昨年11月29日に行われた、WBC世界フライ級タイトルマッチ
内藤大助VS亀田興穀の一戦ー! 結果は亀田が判定勝利のより2階級制覇を達成した!
その試合で、亀田が拳に巻くバンテージの中に何かを仕込んだのではないかー?という疑惑が湧き、週刊ポスト誌でも取り上げられた。
以下はボクシングサイト「Tak is Cheap」の中の
池田高雄、拳跡集の記事の転載(コピー)です。
以前週刊ポスト誌で、亀田興毅選手が内藤選手との試合の際、バンテージに異物を仕込んでいたのではないのか?との疑惑が報じられた。
わけあって遅くなってしまったが、その疑惑に私なりの見解を述べたい。
私はこの疑惑に対しかなり以前から非常に強い関心、というよりも使命感に近い物を持って調べて来た。
その結論を言う。
亀田選手は内藤戦の際、バンテージに異物を間違い無く仕込んでいる。
もし、亀田選手が本当に何も仕込んでいないのなら、私を名誉毀損で訴えればいい。
公の場で、この疑惑に決着をつければいいだけの話しだ。
私にはその覚悟は出来ている。
なぜ、亀田選手はいつもならマイクパフォーマンスをする為に試合後すぐはずすグローブを、内藤戦の時だけはテレビ中継が終わるまではずさなかったのか?
判定を待つ間グローブを外す時間は充分にあった。
二人がかりでかかれば1分もあればはずせるのに、だ。
そして内藤選手のあの異様に腫れ上がった顔だ。
バッティングなら、腫れるのはおでこや目の周り多くてせいぜい二箇所だが、内藤選手の顔はあらゆる箇所が腫れていた。
あの腫れは間違いなくバッティングなんかではない。
だいたい、ハードパンチャーでもない亀田選手の軽いパンチで、一ヶ所でも顔を腫らしたボクサーが今までいただろうか?
もちろん顔を腫らしたボクサー等過去に一人もいやしない。
それがなぜ、内藤選手だけがあんな異様な顔になったのか?
そんな疑問を長らく持ちながら決定的な証拠と成る物がなく、私はこの疑惑を追及する事を諦めかけた。
その時、目をつぶった私の瞼に敬愛する故グレート金山さんが現れたのだ。
無言のままトランクス一枚で私の前に立つ金山さんは、その体を真っ赤にして震わせていた。
「金山さんは怒っている!」
ボクシングに真に命を賭け、その貴い命をボクシングに捧げた金山さんが、相手を死に至らしめる可能性のある危険な行為を犯した亀田選手を許すはずがない・・・・・。
ボクシングを心から愛し、そしてボクシングに殉じた金山さんの怒りに応える為、生き残った私にはこの疑惑を解明する義務があるのだ。
私は金山さんにこの疑惑の解明を誓った・・・・・・。
そして数日後、金山さんが導いてくれたとしか思えない様な幸運で、内藤戦の時の亀田選手のバンテージ写真が手に入った。
残念ながら訳あってここでその写真を公表する事は出来ないが、巷に出回っているどの写真よりも遥かに鮮明だ。
私はその写真を一時間以上ずっと睨み続けた。
そして見つけたのだ。
亀田選手がバンテージに異物を仕込んだ決定的な証拠を・・・・・・。
疑惑を解明するその鍵はナックルパート部分にある。
ナックルパートは包帯を何重にも巻いて作る。
そしてその包帯の束を拳骨の部分に当て、ずれないように紐状に細くしたテーピングを、手の甲の部分から指と指の間に食い込ませて手の平に巻き込んで固定する。
すると包帯を重ねたにすぎないナックルパートには、くっきりと拳骨が浮かび上がる。
ところがだ、亀田選手のナックルパートにはテーピングがまったく食い込んでいないのだ。
これは包帯だけではなく、包帯の中に何か固い異物が仕込まれているとしか思えない。
私の結論に反論がある人間は、なぜ、ナックルパートにテーピングが食い込んでいないのか、私が納得出来るだけの回答を示してもらいたい。
テーピングを食い込ませずにナックルパートを固定する事は不可能だ。
12ラウンドの長丁場を闘い終えた後もナックルパート部分はまったくずれていないので、テーピングでしっかりと固定されている事は間違いない。
私は内藤戦以外での亀田選手のバンテージ写真を何枚か探して見てみたが、そのどれもがナックルパートにテーピングが食い込んでくっきりと拳骨が浮かび上がっている。
それがなぜ、内藤戦の時だけナックルパートにテーピングがまったく食い込んでいないのか?
拳に凶器を仕込んでいたから。 それ以外に答えはない。
週刊ポスト誌に掲載された写真でも、ナックルパートにテーピングがまったく食い込んでいないのがよくわかる。
この疑惑に決着をつける簡単な方法がある。
内藤戦の時に亀田選手にバンテージ巻いた人間に、正規の包帯とテーピングだけを渡し、亀田選手の拳に巻かせてみせればいい。
正規の包帯とテーピングだけで、あのナックルパートの異様な厚みを作る事も、テーピングを食い込ませずにナックルパートを固定する事も、絶対に不可能だ。
私は、私のボクシング人生の経験の全てを賭けて、そう断言する。
もし、内藤戦とまったく同じ様にバンテージが巻けなかったら、拳に異物を仕込んだとして、内藤戦を無効とし、亀田選手をボクシング界から永久追放すべきだ。
これは相撲界の野球賭博なんかとは比較に成らない程の犯罪行為なのだ。
普通のグローブで殴っても命を落とす事さえあるのに、拳に凶器を仕込んで相手を殴る事がいかに危険な行為かは子供でもわかる。
これはれっきとした殺人未遂行為なのだ!
