先日、四谷の紀尾井ホールで開催されたウィーン室内合奏団の演奏を聴いてきました。この
日は日本公演の最終日に当たっていたので、多くの方が紀尾井ホールに来ていました。初めて
紀尾井ホールを訪れましたが、立派なホールだと思いました。
さて、当日の演奏内容ですが、モーツァルト:ディベルティメントニ長調K.136、モー
ツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581、シューベルト:八重奏曲ヘ長調
D.803の3曲でした。
個人的に興味があったのは勿論モーツァルトです。モーツァルトの2曲の中で何と言っても
クラリネット五重奏曲の演奏は見事でした。クラリネットのゲラルト=アロイス・パッヒンガ
ーの演奏を初めて聴きましたが、テクニックが抜群であるのと、演奏内容が非常に丁寧で心の
動きを的確に音に表現する事ができる演奏家だと思いました。
久しぶりにクラリネットの名手に出会った感じです。特に弱音の表現の仕方が言葉で表現し
ようのない素晴らしいものでした。ただただ脱帽といった感じでした。大満足でした。
モーツァルトのもう1曲のディベルティメントニ長調ですが、イタリア旅行から戻ってから
書かれたものであるから、イタリア的に明るく心がゆったりと出来る名作だと思います。演奏
ですが、最初の曲であることも影響してか、出足は普通でしたが楽章を追う毎にだんだんメン
バーのエンジンがかかって来た印象を持ちました。全体的に柔らかいウィーンの音だと思った
次第です。
今回のウィーン室内合奏団ですが、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の名コンサート・
マスターとして敬愛された故ゲアハルト・ヘッツェルが、ウィーン・フィルのトップ・メンバ
ーを集めて1970年に結成した団体です。
以来、メンバーの交代がありますが、ウィーン伝統の響きは確実に伝承されていると思いま
す。今回の来日のメンバーは、ヨゼフ・ヘル(第1ヴァイオリン) 、純ケラー(第2ヴァイオ
リン) 、トバイアス・リー(ヴィオラ) 、タマーシュ・ヴァルガ(チェロ) 、ヘルベルト・
マイエル(コントラバス) 、ゲラルト=アロイス・パッヒンガー(クラリネット) 、ミヒャ
エル・ウェルバ(ファゴット) 、エリック・ターヴィリガー(ホルン)でした。特にクラリネ
ットのゲラルト=アロイス・パッヒンガーはメンバーの中でも光っていました。
休憩後の演奏はシューベルトの八重奏曲ヘ長調でしたが、名曲のモーツァルトを聴いた後に
シューベルトははっきり言って聴けません。昔は良い曲だと思った時期がありましたが、今回
久し振りに聴き、音楽の全体的な構成や、音の流れに違和感を覚えました。
聴いていて水がさらさらと流れるようなものではなく、無理やりにあるいは人工的にわざと
流しているような感じを受けました。シューベルトファンには申し訳ないですが、モーツァル
トと比較するとちょっと差がある感じを受けました。
アンコールはJ.シュトラウスニ世のポルカ「クラップヘンの森で」と「トリッチ・トラッ
チ・ポルカ」でした。とても楽しい曲で久し振りにウィーンの雰囲気を味わいました。
日は日本公演の最終日に当たっていたので、多くの方が紀尾井ホールに来ていました。初めて
紀尾井ホールを訪れましたが、立派なホールだと思いました。
さて、当日の演奏内容ですが、モーツァルト:ディベルティメントニ長調K.136、モー
ツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581、シューベルト:八重奏曲ヘ長調
D.803の3曲でした。
個人的に興味があったのは勿論モーツァルトです。モーツァルトの2曲の中で何と言っても
クラリネット五重奏曲の演奏は見事でした。クラリネットのゲラルト=アロイス・パッヒンガ
ーの演奏を初めて聴きましたが、テクニックが抜群であるのと、演奏内容が非常に丁寧で心の
動きを的確に音に表現する事ができる演奏家だと思いました。
久しぶりにクラリネットの名手に出会った感じです。特に弱音の表現の仕方が言葉で表現し
ようのない素晴らしいものでした。ただただ脱帽といった感じでした。大満足でした。
モーツァルトのもう1曲のディベルティメントニ長調ですが、イタリア旅行から戻ってから
書かれたものであるから、イタリア的に明るく心がゆったりと出来る名作だと思います。演奏
ですが、最初の曲であることも影響してか、出足は普通でしたが楽章を追う毎にだんだんメン
バーのエンジンがかかって来た印象を持ちました。全体的に柔らかいウィーンの音だと思った
次第です。
今回のウィーン室内合奏団ですが、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の名コンサート・
マスターとして敬愛された故ゲアハルト・ヘッツェルが、ウィーン・フィルのトップ・メンバ
ーを集めて1970年に結成した団体です。
以来、メンバーの交代がありますが、ウィーン伝統の響きは確実に伝承されていると思いま
す。今回の来日のメンバーは、ヨゼフ・ヘル(第1ヴァイオリン) 、純ケラー(第2ヴァイオ
リン) 、トバイアス・リー(ヴィオラ) 、タマーシュ・ヴァルガ(チェロ) 、ヘルベルト・
マイエル(コントラバス) 、ゲラルト=アロイス・パッヒンガー(クラリネット) 、ミヒャ
エル・ウェルバ(ファゴット) 、エリック・ターヴィリガー(ホルン)でした。特にクラリネ
ットのゲラルト=アロイス・パッヒンガーはメンバーの中でも光っていました。
休憩後の演奏はシューベルトの八重奏曲ヘ長調でしたが、名曲のモーツァルトを聴いた後に
シューベルトははっきり言って聴けません。昔は良い曲だと思った時期がありましたが、今回
久し振りに聴き、音楽の全体的な構成や、音の流れに違和感を覚えました。
聴いていて水がさらさらと流れるようなものではなく、無理やりにあるいは人工的にわざと
流しているような感じを受けました。シューベルトファンには申し訳ないですが、モーツァル
トと比較するとちょっと差がある感じを受けました。
アンコールはJ.シュトラウスニ世のポルカ「クラップヘンの森で」と「トリッチ・トラッ
チ・ポルカ」でした。とても楽しい曲で久し振りにウィーンの雰囲気を味わいました。