10月も終盤。だんだんと肌寒くなってきました。
2015年度5回目の読書会は梨木香歩『西の魔女が死んだ』です。

登校拒否になった中学1年生のまいはおばあちゃんのもとで一カ月余りの時を過ごすことに。西の魔女のもと、まいの魔女修業がはじまります。
初めにあらすじなどの内容確認と紹介をし、次に作者である梨木香歩さんの略歴についてお話しました。その後みなさんに順番に感想をお話してもらいました。

その後最初の部分を輪読し、さらにみなさんで新たに思ったことなど感想を出し合いました。
《アンケートの中から》
・魔女の学びがとても大切な心をおばあさんが伝えていく自然にまいに解るように。それがとっても優しかった。外から来るものに惑わされず心のから湧き上がることを大切にするそのことが正しくキャッチでえきるように心の力を育てること。
・学校で傷ついたまいがイギリス人のおばあさんと生活する事によってまいが成長していく話。全体的に洋風な物語でおしゃれな感じ。私もまいと同じで人とべったりくっつくのが苦手で時として周りからういてしまう事がある。私もこのおばあさんから魔女の修業を受けてみたいと本気で思った。
・中学生になり登校拒否になった主人公まいが田舎のおばあちゃんと過ごした一カ月余りのお話。いちばん価値のあるもの、欲しいものはいちばん難しい試練を乗り越えないと得られないものかもしれない。大事なことは自分で見ようとしたり、聞こうとする意志の力―。疑惑とか憎悪とかに支配されることは人を疲れさせる―等々。物語を違った視点から見るという事を教えてくれた本です。
ご参加くださった皆さんありがとうございました。
次回は11月27日村田喜代子の『鍋の中』です。資料は市立図書館で準備してありますので初めての方もお気軽にお申し込みください。スタッフ一同お待ちしております。