店長スペシャル

人生は心に想い描いた通りになる。ゴールデンルールの道。

永遠の0

2010-10-17 18:57:07 | Weblog
『永遠の0』 百田尚樹著

祖母がまだ健在だったころ戦争の悲惨さをたくさん聞かされた。
でもそれは僕にとって苦痛ではなく、むしろもっともっと聞きたかった印象が残っている。
現実味を帯びないその内容は、はるか遠い昔の話をまるでおとぎ話かのごとく興味をそそり、成長するたびに戦争の実態を深く考えさせることになる。

かつての戦争にはさまざまな意見があると思う。
善悪の議論はいったんおいて、純粋な気持ちで本書を読むことを勧めたい。
ピュアな心で物語に入り込むからこそ、あの戦争の悲惨さが理解できるだろう。

六十年前の戦争。
事実はたった一つ。
それは、自分の祖父、祖母が力強くこの時代を生き抜き、今の自分たちがあるのだ、という事。それ以外の何ものでもない。
僕は戦争を経験していない。もちろん参加もしていない。
それは幸せな事だと思う。
でも、この時代に儚くも亡くなった人たち、そして必死に戦い生き抜いた人たちの上に、僕は存在していると思うと涙が溢れてきた。

「必ず生きて妻のもとへ帰る」日本軍敗色濃厚な中、“生”への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」と蔑まれた一人のゼロ戦パイロットがいた。
人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んでいったこと以外、何も残されていなかった。
元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は、健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り、それが祖父だった。
「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのだろうか? 健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく…。

宮部久蔵は架空の人物であり、本書もフィクションだが実在した撃墜王、岩本徹三、西澤広義、坂井三郎といった人物が登場しフィクションとは思えないほどのリアリティを醸し出している。
また、宮部をはじめとした人物の思いも、圧倒的な臨場感で迫ってくる。
「敵を何機墜としても、一度でも墜とされたら、それでおしまいです。」
当然と思える考え方ですが、それが当然とされなかった組織・時代があったのだと。

ともすれば特攻が美化されることもある中、本当に特攻隊員が考えていたことは何か?
そして日本軍の失敗はなぜ起きたのか?
真の教訓が描かれているような気がしてならない。
日本が活力を失っている今だからこそ、その教訓に深く心を抉られる。

こんなに心が引きつけられるのは、宮部さんの人柄でなのであろう。
目下の者にも丁寧な言葉を使い、決して傲慢にならない。
臆病者と言われても、生きて帰ると言った妻との約束を貫こうとする。
大変厳しい状況の中にあっても信念を変えない。本当の意味で強い人だ。

また「特攻隊はテロ、今で言うイスラム教の自爆テロと同じ!」と断罪する新聞記者には、こんな奴らが戦後の日本では文化人と称賛され思想の中心だったことに哀れみを感じるし、「あの戦争を引き起こしたのは、新聞社だ」という戦友の指摘は現代のマスコミ社会そのものであり、何一つ変化することなく、組織に対する盲信は現在の状況を暗示している。
そして、特攻隊とテロリストを同一と考える非情な愛国者を祭り上げる世の中こそまさにテロ国家なのだ。

それでもこの小説は面白い。何故だろうか。
解説で、児玉清氏が書いているように「心を洗われる感動的な出来事や素晴らしい人間と出逢いたい」という私たちの真の願望を、見事に叶えてくれたからかもしれない。
登場人物が善人で純粋な人ばかりで、現代では考えられない人の言動や思考が表現されている。
そんなバカな!と突っ込みたくなりつつも気持ちよく読み進める。

PS.そもそも当時の軍人はあの戦争のことを太平洋戦争ではなく、大東亜戦争と呼んでいたはず。
でも書けないのだろうな。言論の自由とはいえ、クレームが来そうだものな。

夜明けの街で

2010-10-16 18:58:16 | Weblog
『夜明けの街で』 東野圭吾著

浮気や不倫をしている男性は本書をお勧めいたしません。
まるで自分の姿を書かれているのかのごとく、思いあたるフシだらけですから。

でもミステリー小説として不倫を融合させている内容は興味をそそられる。
いざ読みだしてみると、どうしてもページをめくる手を止めることができず、一気に読んでしまった。
かつて石田純一が、「不倫は文化」などと言っていたが、倫理に反するのが不倫だといいきる理論をを正論として説明しているところも納得いける。
でも若干男性よりの視点かな。女性が読むと怒り狂う場面も少なくない。

年下の会社の部下である秋葉を好きになり渡部は不倫をしてしまう。
あまり自分のことを話したがらない彼女は謎めいたことを口にする。
「三月三十一日が過ぎれば、いろいろとお話できるかも…」と。
それは十五年前に起きた、未解決の殺人事件が時効を迎える日だった。
時効が過ぎれば話せる?それはつまり犯人が彼女自身、もしくは彼女に近しい人ということでは?
彼女自身それを示唆するようなことを口走ったりもする。

