1. 共通言語としてのEVA
最近ではEVAの指標としての有効性が認識されつつあり、EVAを経営指標として導入する企業も増えています。
しかし、EVAを経営指標に使用することと、価値創造につながるような仕組みをつくりあげることは別の問題です。よく見受けられるのは、EVAの財務指標としての側面のみに注目し、自社や部門のEVAを計算することで満足しているという状況です。
もちろん、各期の業績を把 . . . Read more
EVAとは、利益からその利益を生み出すために使用した資本の使用料を差し引いたもので「EVA=NOPAT-資本費用」と表されます。
NOPATとは、事業活動によって生み出された税引後の利益です。資本費用は資本を使用する際にかかるコストであり「投下資本×資本コスト(%)」で計算されます。
投下資本は、負債サイドから見れば「銀行・投資家から調達した資本」を表しますが、資産サイドから見れば、「売掛金や . . . Read more
企業価値を説明するために、MVA(Market Value Added、市場付加価値)を紹介します。企業は銀行や資本市場から資金を調達し、事業活動を行うためにキャピタルとして投下します。これが下資本であり、負債および株式資本の帳簿上の価値つまり簿価の合計額(つまり資金調達額)です。
それに対し通常、企業のマーケットでの価値は簿価と乖離しています。MVAはこの差の部分を表します。
企業の株式時価 . . . Read more
トレイナーの測度とは、ポートフォリオのリターンから無リスク資産の利子率を除いた「超過収益率」を、ポートフォリオのリスクであるβ値で除すことで、リスク調整後のリターン(リスク1単位当たりのリターンの割合)を測定しようとするものです。
トレイナーの測度は、ジャック・トレイナー(Jack Treynor)が、現代投資理論の考え方をポートフォリオのパフォーマンス評価にはじめて応用したものです。トレイナ . . . Read more
シャープ・レシオは、リスク調整後リターンの代表的な指標です。
シャープ・レシオは、ファンドが負担したリスクに対し、リターン(リスク1単位当たりのリターン)がどれだけあったかを示すもので、その数値が大きいほど評価は高くなります。
ファンドの収益率(リターン)から無リスク資産の収益率(通常コールレート等の短期金利を使用します)を除いた「超過収益率」を出します。
この超過収益率をファンドのリスクで . . . Read more
ワラント(又は新株予約権証券)の変動率は、株価の変動率に比べてはるかに高いといえます。これをギヤリング効果(歯車効果)、あるいはレバレッジ(Leverage)効果(てこの効果)と呼んでいます。
例えば、株価が570円のとき、行使価額500円(付与率100%)のワラントのパリティ(理論価格)は14ポイントです。株価が570円から630円まで60円(10.5%)上昇すれば、パリティは14ポイントから . . . Read more
理論価格から実際の市場価額がどの程度離れているかを%で表したものが乖離率です。転換社債型新株予約権付社債の市場価格が理論価格からどの程度離れているかをみる場合にしばしば用いられます。一般に、転換社債型新株予約権付社債の価格は、必ずしも理論価格であるパリティ価格通りにはならないからです。転換社債型新株予約権付社債の乖離率は、転換社債型新株予約権付社債の価格からパリティ価格を差し引き、その値をパリティ . . . Read more
1、支払能力の分析・ソルヴェンシー分析
2、資金源泉と使途との適合性分析
3、資本構造の健全性の分析(キャピタル・ストラクチャー・ロバストネス)
財務の安全性分析とは、負債の返済能力(流動性)を測定し、さらに資金源泉と使途との適合性や、資本構造の健全性を評価することです。これは、会社の財政状態を表す貸借対照表の項目を比較することによって行われます。具体的には、流動性(支払能力)の分析は、流動比 . . . Read more
EV/EBITDA倍率が低い → 株価は割安
EV/EBITDA倍率が高い → 株価は割高
株式投資の尺度としては、EV(企業価値)がEBITDA(金利支払い前、税金支払い前、償却前の利益)の何倍あるかというEV/EBITDA倍率が使われます。
EV/EBITDA倍率は、国際的な同業他社比較に用いられますが、この倍率が低ければ株価は割安ということになり、倍率が高ければ割高ということになり . . . Read more
配当割引モデル(はいとうわりびきもでる:DDM)とは普通株式の適正価値を将来的に予測することができるキャッシュフローの現在価値の合計であるという考え方に基づく株価分析モデルの一種。
債券の評価法との比較が容易であることが特徴で、予想される株式配当を適切な比率にてディスカウントすることにより求めることができる。
配当割引モデル(DDM)とは、株式の現在価値(株価)は、投資家がその株式を永久に持ち . . . Read more
EVAをおおまかにいえば「売上からコストを引いた利益」に相当するものになります。この控除すべきコストをどのように定義するかでEVAの大きさが変わってきます。
最も一般的なものは、会計上のコストである「P/L上のコスト」です。P/L上のコストを用いて、売上からコストを差し引いた額から税金を計算し、さらに差し引いています。また、P/L上のコストの中には、他人資本への分配である借入金に対する支払利息も . . . Read more
EVAとDCF(による企業価値(EV)算定)は、まったく同じことを異なる言い方でのべています。
DCFは現在の企業のEV(スナップショット)を与えます。
これにたいし、
EVAは各年度ごと(1期間)の企業のEVの増減を数値で与えます。
EVAは一定期間におけるEVの変動を与えてくれるがゆえに、この計算を毎期おこなえば、企業の内部管理指標として使用できます。
例えば
事業ごとのリスクを見 . . . Read more
NOPATはP/Lの数値のみから計算できます。
ただ実務上のNOPATの算出にあたっては、P/Lで保守主義の観点から年度の費用として一括控除してしまうような研究開発費、広告宣伝費、販売促進費、教育訓練費などを一括控除せずに調整するのが一般的です。
なぜなら実際にはその恩恵は将来の期間にわたってもたらされると考えるからです。繰延資産と同じ考え方ですね。
また実務上では、法人税等の実際の支払額を . . . Read more
EVA = 投下資本 * ( ROIC - WACC )
はおなじみだと思います。
ここで( ROIC - WACC )はEVAスプレッドといわれます。
よって
EVA = 投下資本 * EVAスプレッド
EVAがプラスになるということは、ROICがWACCを上回ることであるということがわかります。
EVAをデカクしたいのであれば、投下資本を増やせばいいのですが、おうおうにして、R . . . Read more
in comparison to the capital asset pricing model,
the [arbitrage pricing model] involves a more precise measurement of [systematic risk].
The arbitrage pricing model includes a series of [systemati . . . Read more