1960年代中頃の四国の田舎町を舞台に、ベンチャーズに憧れ、ロックバンドに情熱を燃やす高校生たちの姿を軽妙でノスタルジックに描いた青春ドラマ。直木賞を受賞した芦原すなおの同名小説を、「転校生」「さびしんぼう」の大林宣彦監督が映画化。1965年の春休み。四国・香川県の観音寺市。高校入学を目前に控えた藤原竹良は、昼寝中にラジオから流れてきたベンチャーズの「パイプライン」に衝撃を受け、高校に入るや仲間を集めてロックバンドを結成する……。(WEBより引用)
舞台は、昭和40年代の、巨大な砂の寛永通宝で有名な観音寺市。この今でも古い町並みがのこる素朴な田舎町の高校生が、ラジオから流れるエレキサウンド、「ベンチャーズ」のパイプラインに衝撃を受けて、バンドをやりたい!!と仲間を集める。
音楽好きの人なら誰でも一度は、憧れたことでしょう。高価な楽器をそろえるため早速仲間とアルバイトを始める。(このアルバイト先の稲田農機は実在の会社)
アルバイト先の昼食時、社員食堂では、さすが、うどん王国だけあって、みんな大盛りのうどん定食を食べている。
初めて、憧れのエレキギターを心躍らせながら手にした時の喜び・・・ドラム担当の子などは、みんなに申し訳ないと、おそれおおくてなかなか叩けない・・・「それなら、感謝の気持ちで叩いたらえぇんや」と諭され、涙ぐみながら叩く・・・ほろりとくる良いシーンです。
今のように貸しスタジオなどない町で、練習場所にも一苦労・・・そのたびにみんなで楽器を運び、やっとの思いで全員で練習、時には外で練習中急な夕立に降られて大急ぎで楽器を運んだり・・・またこれも、青春のよき思い出でしょう。
今も美しい自然が残る、徳島の秘境「祖谷(いや谷)」でのテント合宿、美しい渓谷に響くエレキサウンドは決してマッチしてはいないけれども、なぜか劇中では全然違和感を感じない。
ベンチャーズを中心に50~60年代のR&Rは、この古き良き町観音寺市には全然合わないけれど、そのようなことなどまったく気にならなくさせている。
主人公の母が持たせてくれた新聞紙にくるんだ弁当や、まわりの大人たちもすべて温かいひとばかり、大林監督の優しくあたたかい目線が、全編を通して伝わってくる良い映画です。
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観音寺市観光HP
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