第12回読書会を市立図書館ミーティングルーム4にて開催しました。
今回取り上げた作品はカズオ・イシグロ「夜想曲集」です。
本作は音楽と夕暮れをめぐる五編の短編集です。
各話の主人公たちは世代も境遇も様々、彼らの物語を彩る数々の名曲。
音楽が好きな方が本作を読むと楽しめるのはもちろん、そうでない方も、本作に触れると作中に登場する楽曲を聴いてみたくなるかもしれません。
【印象に残った参加者の感想】
・『夜想曲』のリンディがとてもチャーミングに思えてほほえましかった。
・久しぶりに外国人作家(日系2世)の作品を読んでみたが、タッチ・視点が日本人作家と違っている。
・初めてこの人の作品を読んだ。色々な記憶が呼び起こされて味わい深かった。出来れば長編小説も読んでみたい。懐かしい音楽を改めて聴き返すきっかけにもなった。
・とてもワクワクしながら読みました。音楽に関わってゆかれる方の生活の苦労や願いと夢、傍にいる方々との関わりが見えてきました。
・館長さんのもとで、色んなジャンルの作品にふれることができました。自分ではけっして選ばないだろう本もいくつかありました。今回の作品ははっきり館長さんの意思が入っていましたネ。曲も聞こえてくるような作品でした。ありがとうございました。
・日常から少し離れ、おしゃれな空間に入り込むようなひと時を過ごさせていただきました。
次回の令和3年度第1回は4月23日(金)松本清張「小説東京帝国大学」です。
資料は市立図書館で準備しております。
市立図書館ミーティングルーム4でお待ちしています。