やすんばの自然

里山につくられつつある「やすんば自然園」の日々のこと

青葉 4月28日

2009-04-28 22:39:45 | 
館の西側の雑木の芽吹きです。手前の、壁と柱のエリアは昨年となんら変っていまぜんが、いま、屋根を架ける準備をしているところです。果たして、来年は向うの雑木が見えなくなっているでしょうか。


 なら椚うわみずざくら椋えのき 若葉青葉に時移りけり

田植え 4月26日

2009-04-26 22:09:26 | 
今年も放耕された田圃が広がっていますが、やすんばの近くではなんとか田植えが行われています。正面の明るい部分、両端の電柱に挟まれた小山が、やすんばの谷津斜面林です。


 やすんばの木々は芽ぐみて春なれや 谷津の水面はどよもすがごと

秋津 4月24日

2009-04-24 18:35:10 | 
原っぱの池の周りでもヤンマが羽化しています。池の水面には羽化する適当な柱がないので、一度陸地に上がって雑草の茎に登り脱皮して旅発っていきます。


 荒くさの茎にとまりて旅発つは 原の池なか泳ぎし秋津

スノーフレーク 4月23日

2009-04-23 23:30:47 | 
スノーフレークです。このブログに載せるまではスノードロップと思っていましたが、念の為ネットで調べたら、似たような花でしたがフレークの方でした。鈴蘭水仙という名も持っているようです。


 行く春の空あおきなか下向きて 輝き咲くはスノーフレークの花

猩々袴 4月20日

2009-04-20 20:04:01 | 
6年前に12株植えたショウジョウバカマがやっと一株咲いてくれました。「十歳あまり咲かずて咲けり何かあれめ この花咲けり何かよきこと」師の故郷から移植して14年目に咲いたのを詠んだ歌です。6年目にしては早いのかもしれません。


 山裾にほのかに咲けり六歳の 春過ぎて咲く猩々袴

イカリソウ 4月19日

2009-04-19 21:14:45 | 
原っぱの花の小路の傍らでイカリソウが咲いています。薄いハート形の葉の上に針金のような茎を立て、十字の錨状の花を垂らせます。昔は関東近郊のハイキングコースで普通に見られましたが、今どうなのでしょうか。


 うす桃の十字のいかり垂らせるは 花の小路のイカリソウ花

羽化 4月18日

2009-04-18 22:11:13 | 
中庭の池でヤンマの羽化が見られるようになりました。この日は二匹が同時に旅発ちをむかえようとしています。昨年はギンヤンマとしてお伝えしておりますが、実はクロスジギンヤンマとのことです。


 この年も女神の前に旅発つは 空なかの覇者クロスジギンヤンマ

胡蝶 4月17日

2009-04-17 22:12:51 | 
昆虫生態園の俯瞰断面図です。内部は自然界の多様な環境が整えられ、常時数十種の千匹近い蝶が飛び交い、その中を観覧者が通り抜ける、生き物と人が同じ空間を共有するパススルー展示が行われています。

 花開き蝶が舞いとぶ夢の園 胡蝶となりて何処へ行くや

生態園 4月16日

2009-04-16 23:39:36 | 
東京都多摩動物公園の昆虫生態園を俯瞰した姿です。中央のおむすび形の温室に蝶が放たれ、周年パススルー展示が行われています。パッシブソーラーを基本にしたことと必然的な状況からこのような形態になった不思議な建物ですが、1989年度日本建築学会賞を受賞しています。

 なつかしき生態園の蝶の園 夢の姿につくりしあの日

昆虫記 4月15日

2009-04-15 21:03:45 | 
「ぐんま昆虫の森」矢島稔園長から近著『わたしの昆虫記』全6巻を頂きました。先生には「多摩動物公園」昆虫生態園の建設をご一緒させていただき、やすんばもご指導を賜っています。蝶の形をした蝶の為の温室・昆虫生態園が出現してから20年が経ち、そして今、やすんばの地に、私の蝶の館が現れようとしています。

 たまわりし六冊の本見て想う 蝶の夢園つくりしときを

ジャスミン 4月14日 

2009-04-14 17:55:48 | 
カロライナジャスミンの乱れ咲きです。中庭の16本の石柱に絡ませている蔦のなかで、最も繁茂しているのがこのジャスミンです。花付きも他を寄せつけない迫力がありますが、惜しむらくは花期が短いところでしょうか。


 真黄色の咲きて乱るる蔦の花 散るを急ぐなカロライナジャスミン

一人静 4月13日

2009-04-13 22:20:57 | 
ヒトリシズカが思わぬ場所に咲いていました。日当りの、夏には雑草が生い茂る荒れ地のような場所に、四葉の中に白色の一花穂を直立させて咲いていたのでした。


 四つの葉に白き穂を立て咲く花は かそけき野の草一人静なりけり