放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

いつも那覇では呑んだくれ(5)

2018年06月26日 | 国内旅行で我慢する


曇天の久高島観光を終えて、次に向かったのは斎場御嶽。
沖縄でも指折りの聖地だが、現在は観光地となっており、誰でも訪れることができる。

久高島からフェリーで安座真港に戻ってきたものの、ここまで路線バスで来ているので、ここから斎場御嶽までの足がない。路線バスに再度乗るしかないかと思っていたら、港に1台のタクシーが停まっていた。
運転手はいなかったが、どこかで昼寝でもしているんだろうと探してみたら、港のチケット売り場に併設された商店でゆんたくを楽しんでいたオジーがドライバーだった。

斎場御嶽まで行っておくれ、と頼むと、メーターも倒さずに500円で連れていってくれた。
この値段が相場なのか、どうなのか。
とりあえずこのお金はオジーの懐にそのまま入り、泡盛代に消えることだろう。




ここでは追加料金でガイドを頼むことができる。
僕は2回目の訪問だったが、前回はノーガイドで巡ったため、ただの大きな岩があるくらいでその由来や意味などがよく分からなかった。
せっかくここまで来たならと、今回は奮発してガイドツアーに参加。
オジーが、説明をしてくれながら巡る。




舗装された道を歩いて奥へ。
ここは、観光地化される前は、王族やユタなど、限られた人しか入ることが許されなかった聖域。ピンと張り詰めた空気が心地良い。

現在でも斎場御嶽は沖縄の人にとっては格の異なる聖地で、当日もお祈りに来ている人がたくさんいた。
6箇所?の参拝箇所があるという話で、それらを巡ったのだが、実は公開されていない参拝所があるのではないかと個人的には思っている(勝手な妄想です)。




岩と岩の間を抜ける。
一歩一歩神聖な気持ちになっていく。





訪れることのできる最も奥からは、ついさっきまでいた久高島を眺めることができる。
天気が悪いのは相変わらず。


異世界へのチャンネルをまったく持っていない我々は、こういう聖地に来ても、ふーん、へえーと呑気に言っているだけなので、何かを見たとか感じたとか、そういう特別は話はない。
ただ、ここには呼ばれた者しか来ることができない、と言われたら、そうなのかもしれないと思わせるだけの雰囲気はあった。


その後、バスに乗り那覇へと戻る。
すでに夕方になっていたので、ホテルには戻らず、そのまま居酒屋タイム。
バス移動だし、本当は昼間から呑んでいたかったけれど、さすがに嫁さんに怒られたので、今日の初ビール。






まずはせんべろの店にて。
ビールは少々薄かったので、発泡酒ではないかと疑い、2杯目からはハイボールなどに変更。




公設市場近くでJefなる沖縄のハンバーガーショップを発見。
ぬーやるバーガーというアイテムにそそられるが、注文しようとしたら閉店ですと断られる。
閉店時刻10分前なのに断るとは。
こうでなくっちゃ。
早く帰れるし、本土でもこれくらいの気楽さで商売をしてもらいたい。
(実は油の熱を切ってしまっていたらしい)




街なかのオリオンビールの広告が、さらに呑めと誘ってくれる。




その後、お魚がおいしいという居酒屋へ。
ガイドブックにも出ている店なので、隣り合った人は東京からなど、本土の人ばかりだった。
おいしいものは食べたいけれど、こうなると、個人的には残念に思う。
アテは普通のコロッケとかポテトフライでいいので、沖縄の人が行くローカルの店で呑みたいわけさ。


この日もはしご酒して終了。
さすがに2日連続で山羊肉はしんどかったので、フツーの居酒屋で終わり。



翌朝、神戸へと戻るフライトのチェックインを済ませ、空港食堂で最後の沖縄メシ。


開店直後にもかかわらず、それなりに人が入っている店内。




最後は、ちゃんぽん。
ご飯の上に卵でとじた野菜炒めがのっているものだが、初めて食べたときは、その名前とのギャップに驚いたものだ。




そして機上の人となり、那覇旅は終了。
今回もよく呑んだ。満足。


(完)



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いつも那覇では呑んだくれ(4) | トップ | モグモグ隊 高雄遠征 序章 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国内旅行で我慢する」カテゴリの最新記事