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やすんばの自然

里山につくられつつある「やすんば自然園」の日々のこと

沈床庭園

2015-04-21 22:29:05 | 
原っぱに続いて沈床庭園の手入れ。今年も中央の十二菱花壇に花の姿を見ることは叶いませんでした。周囲のクリスマスローズの植え込みは、ご覧のように帯状にイメージ通りに繁茂しております。植え込みに置いた十二個の根株が目立たないぐらい一株一株大きく成長し、花と緑のベルトが形成されています。
それに引き変え十二菱花壇は、枕木の幾何学模様が際立つのみで肝心の主役が定まりません。うーむ、どうしたものかと、枕木を横目にみながら草払い機を動かす春日でありました。

原っぱの路

2015-04-18 22:02:48 | 
原っぱの歩行路の今年はじめての草刈り。原っぱはどこでも歩ける空間だったのですが、手入れがあまりにかかるので、いつからか歩行部とそうでない部分とを分けて手入れをするようになっております。
年の最初の手入れは草払い機で地表を整え、冬の間もしぶとく生き抜いてきたギシギシなどの強害雑草も地面ごとすき取って原っぱの平安を守ります。
このところ、不安定な陽気が続いてましたが、この日は麗らかな春日、半袖で、鶯の囀りを聞きながら、日がな一日草刈り機のエンジンを吹かしておりました。

花の法

2015-04-13 21:44:12 | 
法(のり)とは斜面のこと。”蝶の館”の西側に、クリスマスローズの法をつくろうと、篠竹を伐り、重機で盛り、斜面を整え、若苗を植えてから一年が経ちました。残念ながら、この春はほとんど花は付けませんでしたが、勢いのある若葉が萌えているので来年が楽しみ。
花の法は叶いませんでしたが、その向うに、三連アーチにガラスが嵌り、西欧風の軒先をみせる工事中の”西の間”が目に入ってきます。石積み終えて十年近くが経ち、古代ローマの廃墟の如きだった三連アーチが蘇った光景を目にするという、望外の喜びが叶ったわけです。


わずかに花を付けた若苗。ピンクの名札がついていますが、一ポット百八十円ではこの程度の色変わりでしょうか。
来年以降は、下向きに咲く花を、屈んで覗きこまなくても、歩く視線にクリスマスローズの愛姿が入ってくることになります。

春爛漫

2015-04-11 21:51:36 | 
クリスマスローズ、シャクナゲ、ヤマザクラの三段咲きです。春爛漫というところでしょうか。沈床庭園から森の道に至る坂道で出会う喜びです。
背後のヤマザクラがこの写真ではぼやけていますが、実際には白樫の常緑葉に抱かれて、霞みのようにたなびいてる様は中々のものです。シャクナゲは植えてから七、八年のいま、それなりに大きくなり、”やすんば”のシンボルツリー的な存在になってきております。年によって花の数が増減しているような気がしますが、多分当方の手入れの問題なのでしょう。


それにしても、石楠花は絢爛豪華な花であります。

お花見

2015-04-04 22:39:25 | 
いまだ工事中の〝西の間〝からのお花見です。
西の間の外側は、里山の樹々に交じり、幾種類かの桜が散在して、いずれもが八分咲きの状況にあります。陽気は温かったり冷え込んだり、この日は上着が必要な肌寒さ。そんな日の朝は珈琲を飲みながらの一服となります。
ガラスを嵌めたアーチ越しに、満開にちかづく桜を眺めながらの一時は、まさに至福の瞬間であります。一人静かに、自らつくりあげた建築空間で、花見ができるとは何と贅沢で幸せなことでしょう。

満月

2015-03-04 22:34:12 | 
西の間のガラス張りは案の定苦戦し、この日は暗くなるまで頑張っておりました。作業を終え、現場の椅子に腰かけるとそのまま寝入ってしまったようです。目を覚ますと、夜のとばりは下りているものの、妙な明るさが漂っています。おりしもの満月によることはすぐにわかりました。張ったばかりのガラス壁越しに、月光が煌々と西の間を照射していたわけです。
それにしても見事な満月でした。日本人が昔から愛でてきた十五夜お月様、三五の名月そのものであったのです。この光景を、今後は春夏秋冬、居乍らにして眺めることが叶うことを考えると、思わず笑みが湧いてきた早や春の晩でした。

春の雪

2014-04-06 21:20:55 | 
この日のやすんばは突然の雷雨の後みぞれ雪となり一面の銀世界に。短期間の降雪でしたが弓道の射場も真っ白。
やすんばの射場を紹介するのは初めてです。射場は、正面奥がアヅチと呼ばれる的を掛ける的場、そこから手前に伸びる通路状空間が矢道、手前が弓を射る場である射座・蝶の館となります。
的から射る場まで28m。ここは元々蝶の館の正面通路でしたが、いつ頃からか射場となっておりました。

