わたしの従妹は40年も前に骨肉腫で亡くなった。
これはここでも触れた事がある。
小学校6年生の夏、バレーのボールで遊んでいて右足に当て痛みがあった。
それを数週間痛みとして続いていたのを放置し、町医者へ行ったがそこでも、病名が不明で数ヶ月シップ薬で終わった。
それから続きすぎる痛みに大学病院へ転院させられ、検査結果が
「右大たい骨骨肉腫瘍」だった。
右足を切断し、半年間戦ったが、やがて左手肩に転移。
苦しみの中、天使のような笑顔を残して逝ってしまったのだった。
その時彼女は中学一年生になって居たが、闘病で一度も中学校へ通うことなく、
行く先が見え始めていた家族親族は、私の妹の振袖を着てみたいと言うので
着せてやると嬉しそうに写真に写り、それが遺影になってしまった。
その身柄は大学病院であると言うこともあったのか、臓器などを献体することを進められ、
両親はそれを承諾した。
少しでもこんな若い可愛い子供達がこの病気で苦しまないように、研究のために子のこの身体を使って欲しいと願ったからだ。
葬儀が済み火葬場から出てきた骨と灰の塊の中には、胸や内臓、腕などもぬけの殻を焼いたのだと見て取れた。
参列した私たち親族も、悲しかった思いは未だに消えない。
今では、臓器移植とか、もっと辛くて重い病魔に苦しんでいる子供達に、次の世界を生き抜いてもらいたいと提供するのだろう。
それはそれで、正しい行いなのだと思うし、SF映画のように、アンドロイドを作るのも夢ではない時代が来るのだとか思う。
でも、
私は わからない。
神 っているのだろうか。
一人の人間が死に、その身体で全く別の人間が命を貰い生き続ける・・・・・
それって、冒涜 じゃない? じゃないのかな?
私が死んだ子の親だったら?
私が助けて欲しいと願う子の親だったら?
どうなんだろう
私にはわからないことがこの世の中 多すぎる
実は私の娘・・・すべて提供のドナーカー持ってるんです。
とは言っても家を出た8年前のことですけれ度、今も所持しているのかどうか・・・
お嬢さんは優しい性格の方なんですよね。
私なんか若い頃、ドナーになるなんて考えられませんでした。
8年の歳月が経っていても、
今もきっと変わらない優しいお気持ちで暮らしておられるはずですわ。
そんな性格がそう簡単に変わるはずが無いもの。