今にして思えば24年前、あまりに激しい腰の動きにあのJAPANが誇るオカモトのゴムがパンクして破れ今では子供が4人いろいろな所で暮らしている、、、。
その時の教訓から、タイヤ交換とかチューブ交換等ゴムの扱いは丁寧にやる事となったのである、、。と言う話ではない。
昨日は気が付けば缶ビールの空が6本転がっていた。そんな話しでもない。
今日はLOOKについてのお話です。

左が2008年モデルの595、右が2009年モデルの595
左のほうが薄くて気持ちいい、右のほうは厚くて長持ちする。と言うことではなく。
見えないところの変化を熟成と呼んだりする。「本当にそうなのか?」まずは考える。
そして何故そうなったのか?
メーカーにとって軽さは売りだ!それは間違いない。あえて重くする意味とは?
やっぱりLOOKは消費してもらうためのフレーム作りをしている訳ではないという所に結論を見出すことに私は成功した。(そんな大げさな事ではないと思うよ~)
消費者に迎合せずユーザーに長く乗ってもらってその良さを伝える。
ゴムが厚くなったのは長持ちさせて気持ち良くなってもらうため

LOOK595の場合インテグラルシートポストのシステムが他社と大きく違う。
まずはここに乗り心地と言う要素を取り入れた現存する中では唯一と言っても良いぐらいのシステムキッチンだ。(なんのこっちゃ?)
サドルを取り付けるやぐらの下にエラストマーを入れている。

左は黒くて硬いの


どれを付けても乗り心地は良い。
しかしこれが問題を喚ぶ。
シートポストを固定するために締め付ける。いっぱい締めた方が気持ち良いとばっかりに締め付ける。
そんな痙攣もどきに締め付けられたのではフレーム側が拡がり壊れちゃうんですけど、、、。
2008年モデルが薄くて軽かったのに2009年モデルが厚くなったのはそんな事もある。と思う。
そしてチューブは肉厚になった。
酔った勢いで倉本はこう考える。(珍しく練習した今日もビールを飲んでいます。)
このインテグラルシートポスト方式ならばポストはサドルを持ったときに動かない程度に軽く固定するのが開発者の意図に沿う。
振動吸収性を考えた場合にはエラストマーを潰しすぎるのは百害あって一利無し。
締め付けトルクは最大は必ず守らないといけないが、最少はサドルを持って引っこ抜けさえしなければ緩ければ緩いほど良い。
ただ緩過ぎると「がた」が出る。→締める。→フレームが壊れる。
で締め過ぎちゃうメカニックやユーザーの人達が壊さないようにフレーム側が肉厚になった。
これをLOOKの保身とも言う?熟成なのか?レーシングフレーム(機材としては)僕は無しだと思うし、持ち物としてはありがたい進化だと思う。
どっちつかず?ではない。
レースで短期間に成績を出す為に買うなら2008年モデル(分かっている人に組んでもらって下さい。)、ユーザーとして長く大事に持つなら2009年モデルと倉本の中では方向性が決まっている。
でも、カラーリングとかの好き好きもあるので難しいんだよね~。
かなり酔いが廻ってきたので今日はここまでにしておきます。