だいすき♪

犬が好き。猫が好き。美味しいもの、綺麗なものが好き。

かいちゃん、いきました

2014-12-15 | ねこ
考えてみたら

見送ったねこはかいちゃんがはじめてだ。

何匹もそらに返したけど
命の終わりを見届けたのは
かいちゃんだけだ。

ゆうくんでさえ、駆けつけたときは
すでに心停止で蘇生中だった。

かみさまが私にはまだ無理だと判断されてた
んだと思う。

余命一ヶ月のみうさんもわたしにかえしてくれたし。


かみさまはそろそろ私にも見送る資格を与えてもよいだろうと考えてくださったのだろう。

取り乱すこともなく
粛粛とその時を迎えることができるのでは
ないかとかんがえてくださった。

職場の上り口で寒くないように
ドアを目貼りして風を防いでカイロをおいて
トイレも設置して、かいちゃんをはじめて
屋内に入れた。


朝、かいちゃんはベットの中にいた。
トイレは、間に合わず、ベットは濡れていた。
もう、長くないなと思った。

日曜日の出勤は人数も少なく、痙攣を起こすかいちゃんを残して仕事に入るのは辛かった。

社長が休みのスタッフを呼んでくれた。
かいの世話をできるように配慮してくれた。

もう、長くないかいちゃんを上り口の暗いところに置くのはせつなかった。

ぐったりしたかいちゃんを中の猫がいる陽の当たる部屋につれていった。
お日さんの光をかいちゃんにあてたかった。


かいちゃん
お日様だよ。あったかいね。
窓から空が見えるね。あの空に帰るんだよ。

窓を開けよう。
風に吹かれよう。
かいちゃんが過ごした街だよ。

鼻をくんくんさせるかいちゃん。

そうだよ。ここはかいちゃんの居場所だよ。
もう、大丈夫だよ。

それからしばらくかいちゃんはすやすやと眠った。

ずっと詰まってた鼻づまりもしないで
すーすーと寝息を立てて眠った。
かみさま、このまま連れて行ってください。


かいちゃんは私のために戻ってきてくれたと思う。

ありがとうね。

社長とふたりで、かみさまが迎えに来たかいちゃんを励ましながら見送った。

もう、大丈夫だよ。
よく、頑張りました。

花丸がもらえるよ。


何年も応援してくれたお友達。ありがとうございます。


かいちゃんを見送ったこの日は職場の忘年会。
みんなでお世話してたから
ショックも大きい。
でも、もう辛くなくなったことをみんなはわかってるから穏やかに送れる。

みんなが揃う場所にかいちゃんはついてきた。
匂いがする。
服についてるのかなとくんくんしても匂わない。
お家に帰って三匹の歓迎を受けたら
かいちゃんの匂いはしなくなった。
うるさい犬をみて、こりゃたまらんと
お家に帰ったんだろうな。