高尾山麓日誌

東京、高尾山麓付近に暮らす日常から、高尾山の状況や、高尾山・八王子周辺地域で気付いたこと、周辺鉄道情報などを掲載

伊那松島区のクモハ43009 (蔵出し画像)

2015-11-12 01:13:15 | 旧型国電
 流電も合いの子も良かったのですが、戦前型旧型国電の中でも一番好きだったのは、いささかいかつい関西国電の雄、クモハ43でした。角張って貫通路が正面にしっかり付いていながら、流麗さも兼ね備えたところがとても気に入っていました。角張って貫通路が明確な電車が好き、というのは今もそうで、名デザインとうたわれる湘南型の正面は、どうも今ひとつ好きになれないまま...

 クモハ43のクロスシートに狭窓がずらっと並んだコンセプトはのちの117系やそして三扉にはなりましたが221系、223系と関西の電車に脈々と受け継がれていると言えるでしょう。

 特に伊那松島区にいたオリジナルのクモハ43は、本数の多かった豊橋口ではなかなか見ることができなかったこともあって、非常に憧れていました。

 78年の80系導入では、やはり出力が低いことがネックになったのか、43015を除いてクモハ52などと運命を共にしてしまったため、なかなか写真に撮れていません。クモハ53は出力強化が幸いしてか78年以降も残っていましたし、写真も撮れていますが、やはり抵抗器の形状が違います。

 このグループもまとめて紹介しようと思いましたが、写真を探すのが大変で、見つかったものから1台ずつ紹介していこうと思います。というわけでトップはクモハ43009 (静ママ) です。オリジナルのPS-11が美しく、窓もHゴム化されていません。両サイドをご覧下さい。撮影は'77.7、場所は辰野駅の電留線です。





この車両の車歴も『関西国電50年』および「我が心の飯田線」サイトにある情報から抜粋して紹介しますと、

クモハ43009
製造 1934.3.3 (大阪鉄工所) '34.6.25大ミハ→'50.3.18更新修繕I(吹田工)→'50.5.22東チタ→'55.9.12更新修繕II(豊川工)→'57.3東イト※※※→'57.12東チタ→'57.12静ママ(貸)→'58.2.21静ママ(正式転属)→[全般検査77-4浜松工 (※※)]→'78.10.19静トヨ→'78.11.17廃車 静ママ

※※現車確認データ
※※※鉄道ピクトリアル'57.5号

43系一族の子孫たち

クハ117-305 (京キト) 2014年


クモハ220-2 (近ナラ) 2015年


クモハ223-3038 (神ホシ)