勝手にしょうかい?!

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ヨコハマメリー

2007-02-26 11:35:12 | 邦画


顔は白塗りで、身に付けているのはつねに白いドレス。戦後、横浜の伊勢佐木町に娼婦として立ち続け、「ハマのメリーさん」と呼ばれた女性がいた。1995年、そのメリーさんが突然、姿を消したことをきっかけに、中村高寛監督が彼女の真実を追いかけ、1本のドキュメンタリーになった。団鬼六、五大路子ら彼女にゆかりのある有名人や、服を預かっていたというクリーニング店の店主らの証言を織り込み、メリーさんをとらえたモノクロ写真とともに、その素顔を浮かび上がらせる。
街で出くわしたらギョッとするような外見のメリーさんだが、観ていくうちにどんどん親しみが湧いていく。プライドの高さ、恋人だった将校への想い。異様な外見にこだわった理由や、ビルの廊下で寝泊まりしていた事実などを、中村監督が精一杯の愛着でみつめるからだ。ひとりの人物像から、背景の時代が再現されるのも見事。メリーさんが最も親しくしていたシャンソン歌手で、末期ガンを患う永登元次郎のドラマがシンクロし、静かに終わりそうだと予感させる本作は、ラストで思わぬ急展開をみせる。その鮮やかな幕切れには、感動を超越した崇高ささえ感じさせる。(WEBより引用)

たまたま、知った人のブログで発見したのだけれど・・・何でも地元横浜では有名な人だったらしい。

残念ながら、私の地元(四国)では公開がなかった為に永らく観れなかったけれども、この度、DVDが発売されたので早速観た。

白塗りの顔にお人形さんのような衣装・・・いったいこの人ってどんな人???

古くからメリーさんを知っている女将さんや、舞踏家、写真家やクリーニング店の人や、美容師さんまで。
映画は当時、メリーさんとなんらかの形で関わった人たちのインタビューで進んでいく。それもドキュメンタリーらしく淡々と・・・

メリーさんの話と同時に戦後の横浜の大衆の歴史も語られています。
根岸屋の思い出を語る、当時はワルだったであろうお客さんも、今ではすっかりおじいさんだけど、なんかカッコよく見えました。

メリーさんを直接知る人の中でも特に、熱い思い入れを持って関わっていった、シャンソン歌手の永登元次郎氏。
メリーさんに自分と同じ哀しみを、見たのでしょうか?

[ネタばれ]
そして、ラスト・・・ホームにいるメリーさんの前で、念願かなってシャンソンを唄う元次郎さん。

いかにもシャンソンらしく、一言一言語りかけるような優しい唄に、うなずきながら聞き入るメリーさん。

この病をおして心で唄う元次郎さんの
「哀しみのソレアード」そして「マイウェイ」これは心で聴いてほしいと思います。

哀しみのソレアード

 もうすぐ終わるのね 2人の砂時計
 さよならの足音が 背中に聞こえるわ

 あなたのぬくもりを ください もう一度
 この心 この肌で 覚えておきたいの

 独りで生きていく 明日はつらいけど
 倒れずにゆけるでしょう 思い出のある限り

 この広い 世界の片隅で
 めぐり逢い 愛し合い
 そして別れていく

 さよならの代わりに
 ひとことだけ 言わせてください
 貴女に会えて 幸せでした

 寂しい人生に 光をくれた女
 今はただ言いましょう この愛を ありがとう
 今はただ言いましょう この愛を ありがとう

なんともいえない、しみじみとした映画でした。

この、「哀しみのソレアード」が収録されているアルバムを見つけました。
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2 コメント

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はじめまして。 (hyouta2005)
2007-02-28 18:59:16
TBありがとうございました。
横浜で青春時代を過ごした私にはとても懐かしい人、とても懐かしい映像でした。
最後の唄のシーン、歌詞を起こしていただいてありがとうございました。あらためて読み直して感じ入る部分がありました。
返信する
こちらこそ。 (よっちゃん)
2007-02-28 22:19:19
初めまして。

残念ながら、僕は横浜、横須賀などの地に、降り立ったことはないんですが、映画はとてもよかったです。

元次郎さんの唄う、「マイウェイ」はもちろん良かったのは言うまでもないのですが、こちらの唄も捨てがたく、あえて「悲しみのソレアード」の歌詞を載せてみました。感じ入ってもらい何よりです。
あの唄のシーンには思わず、ジ~ンときました。

これからもよろしくお願いいたします。



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