日本の第二次世界大戦後の吹奏楽団 １

第二次世界大戦後、軍楽隊は軍隊と同様解体されました。

その後、警視庁音楽隊が昭和２３年に発足。東京消防音楽隊が昭和２４年に発足。昭和２６年警察予備隊が創立１周年記念式典のため急遽音楽隊を編成しました。

警視庁音楽隊は、元陸軍軍楽隊関係者が中核となり、編成されました。
楽器編成は以下のとうりです。
ピッコロ、フルート２　　　　コルネット　　４
オーボエ　　　　　１　　　　ホルン　　　　２
Ｅ♭クラリネット　１　　　　アルト・ホルン２
Ｂ♭クラリネット　７　　　　トロンボーン　３
アルト・サックス　１　　　　バリトン　　　２
テナー・サックス　１　　　　ユーフォニウム２
バスーン　　　　　１　　　　Ｅ♭バス　　　２
ビューグル　　　　１　　　　Ｂ♭バス　　　１
トランペット　　　３　　　　ドラム　　　　４
合計４０人です。
元陸軍軍楽隊関係者が中核ですので楽器編成はフランス式です。

日本の吹奏楽のはじまり ５

海軍軍楽隊は１８７９年（明治１２年）からドイツ人フランツ・エッケルトを指導者して招き、バンド編成もドイツ式を採用した。

私の手持ちの資料では、この頃の海軍軍楽隊の細かい楽器編成や写真もないので、ドイツ式の内容は良くわかりません。軍楽隊の指導者がしばらくの間ドイツ人だったのでドイツ式を採用したのかも知れません。海軍自体は当時ヨーロツパで海軍が強かったイギリスを手本にしていました。

大正末期の時代には、イギリス式楽器編成を採用しているようです。（手持ちの大正１４年の写真では、パレードの先頭はトロンボーンです。コルネットを使用し、トランペット、フリューゲルホルンは使用していません。）

陸軍軍楽隊では１９４５年（昭和２０年）敗戦までフランス式編成で、パレードの先頭はドラムです。

海軍軍楽隊は敗戦までイギリス式編成を採用していたようです。

パレードの写真は昭和１２年５月海軍軍楽隊がドイツ、ベルリンのウンター・デン・リンデン通りを行進している様子です。写真左手にブランデンブルク門が見えます。

たくさんの人達から歓迎されている熱気が、伝わって来る様な写真だと思います。