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本番! 「アケボノツツジが咲き乱れる稜線へ。」 鹿納山を目指して

2014年05月05日 | 山登り

 先週の4月29日に,黒岳,親父山の周回コースを登った。

 実はその山行は,5月の今回の山行の下見だった。下見だったのだが,黒岳の稜線もそこそこにアケボノツツジが咲いていたので,大満足ではあった。

 で,本番である。下見のメンバーと一緒のSさん,YとKの4人。

 今回,めざすは「鹿納山」。この10年ほど五葉岳を中心にアケボノツツジを見に行っているのだが,ある時,頭巾山に登り,五葉からお姫山を回ってブナの三叉路で休憩をしている時に,鹿納山からやってきた登山者が,「アケボノツツジは鹿納坊主への稜線が最高ですよ!」とのアドバイスをくれた。

 それまでは,頭巾山から五葉への稜線か,夏木山のどちらかが最高と思っていた我らにとって,「これは是非とも確かめねば!」ということになっていた。

 ところが,福岡から日帰りをしていると,なかなか鹿納坊主の頂に立てなかった。雨模様などもあり,鹿納の野や最後の登りを残すだけで引き返したりしていた。それで,今回がなんと4度目の正直なのだ。

 本当は,5月5日に行く計画だったのだが,天気予報によると,どうも良くない。それで,メンバーに「前日はどうか?」とメールを打つと,全員OK。連休の真っ只中の5月4日に決定。

 日帰りでもあり,五葉近辺は非常に遠い。それで,我らにしては,超早めの5:00に我が家を出発。
 順に拾って,5:55に筑紫野インターから高速に入った。

 さすが連休の真っ最中!早朝から車が非常に多い。

 制限速度遵守,エコモード運転ながら,熊本インターで高速を下り,高森経由で高千穂を通過。

 8:50 石の村に到着。


 9:05 日隠林道の入り口仲村橋


 悪路の中を45分程度と思っていた林道がけっこう混んでいて,ようやく10時過ぎに登山口である「大吹鉱山跡」に到着。


 今日は,最初から「鹿納坊主」に行くつもりなので,五葉でなく大ブナの三叉路への登山路を登り始める。早速花がお迎え!「フデリンドウ」。うぅ~ん,花束みたい!


 自然林の中を順調に登っていく。

 
 「お!ワチガイソウだ!」




 登りばかりで,少しだけ息が上がり気味。


 ここまでくれば,大ブナの三叉路はもうすぐだ。


 振り返れば,頭巾岳の向こうに傾山がはっきりと見える。


 元気なうちに記念撮影。


 大ブナの三叉路はいつきても美しい!


 ここまでの花の状況はというと,ミツバツツジは今からという感じ。アケボノツツジは見える稜線のあちらこちらにその艶やかな色合いを映し出している。「よし!期待が持てる!」と心の中で思わず叫んでいる。

 三叉路から,鹿納坊主に向けて歩き始めるとすぐに,こんな光景になっている。


 山の稜線がアケボノツツジに染まっている。


 「鹿納坊主への稜線が最高ですよ!」あの一言がだんだんと実感をともなってくる。




 少しだけだが,シャクナゲも咲き出している。


 「うぅ~ん!素っ晴らしい!」


 これだけきれいならば,こんな写真を撮らざるを得ない!

 モデルが良くないかな?

 いよいよ鹿納坊主が近づいてきた。






 この先はこんな感じでロープを頼って慎重に下る。


 13:35 ある意味,念願だった鹿納坊主の頂上にようやく立てた。向こうには大崩山。

 ここは360度のパノラマ。思わず力の入ったポーズ!

 鹿川からの稜線もピンクに染まっている。


 少しガスが出てきた。急いで今来た道を戻ろう。

 鹿納坊主の手前のピ-クで,遅めのランチ。Sさんお手製の「具沢山ミネストローネ」とロールパン。これが絶品。「ものすごく美味しい!」。Sさんいつもありがとうございます。みんな感謝。


 ランチをしたところには,こんなアケボノツツジの前。


 アップを一枚。


 15:25 鹿納の野まで戻ってきた。


 これが今回最後のアケボノツツジ。また,来年もよろしくね!


 15:45 大ブナの三叉路まで戻ってきた。天候が心配になってきた。


 Yが「急ぎますよ。」と言って先頭を歩く。「早い!」。
 その目的はというと,帰りに杉ヶ越経由で佐伯にでて,名物の寿司を食べるためには,20:00までにどうしても着かなくてはいけないのだ。なぜなら,20:00に店が閉まってしまうから。
 私的には「寿司がだめでも,チャンポンぐらいならどこでも食べられるのでは?」と思ったりもするけど,口には出さない。

 しかし,まだ見なくてはならないところが。ヤマシャクヤク。



 花を咲かせているのは少なかったが,これもまた美しい!

 途中でのきれいな若葉の光景。


 16:55 そんなこんなで,どうにか登山口に帰り着いた。
 多かった車もあとわずかしか残っていない。


 さぁ,あとは佐伯の寿司を食べなくては。「果たして今から間に合うのか?それが問題だ。」

 交通ルールを守りながら,懸命に急ぐ。しかし,汗はどうしても流さないといけないので,「直川のカブトムシの湯」に立ち寄る。(18:40)


 早々に切り上げて,またまた急ぐ!
 
 その結果,19:55 にお目当ての「錦寿司」に到着。と,店の前に「本日の営業は終わりました」の立て看が!「ガァーン!」

 それからが,危機管理能力の発揮しどころ。SさんとYが駅に行き早速調査。

 その結果がこれ! 「佐伯寿司の2大有名店の一つ,『寿司源』


 最高に美味しかった! 「また来よう!」

 「アケボノツツジは,鹿納坊主の稜線が最高ですよ」。
 あの一言がなかったら今日の満足はなかったかもしれない。「そんなものかな人生は?」

 結局福岡の自宅に帰り着いたのは0:30。「皆さん,いい山でしたね!そして,本当にお疲れさまでした。」











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