はっぴーばーすでい ゆうくん

みなさん、お久しぶりです。
ゆうです。

今日はハロウィンなんだけど
ぼくの13回目のお誕生日でもあるんだよね、生きていたら。



どうして、ぼくは死んでしまったんだろう。

かあさんはゆうは18歳までは生きてるはずと思ってたのにね。

なんで死んでしまったんだろう。

かあさんはそのことを考えないようにしてるんだよね。
なんで死んでしまったんだろう。

だって、考えても仕方ないことだから。
考えても戻ってこないから。

かあさんはぼくが10歳になるまでお誕生日を祝うけど、それからはやめるっていってたのにね。
今年も張り切ってケーキを作ってくれたよ。

腕をあげたね。と、思うよ。
そりゃ、毎年、五回もケーキ焼いてたら上手くもなるよね。
今日はご近所の分もあわせてよっつもケーキ作ったんだよ。
ちょっとやりすぎじゃない？

クッキーも三種類、ジャーキーまで作って
ぼくは食べれないからくうたちがまた太るよ。
気をつけなよ、かあさん。





お誕生日のケーキ、ありがとう。
ぼくを覚えてくれてるみんな、ありがとう。
ぼくは元気だよ。
こっちの仲間もふえてきたなぁ。
まさか、龍之介くん、こんなに早くこっちにくるとは思わなかったよ。

もう、お誕生日のケーキはいらないよ、なんて言わない。
かあさんがいいと思うまで焼いてくれたら嬉しいよ。

ぼくは元気だよ。

毎日、おはようももらってるし。
旅行にもついて行ける。
日本の北から南まで制覇した犬なんて
なかなかいないよね。
今度はパスポートとるって？
それはやめといたら？

ぼくは元気だよ。

だから、かあさん、安心してね。
ぼくはいつも一緒だよ。
くうを守ってるよ。時々、身体を借りてるよ。
ふうもりうも守るよ。
猫はついでだな。



かあさん、今年もありがとう。
ぼくを覚えてくれてるみんな、ありがとう。