もし彼女が殺人犯だったら?
十五年の時効が過ぎて罪には問われないとはいえ、コレまで同様彼女に接することができるのか? 序盤、延々と続いた、情けないまでの心理描写がここに集約してくる。

不倫などは自分とは無関係の世界の出来事だと思いながら真面目に生きてきた渡部が、不倫に落ちていく過程や、妻を騙して何とか秋葉との時間を確保するため、クリスマスやバレンタインデーやらの各種イベントのたびに、アリバイ作りに悪戦苦闘する様や心理描写は、浮気や不倫を経験したことのある人間にとっては、滑稽ながらも、何か涙ぐましくて、他人事とは思えず、もの悲しい、微妙な気持ちになる。

どうして不倫と割り切らないのだ。
なぜ、大切なイベントは妻と過ごさないのか?
答えは当事者にしかわからない。
クリスマスイブに大切な不倫相手を一人にできますか?
やきもちが嫉妬に変わる瞬間にイブの夜を約束してしまう男はカッコ悪いですか?
そう僕は自分自身に問質す。
わからなくもないね。ただ完璧なアリバイが必要だね。ムズカシ~ッ!

不倫相手として徐々に男を虜にして主張を広げていく女と、何も言わないし何も気付いていないのに、無邪気に核心をついてくる妻。
そして、伏線としての昔起こった殺人事件の絡みも面白い。
男が不信感を得ていく引き金になりつつも、その殺人事件に自分の気持ちの言い訳を繋げようとする無意識の行動が滑稽なほど面白い。

でもそこまで渡部がのめり込む、秋葉の魅力がイマイチ伝わってこない。
秋葉は殺人事件の容疑者というハードルの高いキャラなのだから、心根がよほど丁寧に描かれていなければ、物語に感情移入できない。
重要な手がかりを話終えた後で、気絶して、それは演技だったの。では実に白けてしまう。

番外編のおまけの新谷君の話はイイ。
経験者こそ語る実体験は二度と浮気をしないか、殺される覚悟で不倫をするのかどっちかです。
新谷君の経験は怖すぎて前者だなぁ。やめた方がイイ。


本編最後のシーンはホラーですよ。
ゾッとするし、コワイすぎます。

PS.結末自体はかなりあっさりしているのですが、主人公が今後どういう選択をするのか大変気になってしまった。
渡部を主人公にした続編読んでみたいなぁ。




悪果

2010-10-16 18:31:42 | Weblog
『悪果』 黒川博行著

第一三八回の直木賞候補に本作が選ばれた時、「ついに受賞か!」と思ったのだが、最高傑作『国境』からの自信作の本書は受賞を逃がした。

審査員たちはみな面白く読んでいたらしいが、文学賞としてはどうなのか? が重要ポイントだったみたい。
本書みたいな愉快痛快裏社会ストーリーが、たまには受賞しても良いのではないか。
落選はしたものの大変完成度の高いハードボイルド小説に仕上がっている。

舞台は大阪、警察署「今里署」。
そこに勤めるノンキャリアの暴犯係の堀内という四十歳の刑事が主人公。
優秀なマル暴の刑事であるが故に地回りのヤクザと関わり、ネタ元という協力者を培養する。
そのためには必要経費を含めて自前で賄うために、非合法なシノギに手を染めなければならないのだ。

官僚組織と言われる階級重視の警察の中で、出世や昇進を諦めた現場の刑事の葛藤と欲望を綿密な取材と虚構を織り交ぜながら読み手をどんどんと作品に引き込んでいく力はさすがに著者ならではだろう。

でもたいした事件も起こらずに、本書はダラダラ進んでゆくから、肝心な場面までが異常に長く、ついてこれない人は断念するだろう。

それにしても、大阪府警というのはスゴイとこです。
東京の警察では絶対考えられないな。
他の作品で「サバキ」という職業が頻繁にあるぐらいだから、関西と関東の根本的なヤクザのスタイルが、警察の視野も良い意味で大らかになっているのだと感じた。

本書は、警察の内部の詳細、裏金作りの方法(警官が三文判を用意させられ、大量のニセ領収書作成)、その金の使い方(署の上層部の多額のお餞別、普段の宴会飲食用、ゴルフのプレー代等)をリアルに描いており、暴力団の賭場の詳細、ルールや専門用語も非常に詳しく教えてくれるから楽しい。

