昨日の朝は雨で散歩は出来ませんでしたが午後
は晴れ間も出て少しだけ歩く時間が採れました
今朝は気温が氷点下2度、ただ風が強いので体
感温度は寒く感じますが、風が頬に当たっても
痛くはありません。なんか変な冬です。
突然ですが 週間紙の記事から少し長いのですが
そのままを載せて見ました。
人口減少により表面化した空き家問題だが、その
根は想像よりもはるかに深い。誰の土地かわから
ないから、相続人も行政も手を付けることができ
ない、まさしく死んだ土地が街にあふれていく。
最後の登記が1世紀前
さいたま市・大宮駅からほど近い県道沿いに、異
様な佇まいを見せる一軒の「空き家」がある。
周囲にはビルや高層マンションが立ち並び、空き
家が面する県道はきれいに整備されている。とこ
ろがその県道に沿った歩道を2メートル近く塞ぐ
ようにして、柱も外壁も朽ちた家屋が突き出して
いるのだ。瓦屋根がほとんど崩れ、ゴミも大量に
放置されていて、とても人が住めるような状態で
はない。歩行者の危険になるので、さいたま市が
100万円をかけて空き家の周りにフェンスを設置
した。駅近で奥行きがしっかりとあり小さいビル
を建てることもでき、売却すれば数千万はくだら
ない立地のはずである。価値が十分にありながら
手つかずになっているこの大宮の物件は、もはや
私有地としての役割を失った「死有地」と呼ぶべ
きものだ。
実は、この家が最後に登記されたのは明治時代の
ことだ。それから1世紀あまりのあいだ、登記変更
は行われず、代替わりするごとに法廷相続人は増え
いまでは数十人に及んでいる。
本来であればその家の住人が所有者ということに
なるが、空き家になってしまっているため、相続
人のうち誰が法律上の所有者かは特定できない状
態になっているのだ。この相続人の一人である90
代の女性は言う。「私は3姉妹の末っ子で、結婚前
は一家でそこに住んでいました。ただ、この土地
をどうするかについて父からの遺言はなかったの
です。だからいま誰の所有地になっているのか、
誰がどれくらい固定資産税を払っているのか、家族
のあいだでもよくわかっていません。
『それはうちの土地だ』と言ってくる親族もいるの
ですが、行政書士に相談したり役所に出かけて手続
きすることも体力的に厳しく、私自身ではどうする
こともできなくなってしまいました」
なぜ、このようにほんとうの持ち主がわからない
「死有地」と化すのか。「ふつう、土地や家屋の所
有者が亡くなったとき、相続人が相続登記を行って
名義を書き換えるのですが、これは義務ではありま
せん。そのため、きちんと手続きがされないと、登
記簿上の名義は故人のまま、相続人の誰かがそのこ
とを知らずに住んでいることもありえます」
死亡などのタイミングで登記の書き換えが行われな
い場合、後になって手続きすると、かなり厄介なこ
とになる。相続人全員の戸籍謄本や住民票の写しを
取り、その全員から登記の変更について了承を得る
必要がある。
4軒に1軒は空き家に
超高齢社会、老老介護の宿痾と言うべきか、高齢者
から高齢者へ土地の所有が引き継がれていく一方で
相続人の数はどんどん増えていく。資産管理の収拾
がつかなくなった結果、塩漬けになった不動産が大
量に出現してしまう。
そしていま、このような「死有地」が全国的に急増
している。増田寛也元総務相らによる「所有者不明
土地問題研究会」がこの6月に発表した衝撃的な報告
によると、日本全国で所有者がわからなくなっている
宅地や農地などの土地は約410万ヘクタールにのぼり
これは国土の私有地の約2割にあたる。約368万ヘク
タールある九州全土を上回る大きさだという。
野村総研が'17年に行った試算によれば、2028年に
は日本の住居の25.7パーセント、つまり4軒に1軒が
空き家になるという。高齢化と人口減少が過疎地域か
ら加速度的に進んでいくなかで、「死有地」の問題は
田舎から都市部にもおよぶことになるのだ。
記事はまだまだ続きますが今日の所はここまでにして
都会でも、田舎でも由々しき問題が多く潜んでい事を
認識しなければならない。
