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日本最高の稜線を歩く (北岳から間ノ岳の堪能コース)その2

2014年07月30日 | 南アルプス遠征記
いよいよ1日目の後半がスタートした。

白根御池小屋で、とても美味しそうだったソフトクリームを食べた後、
仙流荘で作ってもらった「お握り弁当」を食べる。

少しバテ気味で、食欲はあまりないがどうにかすべて腹の中へ。



11:55 白根御池小屋(2230㍍)を出発。気合を入れて頑張ろう!


すぐに「草すべり」の急登が始まり、息があがる。
また、メンバーと少しづつ遅れ始める。
しかし、あたりは高山植物の宝庫。花たちがいっぱい。
息を整えがてらパチリ、パチリ。

シナノキンバイ?


ヒメコゴメグサ?


ハクサンフウロ


カラマツソウ


ミヤマハナシノブ?


白根御池小屋(2,230㍍)を出て、1時間ほど登ったところで、
一番元気なYさんに付いてもらうことにした。
もし万が一、途中で下山をすることになった場合に備えての対策。


北岳肩ノ小屋には、原則、16時までには着かなくてはいけないので、
先行の二人が先に行き、Yさんと私がマイペースで登り始める。
だいぶバテ気味なので、カメラはバックにしまい、登りに専念する。

なので、1時間くらいは撮影中断。

この間、40~50キロは担いでいるのではと思われる青年と、中年夫婦と私たちで、
抜きつ抜かれつの状況が。
「暑いですね!」「きついですね!」などと、お互いを励まし合って、
一歩一歩登ってく。

そうして1時間くらい登ったところで大展望が開けた。


まだまだ先は長いが、この景色に少し元気が出てきた。
あたり一面のお花畑。これはカメラを再度出さなくては!
こんな高いところでも鹿除けネットが張ってある。

花も名を知らないのが多くお出迎え。
これはハクサンチドリ。






タカネヤハズハハコ


このお花畑で、脚力が元気になってきた。
体調も回復。多分、良い風が吹くようになったからかもしれない。


圧倒されるようなお花畑。


お! アサギマダラだ!こんな高いところにもいるのだ!




コイワカガミ。今頃咲いているんだ!


あたり一面のシナノキンバイかな?


ハクサンイチゲ。


彼が埼玉から来たという青年。ものすごい荷物!
しかし、とっても好青年だった。


ミヤマキンポウゲ。


元気になったぞー!これもYさんのおかげかな。(ほんまかいな?)




14:50 小太郎尾根分岐(2800㍍)に到着。


うぅーん!あと高度差200㍍。


着実に稜線を一歩一歩登っていく。


Yさんの温かいまなざしに見守られて。(オイオイ!)


15:40 そしてやっと今日の目的地、「北岳肩ノ小屋」に到着。


途中で元気を取り戻したこともあり、先行の二人とは、
10分遅れですんだ。でも、高度差1500㍍は、とてもシンドかった!

この肩ノ小屋のすぐ近くに、キタダケソウが咲いているとのことで早速赴いた。

キタダケソウと初めての出合い!うぅーん!感激!


これはキンロバイ?


埼玉の青年も遅れてどうにか到着。彼はテント泊。
疲れからか、しばらく動かなかった。


食事前に、一杯900円の生ビールで乾杯。とても美味しかった!


北岳肩ノ小屋の夕飯。


3000㍍のキャンプサイト。


雲一つない夜空は満天の星空だった。天の川からカシオペア座、北斗七星など
知ってる星座を探した。

そして夜が明けた。4時前に起きて、日の出を見ることに。
富士が薄っすらと浮かび上がってくる。


これまで見たことがない景色!


八ヶ岳も浮かび上がってきた。


きれいな日の出を狙って!


北岳の横の富士。


遠くに北アルプスの峰々。槍もはっきりと分かる。


甲斐駒ケ岳も!


やはり富士がとても絵になる。


そして、日の出。




この素晴らしいひと時に何を思う?


さぁ!日本最高の稜線への出発だ!

(続く)

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