放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

オ~中山! フッフッ 中山中山ゴンゴール!

2004年09月06日 | スポーツ観戦(おもにテレビ)
Jリーグに加わったときからジュビロ磐田を応援している。
と説明しても、サッカーを知らない人にはあまり通じない。けれど、ゴンがいるチームだよ、といえば、10人中9人は理解してくれる。

ゴンこと中山雅史は、ジュビロ磐田を代表するプレイヤーだけでなく、日本代表でも活躍し、1998年のワールドカップで日本人初の得点をあげた。そして4試合連続で1試合に3点以上決めるハットトリックを成し遂げ、ギネスブックにも載った、まさに日本を代表するストライカーだ。

そんな中山のドキュメント番組を見た。

36歳という年齢は現役Jリーガーのなかでも最年長クラス。怪我との戦いのなか、あくまで現役に、そしてストライカーにこだわり続ける姿があった。たしかに6年前の中山は、日本一のストライカーだった。ただ、今の中山は、ファンである僕の目から見ても、代表に選ばれるほどの選手ではなくなっている。体力的にはもう限界があるのだろう。けれども、そんな状況でも、中山は現役である限り日本代表になることをあきらめてはいなかったし、若手をつぶしてでも自分がポジションを奪おうとしていた。その姿は、傷つき老いた侍のようだった。

今年のセカンドシーズン、ジュビロ磐田は不調を極め、ファーストシーズンで優勝を競っていた姿はどこにもなく、現在下から2つ目の位置にいる。選手を固定して10年も戦ってきたチームは、選手の高齢化によって自ら崩壊しようとしている。中山もそのなかの1人。いつ引退してもおかしくない選手のひとりだけれど、僕は、限界ギリギリまで中山は現役を貫いてくれると信じている。

ヴィッセル神戸のカズもそうだが、年を経て、かつてのような体のキレがなくなり、若手のプレスにつぶされていく様子は、けっして格好いいものではない。どちらかというと、サクッと引退して指導者の道に入ってほしいとも思う。けれども、そんな気持ちの反面、つぶされて泥だらけになりながらもフィールドを駆けていてほしいという気持ちもある。
試合も生で見たことがある人ならわかってくれると思うが、中山が(それが途中交代でも)ピッチに立った瞬間、スタジアムの空気が変わる。ひょっとするとなにかとんでもないことをしでかしてくれるのではないか、というオーラが出ている選手なんて、そんなに多いわけではない。そのオーラを出し続けられる限り、僕は、中山には現役を続けてもらいたいと思う。

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