おざわようこの後遺症と伴走する日々のつぶやき-多剤併用大量処方された向精神薬の山から再生しつつあるひとの視座から-

大学時代の難治性うつ病診断から這い上がり、減薬に取り組み、元気になろうとしつつあるひと(硝子の??30代)のつぶやきです

米国における1962年修正法から派生したevidence-based医療のゆがみ

2023-09-21 05:40:12 | 日記
明日から数日間、
不定期更新&内容が些かズレるため、
今回は、
(定期更新に戻った際から)次回にベースとなる予定の、

米国における1962年修正法が日本の現代に与えた影響から

の手前の
米国における1962修正法から派生したevidence-based-medicineの歪みの背景

を考えたい。

1962年修正法は、
薬が効くことを証明する手段として、
無作為化対照試験(以下RCT)の利用を認めた。
このことにより、医学界は
科学が規制プロセスに組み込まれて、科学に裏打ちされたと喜んでしまった。

その喜びのあまり、用いられる「科学」の内容や定義
についてよく検証も議論もしなかったため、
RCTはトロイの木馬であり、
現代医学が自ら掘った墓穴となった。

RCTを実施するには、費用面で問題が生じやすかった。

RCTの利用は製薬企業に大がかりな研究開発を強いる。→

その結果、新しい市場に座を占めることができるのは莫大な開発予算を持つ企業のみとなる。→

研究開発コストの増大によりRCT関連の試験は複数の大学の部門が協力し合っても、手が届かないものになる。→

1970年代になり、
独立した研究への国からの援助がかなり減ってからは尚更手が届かなくなり、
結果として、「科学」は、
製薬企業たちの手に渡った。

1980年代後半以降、米国において、
臨床医ならびに政策立案者は
「科学的根拠に基づく医療 evidence-based-medicine(以下EBM)」
というスローガンを掲げ、
臨床試験が「科学的」に施行されていることを信じ、
効果的な治療薬が開発されて、
長い目で見れば安くつくであろうと期待している。

しかし、そうした間に臨床医たちは、科学的根拠に振り回され、科学的根拠により自身の認識や自身が行う医療行為をゆがめることとなってしまった。

資金力という名前のラクダに、
科学という名前の針の穴を通らせる努力は、
とんでもない逆効果という結果を引き起こしたといってもいいのにもかかわらず、
これらの過程がもたらした医学的、学問的、ひいては法的な結果と原因が
自らの尾を噛むウロボロスが、かたちづくる円環よう、であることを、
大多数は認めようとしないのは、なぜであろうか。

ここまで、読んでくださり、ありがとうございます。
はじめにも描かせていただいたように、明日から数日間不定期更新&内容が些かズレます。
これからもよろしくお願いいたします。
では、また、次回。