間違いありません。
“E治療院”はサロマ湖100kmマラソンまで何度か通いました。
大会直前にE先生から鍼を数本渡されました。「これを自分で足に刺して走りなさいー!」
私は唖然としましたが、E先生の指示に従い鍼をウェストポーチに入れレースに臨みました。
「サロマ湖100kmウルトラマラソン」の様子は
サロマ湖100kmマラソンのコースをご覧下さい。
大会当日。私はトレーニングを含めても42km以上は走った事はありませんでした。
スタートから55km地点が休憩所です。スタートから55kmまでノンストップ、あっと言う間に、本当に楽に楽しく55kmが走れました。そこで着替え、軽めの食事でエネルギー補給、トイレ、念入りにストレッチをしました。
そして、まずアルコールティッシュで足を拭き、E先生の指示通りに自分の両足(大腿、ふくらはぎ、前脛骨筋等)に鍼をしました。この“自己治療”が効いたかは?ですが、後半戦に向けて再スタートを切りました。
レースの方は65kmを過ぎた辺りから足が上がらなくなりました。走っては歩き、その繰り返しです。80km辺りが一番苦しかった!「ワッカ原生園」と言う花畑の公園を走るのですが、足の感覚は無く、頭もうつろ、「ここはあの世かっ!」て感じです。それでもこの公園を折り返し、残り約12kmでやっと元気になって来ました。ここで、当時のタレント“上岡龍太郎さん”を抜く事が出来ました。そして何とか初挑戦の「サロマ湖100kmウルトラマラソン」は11時間20分のタイムで完走する事が出来ました。
サロマ湖100kmマラソンから一週間後、小雨が降る休日の朝、私は駒沢公園に走りに行きました。ウォーミングアップをしていると東さんが走っていました。「すみません、ちょっと一緒に走らせてもらって良いですか!?」、私は東さんに伴走させてもらいました。「東さんがサロマ湖を走られたのをテレビで見て、刺激を受けて先週走って来ましたー!」又、以前テレビで東さんが金子ボクシングジムに通っていたと言っておられたので、そんな話もしたと思います。駒沢公園ジョギングコースは一周1.5kmです。二周ご一緒させて頂きました。東さんの走りは早く、ついて行くのが精一杯でした。
「E治療院」へは私が鍼灸学校へ通っていた’03~’04の約2年間、土曜日のみですが勉強の為、通わせて頂きました。現在のこの治療院があるのもE先生のお陰と感謝しております。
フルマラソンは現在まで22回完走しましたが、ウルトラマラソンは’96のサロマ湖100kmウルトラマラソンが最初で最後です。