観光列車から! 日々利用の乗り物まで

日記代わりに始めました。
まずは先日の小旅行での観光列車から出張利用の乗り物まで。

無蓋車トラ814  片上鉄道

2016-10-21 11:01:43 | 乗り物(鉄道:船:飛行機:バスなどなど)

無蓋車(むがいしゃ、英語 Open Wagon)は、貨車の一種である。対義語は有蓋車である。
旧日本国有鉄道および日本貨物鉄道(JR貨物)の記号はトラック(Truck)の「ト」。中国鉄道部の記号は「C」


砂利・鉱石・木材などの雨に濡れてもかまわない積荷を運ぶのに用いられる。広義では大物車、長物車、土運車、車運車、コンテナ車も含まれ、これらは無蓋車から派生した車種である。
無蓋車には汎用貨車として製作されたものと物資別適合貨車として製作されたものがある。
汎用貨車として製作されたものは側面はあおり戸を持ち、幌のないトラックとほぼ同じで妻面は上角なしの6角形になっている。
物資別適合貨車として製作されたものは木材チップ、鉄鋼コイル、原木、板ガラスなどを専用とする貨車が存在した。これらの中には屋根を持つ車両もあるが、便宜上、無蓋車に分類されている。トラ90000形は上部に金網を取り付けたもので、紙の材料であるチップを輸送するためにつくられた。私有貨車のトキ25000形も亜鉛焼鉱専用として物資別適合貨車としている。
無蓋車の中にはシートを掛けることで有蓋車代用となる車両も存在した。
国鉄末期にはトロッコ列車用に改造された車両もあった。

硫化鉄鉱の運搬に大量に使われたトラ800形のトラ807です。前歴は鉄道省のト1形(2代目)す。大きさは鉄道省の小型無蓋車ト1形と同じ長さ6.4m X 巾2.5mですが、積載量は18トンもあります。硫化鉄鉱は比重がとても重いものだったのでしょう。

当時の片上鉄道は柵原鉱山で産出される硫化鉄鉱を,片上港まで輸送する貨物輸送が主で,旅客輸送は従の鉄道であった。このため,鉱石輸送用に多くの2軸無蓋車を保有していた。
 この無蓋車は15トン積のトム500形と18トン積のトラ800形であるが,両形式共に国鉄ト1形の払い下げ車がベースとなっているため,寸法はほぼ同一である。なぜ,寸法がほぼ同一なのに荷重が異なるのか謎である。トム500形は煽戸が1枚,トラ800形は煽戸が2枚であることが,最大の相違点である。また,車軸が異なっており,トラ800形は基本12トン軸であった。また,この貨車の標記は,左右で異なり,片側は「荷重,積載高さ,自重」「同和鉱業片上鉄道」「記号・番号」「換算輌数」「検査標記」とフルに記載されているが,反対側は「記号・番号」のみ合理的はものであった。このため,編成にすると,左右で印象が全く異なってた。


 トム500形は昭和24~25年に国鉄ト1形の払い下げ車を,改造したようで,改造メーカーは,三菱,汽車,川崎などであるが,銘板には改造の文字が無く,新製時に取り付けられる銘板であった。改造点は不明であるが,ブレーキ装置の取り付けと,走り装置の台枠は種車のものを転用したようで端梁にはバッファーの取付穴がある。タム500形の代表的な構造は,チャンネルの歯を内側に向けた側梁と,アングルを使用した妻板補強が特徴である。一方,トラ800形に多く見られる構造は,側梁はアングルの歯を外側に向けた一般的なもので,妻板の補強もタム500形の中では異質なものであった。
 トラ800形は,国鉄ト1形を種車とした改造車(これも銘板には改造の文字が無い)と新製はに分かれるが,寸法はほぼ同一である。トラ815は国鉄ト1形からの改造車で,妻板の補強はトム500形と同様である。一方,新製車のトラ849の妻板はZ断面を持つ近代的は補強を持ちいていた。
 昭和62年,鉱石輸送はトラックに代替され,鉄道による鉱石輸送は廃止された。翌年には細々と残った肥料の貨物輸送が廃止され,貨物輸送が全廃され,旅客専用鉄道となったが,これも平成3年には廃止され,72年の歴史に幕を下ろした。


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