シードルでほろ酔いになり、隣にある「ねぶたの家 ワ・ラッセ」へ。
昨年のねぶたがいくつも展示されており、初めて観る本物に大興奮!
ねぶたという存在は知っていたものの、こんなに大きいものなのか、そしてこんなに迫力あるものなのかということに触れられただけでも、行った価値があった。
毎年これを作り続ける津軽の人たちの想いとは何なんだろう。
ねぶたの興奮が覚めやらぬまま、続いては同じく近くにあった、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸へ。
青函連絡船がなくなるというニュースは観た記憶があるものの、青森も北海道にも縁のない人生を送ってきたので、それは遠い国の出来事のようだった。
でも、実際に目の前に、ここを数十万人以上の人々が歩いたと考えると感慨深いものがある。
そして、
名曲「津軽海峡冬景色」の歌碑!
さゆりちゃん!と思わず声が出る。
そして碑にあるボタンを押せば、大音量で曲がかかるという大サービス!
上野発の〜から始まる歌詞はそらんじて言えるくらい覚えているものの、その意味について深く考えたことがなかった。
夜行列車を降りたとき、青森駅は雪の中。そこまでは分かっていたが、北へ帰る人の群れは誰も無口で、というところが、駅に直結している青函連絡船へ向かう道すがらだったことを初めて知った。
改めて、阿久悠、すごい詩書いてる。
そして夕暮れの津軽海峡。
風の音が胸を揺すってくる。
北国に縁もゆかりない僕でも、もう泣くしかない。
ちくしょー、酒くれよ。
せつなすぎて、コップ酒を冷やで飲みたい…。
というわけで、この気持ちを少しでも埋めるべく、僕は酒場へと向かったのだった。
(続く)
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