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は晴れ間も出て少しだけ歩く時間が採れました
今朝は気温が氷点下2度、ただ風が強いので体
感温度は寒く感じますが、風が頬に当たっても
痛くはありません。なんか変な冬です。
突然ですが 週間紙の記事から少し長いのですが
そのままを載せて見ました。
人口減少により表面化した空き家問題だが、その
根は想像よりもはるかに深い。誰の土地かわから
ないから、相続人も行政も手を付けることができ
ない、まさしく死んだ土地が街にあふれていく。
最後の登記が1世紀前
さいたま市・大宮駅からほど近い県道沿いに、異
様な佇まいを見せる一軒の「空き家」がある。
周囲にはビルや高層マンションが立ち並び、空き
家が面する県道はきれいに整備されている。とこ
ろがその県道に沿った歩道を2メートル近く塞ぐ
ようにして、柱も外壁も朽ちた家屋が突き出して
いるのだ。瓦屋根がほとんど崩れ、ゴミも大量に
放置されていて、とても人が住めるような状態で
はない。歩行者の危険になるので、さいたま市が
100万円をかけて空き家の周りにフェンスを設置
した。駅近で奥行きがしっかりとあり小さいビル
を建てることもでき、売却すれば数千万はくだら
ない立地のはずである。価値が十分にありながら
手つかずになっているこの大宮の物件は、もはや
私有地としての役割を失った「死有地」と呼ぶべ
きものだ。
実は、この家が最後に登記されたのは明治時代の
ことだ。それから1世紀あまりのあいだ、登記変更
は行われず、代替わりするごとに法廷相続人は増え
いまでは数十人に及んでいる。
本来であればその家の住人が所有者ということに
なるが、空き家になってしまっているため、相続
人のうち誰が法律上の所有者かは特定できない状
態になっているのだ。この相続人の一人である90
代の女性は言う。「私は3姉妹の末っ子で、結婚前
は一家でそこに住んでいました。ただ、この土地
をどうするかについて父からの遺言はなかったの
です。だからいま誰の所有地になっているのか、
誰がどれくらい固定資産税を払っているのか、家族
のあいだでもよくわかっていません。
『それはうちの土地だ』と言ってくる親族もいるの
ですが、行政書士に相談したり役所に出かけて手続
きすることも体力的に厳しく、私自身ではどうする
こともできなくなってしまいました」
なぜ、このようにほんとうの持ち主がわからない
「死有地」と化すのか。「ふつう、土地や家屋の所
有者が亡くなったとき、相続人が相続登記を行って
名義を書き換えるのですが、これは義務ではありま
せん。そのため、きちんと手続きがされないと、登
記簿上の名義は故人のまま、相続人の誰かがそのこ
とを知らずに住んでいることもありえます」
死亡などのタイミングで登記の書き換えが行われな
い場合、後になって手続きすると、かなり厄介なこ
とになる。相続人全員の戸籍謄本や住民票の写しを
取り、その全員から登記の変更について了承を得る
必要がある。
4軒に1軒は空き家に
超高齢社会、老老介護の宿痾と言うべきか、高齢者
から高齢者へ土地の所有が引き継がれていく一方で
相続人の数はどんどん増えていく。資産管理の収拾
がつかなくなった結果、塩漬けになった不動産が大
量に出現してしまう。
そしていま、このような「死有地」が全国的に急増
している。増田寛也元総務相らによる「所有者不明
土地問題研究会」がこの6月に発表した衝撃的な報告
によると、日本全国で所有者がわからなくなっている
宅地や農地などの土地は約410万ヘクタールにのぼり
これは国土の私有地の約2割にあたる。約368万ヘク
タールある九州全土を上回る大きさだという。
野村総研が'17年に行った試算によれば、2028年に
は日本の住居の25.7パーセント、つまり4軒に1軒が
空き家になるという。高齢化と人口減少が過疎地域か
ら加速度的に進んでいくなかで、「死有地」の問題は
田舎から都市部にもおよぶことになるのだ。
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