放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

ぐるぐる

2012年10月26日 | 東京編集格闘道


目が回っている。

経済的にではなく、主観的に。

先週の土曜日、実家に帰省した際の夜、ベッドで寝転んでいてさて寝るかと起き上がろうとした時に、いきなり来た。
世界がぐるぐると回り始めた。
一瞬自分の身に起きたことが理解できず、次の瞬間は脳の血管が切れたり破裂したんだと思った。
とっさにうずくまったら沈静化したけれど、それから時折何となくふわふわとした感覚と、たまにぐるぐると目まいが起きるようになった。

ネットで自分の症状を調べてみると、原因として考えられたのは、
・脳
・自律神経
・内耳
の3つ。

うわー、やっぱり脳に原因が…とビビりまくったのだが、案外こういう時に仕事が忙しくなるもので、そしてそれを口実に病院に行っていなかった。
その後もだましだまし生活しているものの、寝転んでいて起きる時などに目まいや立ちくらみの症状が起きていた。

そして、相方の機嫌がどんどん悪くなっていき、ええかげんにしいや!と怒られ、意を決して病院に行った。

耳鼻咽喉科。
めまい外来なるものもあるところだったので、この際、ガッツリ調べてもらおうと。

外来の問診を受け、なにやらケント・デリカットの目になるようなゴーグルをはめられ、目の動きを確かめられた。



そのまま椅子を倒された状態で首を左右に曲げられたら、いきなりの目まい!






もう診察室も医者もぐるぐる回るわけ。過去最大級のぐるぐるに驚いて、つい、ヒッ!とか声を出してしまう。
医者はあくまで冷静に、今度は起きて首を左右にするなど、調べていたが、まあ念のためにCTと聴力検査しましょうかと一言。
詳しい説明はそのあとで、とまるでテレビ番組のCMまたぎみたいなことを言う。
そういう一言がいちばん不安になるっちゅーねん。

もう言われたままに、CTスキャナーに入り、聴力検査を受けた。
CT初体験だったので、あの機械の内部はどんな感じだろうと思っていたが、眼鏡をはずされ目をつむるように指示されたので、結局何も見えずわからず。

その結果を見ながら、医者は僕の症状を「良発性頭位めまい症」と診断。
聞けば、耳のなかにある耳石がぽろりと剥がれ落ち、三半規管のなかでコロコロしていて、それが当たることで三半規管が反応してしまいぐるぐると平衡感覚が狂っているのだとか。
治療法を聞けば、そのうちに耳石がなくなるまで待つしかないとのこと。
どんどん目まいを起こしていただいて、それに慣れてください。と平然と言われたので、思わず聞き返してしまった。

耳のなかのことって、結局今の医学でもよくわからないことも多いらしく、それだけ精密機器なんだということだろうけれど、とりあえず患者の身としては医者の言うことを素直に聞くしかないわけで。
となれば、もう積極的に目まいを楽しもうと。
まあ、見方を変えればふわふわとした浮遊感も感じるわけだし、ナチュラルにトリップしているような感覚とも言えなくもないわけで。
自分の頭をどの角度に曲げれば目まいが発生するかもわかったので、これからは自分の意思で目まいを楽しもうと。
もう開き直りですよ。
すぐに治らないのであれば、楽しむしかないかな、と。
それに、脳や神経系には異常なかったので、耳石を転がして遊んでやろうと。
車などを運転する人であれば、けっこう死活問題になるこの症状。
僕の生活で気をつけるのは、歩いている時や駅のホームくらいだろうか。
頭を動かさなければ普通なので、仕事にもいっさい支障はないし、酒も飲んでいいみたいなのでこれまでと同じ生活が送れると思う。

ただ、このぐるぐる、やはり結構キツいので、1日何回までと自制しながら自分の身体で遊んでやろうと思っている。

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