内容は以下の通り。

堀内はネタ元から得た大掛かりな賭博開帳の情報を元に、相棒の伊達と内偵を続ける。そして、賭博開帳の現場を一毛打尽にし、暴力団の組を一つ壊滅状態にする。しかしながらこの検挙も係長の手柄になってしまい、自分たちの昇進や査定にはなんの関係もない。
しかし、堀内には別の狙いがあった。賭博の張り客の中にいた学校の理事長に対して、子飼いの経済誌のオーナーの強請屋、坂辺を使って、暴露記事を書かない代わりに雑誌の広告料の名目で金をせしめようとする。
堀内のシノギは広告料の強請であり、同じ手口で何人かの広告主を得ていた。
しかしながら、学校の理事長は一筋縄でいく相手ではなく、坂辺はひき逃げに見せかけた事故で殺され、堀内は警察手帳をヤクザらしき男達に奪われる。
相棒の伊達とともに警察手帳を奪還するために隠密での行動を起こす。
リミットは装備点検がある月曜の朝まで三日間である。
警察手帳と莫大な金銭の奪還は可能なのか?
この二人に不可能はないはずだが…。


最後は堀内が人生賭けた結末を迎える。
僕は主人公と年が同じぐらいだから、この選択にビビりまくってしまった。
深い、スゴく深い。
大阪警察は…。

夜騎士物語

2010-10-15 18:41:30 | Weblog
『夜騎士物語』 新堂冬樹著

若い頃ホストクラブで働いたことがある。
話術に自信があるので自分に向いていると思っていたが、いざお客様の席に着くと全然会話することができず苦労した。

ある夜、風俗嬢のお客がペット自慢を話しはじめた。
「うちの可愛いワンちゃんが私の帰りをいつも待っているのぉ」
楽しそうに話しているが他人のペットなど興味ない。
でも仕事上なので話にのってみた。
「そのワンちゃんの名前はなんていうのですか?」
彼女は聞かれて嬉しそうに「ゴンちゃんで~す」と満面の笑みを浮かべて教えてくれた。
一発笑わせてやろうと、「死んだらタンスに入れてくださいね」と、大笑いが聞こえてくるのを期待したのだが、それを聞いた風俗嬢は、ひどーい、といって怒り始めたのだ。
当時、「タンスにゴン」というフレーズで、ゴン中山が防虫剤のCMをしていた。それにひっかけたギャグのつもりだったのだが、タンスにゴンという部分は完全に無視されて、ゴンちゃんに死ねっていったぁ~、と指名ホストに泣き付いた。
後で僕はトイレに呼ばれ、その指名ホストにこれでもかというぐらい殴られた。
お金を払ってお酒を飲むお客と、お金をもらってお酒を飲む人間の違いが身をもってわかったのだ。
そしてホストクラブに来るバカな客には、俺のギャグは通用しないことも…。

本書入ろう。
主人公の歌舞伎町のナンバー1ホスト、心は、客に無理に高いボトルを入れさせたり、脅すような乱暴なオラオラ営業は絶対にしない。
相手の求めに応じた優しさを振りまく、誠実な優等生ホストである。
恋愛をからめた営業をしたことにより、命を失った父(かつてホストだった)とは違うやり方を大切にしているのだ。
そんな彼の前に現れたのは、手段を選ばない六本木の伝説のホスト、流華。
初日から高いボトルを入れ、派閥を作り、店を支配しそうな勢いでのし上がってくる。
しかし彼は、心の父に恨みがあり、息子である心を痛めつけたくて入店してきたのだ。そんな流華に調子を狂わされた心は、自分らしさを失い、何かに憑かれたように金と欲に自分を見失っていく…。

本書の中のホスト像は、世の中の人たちがホストに対する思いをそのままにした内容で仕上がっている。
だから意外性や善悪などはまったくなく、面白味に欠けすぎた印象だった。

もう少し心と流華の間に、もう一つ個人的な深みのある何かが必要だったのかもしれない。いつか出てくるだろうと、ワクワクしながら読み進めていたのだけれどね。
腹違いの兄弟だったとか、ほとんどの客同士が繋がっていたとか。
オチが前半からわかってしまうから残念無念。

それと、違和感をもったのは、ホストクラブのお客にしてはみな大人しいタイプばかりの女性だったこと。キャバ嬢や風俗嬢がメインでたまに女社長。
もっと危険な何かを背負った女性や主婦が風俗へと落ちてゆく過程などが描かれていれば、心や流華たちの対応も読者にとっては見ものだったのにな。

本書を読むと女性の扱い方がうまくなったような錯覚に陥る男性もいるかも知れません。
でも世の中そんなに甘くはないことがきっとわかる。
ホストに憧れている人は一度ホストクラブで働きなさい。
僕のように自信が自滅にかわるから…。

