ウラとオモテの日記

私が見た裏と表の話を紹介する。今話題のニュースよりもあまり取り上げることの少ないニュースに注目します。

(自論・公論風に)プリキュア5と任命責任

2007年07月24日 22時06分53秒 | 番組あれこれ
 現在NHKのニュース&スポーツは政見放送をしている関係で、ニュースと自論・公論に分断する形になっています。今回はこのコーナー風に今回のプリキュアの仲間割れについて考えます。



 今回のプリキュア5の仲間割れ事件はアニメ界最大の騒動と言えます。それは友情をテーマにしているこの番組だからこそ不可避なことかも知れませんが、なぜ起こさざるを得なかったのか、未然に防ぐ手立てがあったのかについて考えます。
 この事件の発端は主人公の夢原のぞみさんが新しくパルミエ王国から来たミルクさんを追いかけていたところ、何日も作ったオブジェがすべてバラバラになることから始まります。その際ミルクさんは責任を否定しましたが、それ以外の4人はこの事故を巡って気まずくなります。夢原さんに責任があるという人もいましたが、この時点で事態悪化を予想するはずはありませんでした。結果的にはパルミエ王国を滅亡へと追い込んだナイトメアに夢原さん以外の4人が拉致され、これまでを否定し仮面をつけさせる事態になります。未然に防いだはずなのにどうしてこの事態を招いてしまったのでしょうか。
 ストーリーの中で、夢原さんの幼馴染みの夏木りんさんが彼女の友情関係を否定する発言がありましたが、このような発言をした背景には今回の事故は明確に夢原さんがやった行為であり、見損なったとも読み取れます。友情の力で結んでいたはずの5人が仲間割れを起こしたのもいうまでもありませんが、以前から警告は何度かありました。もっとも先のりんさんとサンクルミエール学園で生徒会長をしている水無月かれんさんの対立は全員がそろってからのことであり、さらに個性が全く違うため、対立の明確な解消ができないこともあったため、今回も仲間割れは予見できたということも読み取れたわけです。
 また、ミルクさんより先にパルミエ王国から来たココ(小々田コージ先生)さん、ナッツさんのプリキュアの任命責任を問うこともできます。プリキュアになった理由を振り返ると、夢原さんはココさんの王国復興に共感し、夏木さんは夢原さんを助けたいために、女優志望で先日歌手デビューした春日野うららさんは孤独だったところに夢原さんと出会い友達として付き合うことでそれが無くなったこと、図書委員をする秋元こまちさんは小説家志望で夢原さんと夢を共感して、そして水無月さんはみんなを助けたい思いで、戦士として戦うことになりました。それをナイトメアにより否定したわけですから、夢原さんを含むパルミエ王国関係者はショックだったのでしょう。本当にこれまで団結したのが奇跡のようだともいえると指摘できます。また戦う場面ではナイトメアが仮面をつけることでどんな物でも凶器に変えるコワイナーに5人が縛られるシーンもあり、本当に強いとはいえないようなシーンもありました。これではせっかく任命した夢原さんたちに責任が押しつけられてしまい、本当の意味で強いとはいえないとの指摘もあります。
 このような事が起きたからこそ、今回のナイトメアの拉致につながったといえるのではないでしょうか。チームワークの乱れを利用したギリンマさんとカワリーノさんのたくらみが成功していて、なおかつ夢原さんに仮面をつけられ、5人全員が絶望の縁へと落ちたままの状態だと、さらに任命責任を問わざるを得なかった事でしょう。
 逆に拉致がなければ5人の関係はどうなったのかというと、すぐに仲直りできるとはいいにくいといえます。なにせオブジェを壊してしまった責任をなすり合ってしまっては真の友情には程遠いといえるからです。現に簡単に信頼関係を取り戻す事は崩壊するよりも難しいと聞いています。また同じ事が起きるとも限らず、本当の意味の友情が達成できるかは今後次第と言い様がありません。
 再発防止として、すでに絆を確かめる行動を来週の合宿で実現する予定です。また責任の明確化や拉致された反省があれば、より強固な団結になるでしょう。今回の事件を契機に教訓をそのまま今後に生かせる事を願うばかりです。




というわけでこれが私が見たプリキュア5仲間割れ事件の意見でした。みんなもどのような思いでこの2週間を見たのでしょうか。私は別の見方から振り返りましたが、敢えていえば「仲間を大切にしましょう」というのがそこから学んだ事でした。ただ山陰地方では土曜日が放送日に当たるのでネタばれになってしまいました。そこに住む人達や子供たちに謝りたいと思います。


ところで、今日はその前後編の話を簡単ながら見ました。最後まで泣かないぞと思いつつ、テープを止めた直後、涙があふれました。一番印象に残ったのが夢原さんと4人が手をつないで元の世界へ戻るシーンと「5人一緒なら何でもできる。夢を一緒に追いかけよう」など、やまほど名言がありすぎてかけないほどです。たとえ絶望の淵に落ちても、新たな希望へと変える事は5人には容易な事だと思いました。どんなことがあっても気持ちは一つ、友情の二文字があるのではないか!そう思いました。先述の中でも本当の意味の友情が簡単に達成できるかは分からないと書きましたが、どんなスポーツの部活でも、クラスでも、必ず乱れはあります。みんながあきらめないという力があれば打ち勝てると思います。
 今アフガニスタンで韓国のボランティアチームがタリバンに拉致されています。きっと最後まで前向きに生きて行こうと思う気持ちは、夢原さんがみんなを導くように、アフガンまで届くように心から願っています。よい結果を信じています。そして仲間割れがあった回の日の翌日に起きた新潟県中越沖地震でも希望の力はあります。みんなが手を取り合って復興する力は今回のアニメを見て新潟県を元気にしてくれることでしょう。


 いくつかツッコミどころもありました。
1 夢原さんが仮面をつけられる
余り意味はないような気がしていますが、結局4人は傀儡にすぎませんでした。
2 プリキュアが落ちてココたちが叫ぶところ
もう打ち切りフラグが上がるところでした。来週からは「速報パルミエ王国への道」が始まっても見るのでしょうか。内容は住民の消息で精一杯だと思います。今後も住民は出て来るのでしょうか。無事ピンキーを55匹を一年に集められるかも微妙(?)ですが第2シリーズがあることも期待しましょう。
3 増子美香さんの意見も聞くべきじゃ
今回サンクルミエール通信の編集長がいませんでしたが、おそらく仲間割れのことも掲載していたことでしょうね。「みんなも知りたい、私も知りたい」が口上のようなものですから。

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