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多用途支援艦「げんかい」ひうち型4番艦

2015-08-02 00:10:08 | 艦艇(自衛隊・保安庁・その他)

げんかいは、海上自衛隊の保有する多用途支援艦。諸外国海軍の航洋曳船(オーシャンタグ)に相当する。ひうち型多用途支援艦の4番艦である。

各種射撃訓練の支援の他、自走不能になった僚艦や標的艦の曳航・消火・救難・物資輸送・離島に対する災害派遣など多目的に使用するために建造された。81号型特務艇の後継となる艦であり、1番艦は2001年に起工、2002年に就役している。
船体は後部甲板が一段低いものとなっており、構造物もなくスペースがとられている。射撃訓練支援の場合は、ここに自走式水上標的(通称バラクーダ)や曳航式水上標的を搭載し作業を行うほか、ここに各種物資を積載することもできる。自走不能になった僚艦を曳航することも任務の一つであることから、機関出力は5,000馬力と排水量に対してかなり強力になっており、ましゅう型補給艦も単艦で曳航することが可能である。艦の中央に大型の煙突を1本備えており、艦橋構造物とは独立している。
当初、3番艦のすおうまでは武装を有しておらず、放水銃が艦橋上にあるのみだったが、4・5番艦の「げんかい」と「えんしゅう」は警備上の理由から12.7mm機関銃用の銃架を艦橋上左右舷に追加装備した。また、1~3番艦も修理時等に順次装備するよう改装された。ただし、海自では12.7mm機関銃は武装ではなく搭載火器扱いとなる常時銃架に設置されているわけではなく、必要に応じて設置されので表記はされていない。その他に、「げんかい」と「えんしゅう」は潜水艦の訓練支援も念頭に置いて水中通話機を、また、外洋での活動を考慮して減揺タンクを装備するなど、3番艦までと比べてある程度の改良が施されている。
機関は「ひうち」、「げんかい」、「えんしゅう」が新潟原動機6MG28HXディーゼルを、「すおう」と「あまくさ」はダイハツ6DKM28ディーゼルを採用している。
各艦の名前は、灘の名前に由来する(燧灘、周防灘、天草灘、玄界灘、遠州灘)。
ひうち型は前期建造艦と後期建造艦で装備が異なるが、「げんかい」は後期建造艦であるため、外洋行動時の運用性・居住性向上のための減揺タンクと、潜水艦に対する訓練支援用に水中通話機が装備されている。

 

「げんかい」は、中期防衛力整備計画に基づく平成17年度計画980トン型多用途支援艦4304号艦として、ユニバーサル造船京浜事業所で2006年11月7日に起工し、2007年5月24日に進水、2008年2月20日に就役した後、呉地方隊呉警備隊佐伯基地分遣隊に配属された。

種別 多用途支援艦
クラス ひうち型
排水量 基準 980トン
満載 1,400トン
全長 65.0m
全幅 12.0m
吃水 3.5m
機関 ディーゼル推進、2軸推進
新潟原動機6MG28HX ディーゼル・エンジン × 2基
出力 5,000PS
速力 15ノット
乗員 45名
兵装 12.7mm機関銃M2 × 2丁
(分類上は小火器扱い)
レーダー OPS-20航海用
その他 消防装置一式
艦艇曳航装置一式
自走式水上標的・管制装置一式
魚雷回収装置一式


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