螻蛄

2010-10-15 17:52:22 | Weblog
『螻蛄』  黒川博行著

やっぱり桑原最高!二宮おもろい!
最高のコンビに再び出逢えて本当に幸せです。
「疫病神」「国境」「暗礁」に続くシリーズ第四弾。
文庫を待てずに新刊購入!五百ページ超一気読みしました。

エリート経済ヤクザと自称しながらも、実はイケイケのケンカ強・桑原と、堅気を通しながらも元ヤクザの父親譲りの任侠気質を併せ持つ建設コンサルタント二宮。
前捌(サバキ)という大阪ならではの仕事で二人は繋がっている。
合わせ鏡のような境遇の二人が、騙し騙され、どつきどつかれのデッドヒートを繰り広げる。

今回は、宗教のカリスマ同士の利権争いがシノギの現場になるが、当然、桑原と二宮には聖域などおかまいなし。
普段は信徒から崇められている欲ボケ坊主達をバッサバッサとこき下ろし、切り込む姿に見ているこちらもスッキリする。
最終的に二人が各々どれだけの金銭を手に入れることができるのか、それもなぜか気になり目が離せない。

浄土真宗をモデルにした巨大宗教の浅ましい内部抗争が、迫力たっぷりに描かれている。
社会派ハードボイルドの秀作でもあるが、読みながら小難しいことは考えなくてもいい。
なぜならあの二人たちは、金の事しか頭にないのだから。

ひたすらカネのために策をめぐらせて立ち回る、桑原と二宮の丁々発止のやりとりを満喫してもらいたい。愉快すぎてたまらない。
大阪弁ならではもテンポな会話は、M1王者よりも勝者かも。
標準語ならこうも楽しく読めないだろう。

でもこの物語はいったい何日間の出来事なのだろうか。
考える暇もあたえず息もつかせぬ展開で、主役の二人はよく打っ倒れないなぁ、と感心する。

印象に残るのは、シリーズ通してのキーパーソン、「若頭の嶋田」。
唯一、桑原が頭上がらない彼の任侠部分は今、回もお見事。
東京、銀座訪問も大阪出身の彼では絵にもなるし、シックリくる。


PS.東京ヤクザ親分と桑原の掛け合いは絶妙。
親分を騙す姿や巻物を手品で切り返す技は本当の怖いもの知らずだ。
いつ殺されてもしかたがないような、言動や行動を毎日繰り返す桑原に惚れぼれしてしまいます。


ハッピーエンドにさよならを

2010-10-02 18:10:11 | Weblog
『ハッピーエンドにさよならを』 歌野晶午著


タイトル通りの一冊。
もともと僕はハッピーエンドでラストを迎える話が嫌いなので、期待して手にしました。
著者の作品は大好きで、ラストに大ドンデン返しがあるのだが、一話ごとのオチで「オイッ!」って心の中で突っ込みまくっていました。
良くも悪くもだけど…。
まぁ、逆に地味なミステリーとしてそれはそれでよいのでしょう。

十一の短編ミステリー。三ページで終了する手紙形式もある。

この中で「消された15番」が好きだ。
手塩にかけて育てた息子が補欠ながら甲子園に出場する。
母はTVで活躍する息子の姿を一目みたいのだが、肝心な場面で誘拐犯逮捕の速報が流れ、甲子園映像が一時中段される。
それも何回もだ。
事件の新報が特に無くても、同じ内容を繰り返す報道に母はぶちギレる。
わかるよな~。
よくニュース速報が画面上にでると、「何か起きたのか?」と興味津々で眼を凝らすと、「京都府知事当選確実!」と、わけわからない内容だと心底ムカってくるものな。
特に大好きな番組中だと余計!
でも、番組が中断されたからといって、それを誘拐犯のせいにして殺人未遂を犯すなどという気持ちは理解できません。

「尊厳、死」も笑ったな。
孤独なホームレスの気持ちがイタイほど分かった。
この作品はいつオチがくるのかワクワクしていた。
本書の一番最後の章だから、残りのページわずかというときに、漢字一文字のオチは衝撃的でヤラれた感一杯です。

「玉川上死」 高校時代の思い出作りの一環として、自ら作り上げた賭けごとを演出するが、いつの時代でも学生に蔓延る“イジメ”という問題に連動していて楽しい。
秋山という生徒の頭良すぎる行動に少し幻滅。

「殺人休暇」 いわゆるストーカーの話なんだけど、三十近いOLの妄想劇でもある。
相手の男性はそんなに悪い人なのか?
恋愛に対してはいつまでも素直な気持ちでありたい、などと言い続ける高齢期迎えた女の視点から描くから多少気持ち悪い。


本書のような短編は読みやすく感情移入も疲れない程度でできるからいい。
南の島で快晴の空の下、トロピカルドリンク片手に読むと旅行から帰りたくなるね。