春の雪 矢の走る道 祓いきよめ 清きをみつつ 矢を射る春日

田起こし

2014-02-21 22:01:41 | 
西の田圃は田起しを始めました。
八十歳を越える御老人は今年も稲作に励むことのようです。今年もまた、その働き振りを目にしては我が働きの不甲斐なさを覚える日々をおこることになりそうです。

西の田の 田起こしするは 八十路人 この年こそはと 見つつもの思う

西のテラス 2

2014-02-07 22:19:03 | 
テラスを上から眺めた光景。
目の前の斜面には千葉県北総の里山を構成する基本的な喬木が自生しています。コナラ、クヌギ、エノキ、ヤマザクラ、ネムノキ、オオシマザクラ、ウワミズザクラの落葉樹、ウラジロカシ、アカガシ、スダジイ、タブ、ヤブツバキ、ヤブニッケイの常緑樹が、まるで雑木林の見本林のように共生しています。
写真左の黒っぽい幹のコナラにはカブトやクワガタが集まります。手を伸ばせば捕まえられる位置に蜜場があります。

里の山 葉のなき木々の 梢越し 何時とはなしに 春は来たらん

西のテラス

2014-02-04 21:00:03 | 
アーチ越しに、テラスの向うを眺めたやすんば西側の光景です。テラスは直径9mの半円形の平面が確保されました。
コナラなどの雑木類の梢越しに、谷津畑や斜面林が広がる里山の風景を望むことになります。ビニールハウスが幾棟か並び、高圧線の鉄塔を垣間見るのは人の営みと共存する里山の宜しさ。
鋳物の椅子に身を委ね、珈琲を飲みながら野鳥の囀りを聞き入るのは至福の喜びなのであります。

冬の朝 整え終える テラスに居て 珈琲呑みつ 鳥の声きく

雪の朝

2014-01-22 22:41:21 | 
半年ぶりのブログ更新になります。
今日は雪の朝を迎えました。雪が降ったのは今年で三度目になりますが雪積は初めて、陽が昇ると瞬く間に消えました。
園路の縁に植えたクリスマスローズの中には十二月から咲き始めるニゲル種も交じっています。この株は種から増やして今年で四年目になりますが今が盛りと咲き誇っています。雪の中のニゲルを撮るつもりが間に合いませんでした。


雪の朝 ニゲル煌めく 森の縁

草刈り 4月18日

2013-04-18 22:25:39 | 
原っぱの今年最初の草刈りです。今年は歩行部分のみを刈って他のエリアは自然にまかせてみようと思います。
原っぱは、草刈りの回数や時期によって繁茂する雑草の種類、その勢力圏が異なり、原っぱ全体の植物相が年によって違ってきます。芝地の除草の時期を違えると、ネジバナの芽生えた茎をカットして、ピンクの小花を螺旋状に咲かせる野生蘭に出会えなくなります。
さてさて、今年は如何なる光景が原っぱでみられることになるのでしょうか。



水張り 4月16日

2013-04-16 23:46:58 | 
やすんばの西側の田圃に水が張られました。稲作が盛んなその昔は、向うの山裾ギリギリまで全ての平地が水田だったのですが、いまはごらんのような状況です。
多くの田圃が、放耕地となり、育牛の飼料耕作地となり、ハウス用地となっています。往時は多くの人々で賑わっていた田園空間に、今は、八十半ばの御老体一人の頑張っている姿を目撃するのみです。



西の田圃 4月10日

2013-04-10 22:26:57 | 
やすんばの西側では春の農作業が進んでいます。田圃に水を張る前の土砕きという作業。この砕きを2、3回してから水を入れてはじめて水田となります。
トラクターにより僅かな時間で終わってしまうこの作業も、昔はクワやスキを使って何日も何日もかかるキツイ手仕事でした。まだビニール製のカッパなどがない時代、雨で重くなった藁のミノをつけた雨の日の辛さは忘れることはできないと、八十も半ばにさしかかる御老人は話されます。それは、そんなに大昔のことではない人々の記憶にあるちょっと前のことなのです。



アプローチの桜 3月29日

2013-03-29 13:55:35 | 
“やすんば”の蝶の館に至るメインアプローチを彩る染井吉野です。この桜から右に向かって染井吉野が十本近く植えられた桜並木が続きます。
このアプローチ通路は、計画当初は”やすんば”を訪ねる人が最初に目にする光景として整備されるはずでしたが、其の後の紆余曲折があって、老建築家の趣味である”弓道”の射場となっております。
“やすんば”の象徴空間は、芝の苑路の両脇にコニファーが立ち並び、その足元はハーブのボーダー花壇が縁取る、不思議な弓道場に変貌してしまいました