知り合いの元ボクサー達に今回の話しをすると皆一様に「まさか」と一笑に付す。
私も最初はそうだった。
しかし、亀田選手は弟と内藤選手の試合の際、「肘でもいいから目に入れろ!」と、ボクサーの死である網膜剥離を簡単に引き起こす危険な反則技を指示する人間だと言う事を忘れてはならない。
家族全員で肘打ちの練習をしている連中なのだ。
自分達と同じ感覚であの家族を判断したら、大きな過ちを犯す事になる。
ではどうやって、バンテージチェックやグローブチェックをすり抜けて、拳に凶器を仕込んだのか?そしてその凶器はなんなのか?
おそらく、普通にバンテージを巻き、グローブも着けてサインをもらう。その後、「集中したいから」その様な事を言って家族以外全員を控え室から出す。
急いでグローブをはずし、ナックルパートを固定しているテーピングをはずす。
そして12ラウンドの長丁場でも腕に負担のかからない軽さを持ち、拳よりも固く割れにくくてしなやかな材質、例えば硬質プラスチックを包帯の束であるナックルパートの中に仕込む。
余談だが、硬質プラスチックは建築資材であり、長らく解体業を営んで来た亀田親父がこの物質の存在を知っていた可能性はかなり高い。
更にその上から包帯を巻いて凶器を隠し、指と指の間にテーピングを通して固定する。ナックルパート部分のサインは自分達でする。そして再びグローブを着ける。
これらの一連の動作を何度も練習すれば、ものの10分とかからずに出来るはずだ。
週刊ポスト誌は、ナックルパート部分と手の甲の部分のサインの太さが違うと指摘している。
亀田一家もマジックの太さまでは考えていなかったようだ。
これが私の頭の中で何度もシミュレーションして来た今回の疑惑の全貌だ。
しかし、被害者である内藤選手は今回の事件をどう思っているのだろうか?
40戦のキャリアがある内藤選手なら、相手の拳の固さが異質な物だったかどうかは後で冷静になって思い返せばわかるはずだ。
私は内藤選手の先輩である知人の五月女利春氏に頼んで内籐選手に事の真偽を確かめてもらった。
数日後、「間接的にですが」とのことわりと共に「負けた後でいろいろ言うといい訳になるので何も言いたくない」との回答をもらった。
面識の無い私の質問に真摯に答えてくれた内藤選手に心から感謝したい。
内藤選手はわずかな言葉で全てを語ってくれたのだ。
もし何も入ってないと思っていたら、「何も入っていなかった」一言そう言えば済む問題だ。
「言い訳になるから」と言う事はやはりおかしいと思っているのだ。
真の勝負師の内藤選手が、試合後に言い訳がましい事は言いたくないとの気持ちはよくわかる。
しかし亀田選手との再戦を期して復帰した内藤選手だが、残念ながら再戦は実現しないだろう。
そうなった場合、内藤選手は引退後「俺は卑怯な反則行為で負けたんだ。本当は俺が勝っていたんだ」そんな忸怩たる思いを抱いて生きて行かなければ成らない。
引退してからでは遅いのだ。
お互いが現役同士の今こそ、自身の名誉の為、そしてボクシングを冒涜した人間に天罰を与える為、この疑惑の真相を公の場で語ってもらいたい。
あの試合を録画している人はもう一度見てもらいたい。
亀田選手の左ストレートがヒットしたシーンのスローが出るが、通常パンチが当たった場合、フォロースルーが効き終わるまで、すなわち腕が伸びきるまで、グローブは顔面にくっ付いたままだ。
しかし今回の場合、内藤選手の顔に当たった瞬間に顔がはじかれてグローブがまったく付いていかない。
これは拳ではない異質な固さの物質に対する生体反応として体が拒否しているのだ。
最近相次ぐボクサーの死亡事故。
これで37人の貴い命が失われた・・・・・・。
これ以上犠牲者を出さない為、ボクシング廃止論等出さない為、事故の原因を究明し、事故防止に努める事こそが、彼らの死を無駄にしない唯一の道であるはずだ。
ボクシング関係者のその努力と、遺族の悲しみをあざ笑うかの様な卑劣な行為を亀田興毅は平然とやったのだ!
あの試合前、亀田興毅はいつも以上に冷静だった。
拳に凶器を付けて殴り続ければ相手が死ぬかもしれないと考えるのはボクサーなら当然の事であり、普通の神経なら怖くて相手を殴れない。
これはまさに狂気の沙汰だ・・・・・・。
ボクシング界の上の人達が本当にボクサーの命を大切に思っているのなら、今回の疑惑を厳しく追及し、拳に凶器を仕込んだ亀田興毅と、その手助けをした弟二人を、ボクシング界から永久追放すべきだ。
もし今まで通り亀田兄弟を擁護し続けるのなら、今現在危険なリングで純粋に闘っているボクサー達になんと説明するつもりなのか?
若き貴い命をリングに散らしたボクサー達の、荒ぶる魂を鎮める為、ボクシングを冒涜し続ける亀田一家と、私は闘う。
※尚、この記事は、池田高雄氏の許可を得ての転載です。