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やすんばの自然

里山につくられつつある「やすんば自然園」の日々のこと

スジグロシロチョウ

2015-04-17 21:56:31 | 
昨日に続いて蝶とパンジーのコラボ写真。花の合間に頭を突っ込んでるので一見わかりにくいのですが、黒筋が際立っているので名付けられたシロチョウの仲間です。モンシロチョウよりやや大きく、家や木立などの日陰がある環境を好む蝶です。
今年の中庭のパンジーは、赤紫系の色調にまとめています。例年は冬でも目立つように、黄色や白系を主に植えていたのですが、春の盛りが綺麗だからとの花屋の勧めにのったわけです。春真っ盛りのいま、中庭は雅で艶やかな華やぎに満たされております。

落葉

2014-12-09 20:34:42 | 
オランジエリーのエノキの樹の落葉です。一風吹くとドサッ、ドサッと屋根の被膜に降り積もります。普段は明るい屋内もこの状態になるとさすがに薄暗くなり、普通の作業小屋状態になるわけです。しかしそれもつかの間、いつの間にか再びの風によって屋根から滑り落ち、またいつもの明るい空間にもどります。やすんぱの秋の風物詩というところでしょうか。
しかし、この情景も今年限りになるかもしれません。エノキがあまりに巨木になり過ぎ、屋根の構造を壊しはじめているのです。葉っぱが落ちたこの冬、いよいよ尾根上の幹を伐採することになります。

未明の雪

2014-02-11 22:22:48 | 
先日の大雪では雪の積もらなかったやすんばですが、今朝の未明から降り始めた雪はあっという間に7、8㎝の積雪となり、あちこちで楽しい雪景色をみせてくれました。
中庭の女神の噴水の雪景色。水を吹いている姿は象牙色の温かみのイメージがありすが、経年のせいもあってか、なにか寒々しいほどの色調のなかにあります。

雪被り 冷え冷えとして 集い立つ 冬の水面の 女神悲しや

蝶の館・玄関ホールの舗石に降り積もった雪。敷き石と目地の部分の温度の差でしょうか、蝶の文様を見事に浮き出してくれました。

朝の雪 蝶の姿を 浮かべたり 石の館の ホールの床に

 
東の広間の雪。ここも御影石の床には積もらず芝の目地にのみ、こんもりと雪を盛り上げて何某かの世界をつくりあげてくれました。

雪つもり 格子の目地を 飾りける 御影の床の 広間妖しき

小春日 11月20日

2012-11-20 22:32:52 | 
雲一つない真っ青な青空が広がる小春日、その紺碧の空から差し込む光りは一年のうちで最も上質な陽射しではないでしょうか。その日差しは、オランジェリーのアーチを通り抜けて室内に燦々と降り注ぎます。榎の花壇に咲くベゴニアを照らしてまだまだ咲き続けよとエネルギーを降り注ぎ、そして、大理石の小テーブルを前にして珈琲を飲む老建築家に至福の一時を与えてくれます。


雪の榎 2月18日

2012-02-18 22:32:25 | 
この朝も雪景色です。前の日よりは少な目ですが気温のせいか融けるのがゆっくり、オランジェリーの屋根をしばらくのあいだ銀屋根と化していました。
屋根から突き出ているのはオオムラサキやゴマダラチョウの食樹・榎の樹です。その根元に散り積もった落ち葉では、ゴマダラチョウの幼虫がひっそりと冬籠りして若葉の芽ずる春を待っております



白銀の屋根より出る冬えのき 落ち葉の蔭にゴマダラやすらい

草取り 8月24日

2011-08-24 21:26:45 | 
ひと月振りの中庭の雑草取り。列柱回廊を一周すると一輪車山盛りで3台分の雑草が発生します。とにかく少し油断するとあっという間にあたりを覆い尽くします。ガーデニングとは雑草取りのこととあきらめ、今日も麦藁帽をかぶって這いつくばり、後ずさりしながらひたすら励む夏であります。


 ひたすらに草抜きながら後ずさる 蝶のやかたの回廊の夏

冬の陽 2月6日

2010-02-06 23:41:29 | 
立春は過ぎたものの寒さはおさまらず、水道が凍りついたこともあり、水を扱うモザイク作業には手がでません。風の吹き込まないオランジェリーの中で何やら始めています。そんな時にふと目をやると、冬の午後の陽が石壁の常緑のヘデラにアーチ形を映しているのでした。こういう時は即、珈琲ブレークになります。


 石壁の常葉の蔦は陽をうけて うごきだしたる人の手とめり

立春 2月4日(捕)

2010-02-05 23:12:50 | 
四日の雪も大した積雪ではなかったのですが、それでもオランジェリーの屋根を美しく覆ってくれました。雪を通過する日の光りは、障子を透かしくるような柔らかな静かな光線となって、室内を何某かの妖しき空間へと誘うのでありました。


 雪の屋根静もる光そそぎけり 立春の朝なにか妖しき




雪の榎 2月2日(補)

2010-02-03 20:21:39 | 
雪の積もる屋根から突き出た榎が朝日に照らされています。こういう場面に遭遇すると、この二本の梢を伐採する、と宣言したことの再考が必要かもしれません。


 冬の陽は雪の屋根より出でし樹の いのち残せとえがきだしけり

雪の屋根 2月2日(補)

2010-02-03 20:03:56 | 
昨日の冬景色の追加です。真白き屋根をのせた石積みの舘。
今年は、やすんばをつくりはじめて十年目を迎えます。朝日に照らされ、より純白に輝く光景を眺めていると、この区切りの年に、何か喜ばしいことが起こるような気がします。



 石の舎に真白き屋根の光りける 十歳迎えてよきことあらんや

屋根の榎 12月14日

2009-12-14 21:01:21 | 
オランジェリーの屋根から突き出た榎の樹も落葉が終わったようです。
榎の樹がこの状態になってから2シーズン経ちましたが、屋根面が大分汚れてきたのでそろそろ突き出た幹を伐ろうかと考えています。榎の樹そのものは、屋根から下の部分で生きの営みを続けることになります。



 幹ふたつ屋根より出でし榎の樹 いたずら過ぎて伐られんとす

屋根の落葉 12月4日

2009-12-04 17:24:42 | 
オランジェリーの屋根に積もった榎の落葉です。雨に打たれ落ちた葉はしばらく屋根に留まりますが、そのうち風に吹かれてひらひら飛んでいきます。屋根から突き出た榎の葉陰は、樹液や実が落ちるなどして汚れますが、時にはこのような風情も見せてくれます。


 雨に落ち屋根に散らすは榎の葉 師走のひと日何かたのしも