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やすんばの自然

里山につくられつつある「やすんば自然園」の日々のこと

竹林 12月28日

2008-12-28 21:54:32 | 
蝶の館と原っぱの間は竹林となっています。真竹と篠竹が混生して深い藪となり、容易に侵入できないほどの密生状態にあります。夜はキジバトの寝床になっているようで、時折りバサバサという居ついている気配に接することがあります。

 原っぱと館を隔てる竹のやま 山鳩こもりてやすらい眠る

落葉道 12月20日

2008-12-20 21:17:33 | 
冬の朝、落葉を踏みながら、ひとりで森の路を歩く心地よさはこのうえない喜びです。作業することは沢山あるのですが毎朝歩いています。しかし、そろそろ落葉を集めて腐葉土をつくる作業にとり掛からなければなりません。風で落葉が斜面に落ちる前に。

 朝な朝な木の葉あとさき踏みつ過ぐ ひとりのこの道はや年もくれなん

陽だまり 12月18日

2008-12-18 20:45:46 | 
沈床庭園の段段テラスを放っておいたので、実生の若木が勢いよく繁っています。このままにしておくと、里山のいわゆる谷津斜面林が形成されます。しかし、いつかはここに、ギリシャの円形劇場を想わせる立派なテラスが出現するはずなので、どうにかしなければなりません。

 陽だまりの段段テラスに繁り生う 杉松樫と楢の実生木

松 12月13日

2008-12-13 21:37:20 | 
原っぱに、赤松と黒松が向かい合って生えています。黒松が斜めになって赤松にしな垂れ、相生の松の雰囲気を漂わせています。しかし、この光景も今年限りのようです。赤松が虫にやられて枯れ始めているのです。七年前に二十本以上生えていた赤松もこれで、蝶の館の中庭の木を残すのみとなります。

 相生の目出度き松の生うる原 この歳かぎりの景色なりけり

照り葉 12月6日

2008-12-06 20:31:49 | 
小春日の朝、森の路を落葉を踏みながら歩くのは贅沢のきわみです。途中のコナラの大木を仰いで見ると、朝陽をあびて照り葉が光り煌いているのでした。なにかとても得をしたような朝でした。

 あさなあさな落葉の路を歩みつつ 仰ぎてみれば照り葉きらめく

冬の月 12月4日

2008-12-04 21:18:09 | 
日が落ちると南の空に月と宵の明星が上がってきます。なかなかの光景です。この地は都心からそう遠くないのに夜空が美しく、なにもなさそうな冬の里山も、何某かの感動に出会うことがあります。

 石の弧のかなたに光る細月は 明星ともにし冬の夜ゆかん

蜜柑 10月17日

2008-10-17 13:49:27 | 
原っぱのミカン畑の温州蜜柑が昨年あたりから実をつけるようになりました。意外と甘く、作業の合い間におやつ代わりに食しています。そうなると、剪定、施肥、摘果をまめに行うようになり、アゲハ蝶のためというよりは人のために熱が入ります。

 蝶がため植えし蜜柑の黄色き実 秋風うけて誰を待つかや

飛行機 10月16日

2008-10-17 13:16:50 | 
近くの成田空港を離陸する飛行機が風向きによってなのか真上を飛ぶことがあります。この日は雲ひとつない本当に美しい紺碧の空を、陽をあびてキラキラ光りながら爆音をはるか後ろに轟かせ、南のほうに去って行きました。

 秋の日の碧き空なか煌きて 轟きのこし何処に行くや

タニシ 9月10日

2008-09-10 13:45:29 | 
夏草に覆われていた“原っぱ”の小川周辺を除草すると、川底にタニシが沢山うごめいていました。タニシも餌とするヘイケボタルなら育成できそうですが、その大変さを考えると一人の身ではとても手がでません。

 夏草を刈り取りみればタニシ這う 清き流れの丘のせせらぎ

傘樫 9月8日

2008-09-08 18:32:06 | 
原っぱの中央に傘形の樫が立っていて、日差しを避けるパラソル替りとしていい休み場になっています。南の谷津田から吹き上がる涼風を受け一息つくことは至福の一時です。

 草払い疲れし体の身をおくは 山のパラソル傘樫のした

原っぱ 6月15日

2008-06-15 21:55:28 | 
原っぱの除草を今年初めて行いました。草払い機ではなく芝刈り機をつかったのですが、これが結構うまくいきました。刈った後の始末がないのがなによりです。歩行部分と草原とを明確に分離したのも初めての試みです。

  梅雨晴れの陽射しのなかの草原は 雑草どもの背比べかや

雑木の芽吹き

2008-04-26 23:33:02 | 
平成20年4月26日
“蝶の館”の西側の雑木林の芽吹きです。ここには、コナラ、クヌギ、ウワミズザクラ、ムク、エノキなどの里山雑木林を構成する落葉樹がほとんど自生しています。その樹々が一斉に芽吹きだし、微妙に異なる若緑色の新芽が重なり合い、日毎に濃さを増していくさまはなかなかの光景です。

    なら椚うわみずざくら椋えのき 若芽混じりて春たけにけり