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やすんばの自然

里山につくられつつある「やすんば自然園」の日々のこと

コゲラ 5月25日

2011-05-25 23:30:20 | 
コゲラが舘の近くで子づくりを始めたようです。虫を嘴に挟んだ一匹が巣穴に盛んに首を突っ込む行為を繰り返しています。雛の気配がないので抱卵している雌に餌をとどけているようです。巣穴を開けた樹は七、八年前に枯れた合歓の木です。大きな樹なので伐るのを躊躇していたのですが正解だったようです。


 合歓の木の枯れ立つ幹に穴あけて コゲラかよえる青葉の繁み

メジロ 2月15日

2011-02-15 21:35:48 | 
小楢の幹で餌を啄むメジロ。三連アーチの西側に立つこの小楢の老木は、夏は樹液をだしてカブトやクワガタを集めていますが、冬はその荒くれた幹肌に小虫を宿して野鳥をも引き寄せているようです。


 楢の木の荒き木肌にメジロいて 春も来むこうきさらぎのひと日

コゲラ 2月14日

2011-02-14 20:41:38 | 
キツツキの一種コゲラです。冬季はシジュウカラやエナガなどと一つの群れをつくって里山を廻りまわっていまが、この日は何故か単独行動でした。白地に黒筋模様に頭部を赤く染めたなダンディな姿態にありますが、その鳴き声はギーギーと濁声にあります。


 いまだなお春の気配のみえぬ山 こげら一ひき騒がしくあり

ルリビタキ 1月20日

2011-01-20 23:02:42 | 
ルリビタキの若鳥です。周辺を縄張りにしてるらしく、作業場の近くにきて人の動きを眺めていることがあります。土いじりをしているときなどは間際まできて、飛び出す虫餌をまちかまえています。


 作業場にルリビタキきて向かいあう 大寒のあさ何かたのしも

山鳩 1月19日

2011-01-19 22:52:52 | 
作業中にふと振り返ると1mも離れていないところで山鳩が餌を啄んでいます。たまたま手元にあったカメラでのワンショット。こちらが動いても慌てるふうでもなく、そのまますたすたと歩き去った寒中の出来事でありました。


 ふと見れば餌食む山鳩傍にいて しばし手やすむ冬の日ありけり

山鳩 8月26日

2010-08-26 22:41:44 | 
このところの猛暑でどこもかしこもカラカラです。農家は川から水を汲み上げ、水槽をトラックで運び、エンジン散水設備で畑を守っています。周辺道路はピストン輸送するトラックであふれかえっています。
やすんばの中庭もカラカラ、円形に放水する散水栓で毎日水撒きをしています。撒き終わった後にはあちこちに水溜りができますが、その水を求めて、普段は中庭とは無縁の山鳩が降り立ちウロウロと歩き回る姿に出会うことになります。



 野も山も水気失せたる夏の日に 山鳩きたる水撒く小庭



メジロ 4月12日

2010-04-12 18:16:48 | 
染井吉野らしき桜が園内に数本自生しているのですが、その一本が風もないのに枝が揺れ、花びらを散らしています。メジロが一羽、花房に顔をうずめて蜜を吸っているのでした。厳しい冬の里山を乗り切った小鳥たちには待ちにまったご馳走なのかもしれません。


 ひと匹のめじろ桜に顔うずめ 花びら散らし春を楽しむ

エナガ 3月15日

2010-03-15 19:38:11 | 
エナガは集団で餌を求めて里山を周遊しています。チリリ、チリリと澄んだ鳴き声がどこかで鳴いているなと思うといつのまにか近くの樹にあらわれ、幹を幾たびか上下して餌を食むとまたとなりの樹林に去っていきます。長い尾を振り回しながらの愛らしい姿に出会えることは、里山における喜びの一つであります。


 長き尾を振りつ餌食む里のとり 芽ぐむ気配にエナガやすらい

アオジ 3月7日

2010-03-07 23:22:08 | 
陽気が定まらず、成すべきことの定まらないのは老建築家でありますが、野鳥たちもなにかしら切羽つまっているようにみえます。普段は用心深いアオジも撮影できるようなところまで出てきて命をつないでいます。


 群れなして薮よりいでる野の鳥は 冬去らんとき堪えてしのばな

ルリビタキ 3月4日

2010-03-04 22:00:00 | 
ルリビタキの雄の若鳥と思われます。警戒心が強い野鳥のなかで、ルリビタキは時折り人の傍らに寄ってくれることがあります。普段は木立の中や竹薮を飛び回っていますが、こちらが土作業をしていると、薮から出てきて土から這い出す餌を待ちうけます。


 薮の辺にひらひらと舞うルリビタキ 首かしげては見入る浅春

コゲラ 2月10日

2010-02-10 22:33:14 | 
冬の小さな野鳥たちは幾種類かが一緒になって行動しています。コゲラもその仲間の常連ですがこの日は単独で現れてくれました。赤い頭に白の斑羽ねとなかなかファッショブルな容姿なのですが、その声はギーギーと、お洒落な女性が濁声で話すような、拍子抜けを覚える啄木鳥です。


 ギーギーと濁み声たてて餌を食む 赤き頭はコゲラなりけり

ジョウビタキ 11月24日

2009-11-24 22:00:58 | 
このところ野鳥のさえずりの騒がしい日々がつづいております。冬鳥が舞い戻ったようです。例年、中庭はジョウビタキのテリトリーになっているのですが、今年も現れてくれました。ランタナの結実した枝先での初顔合わせです。



 この年も現れ出でりジョウビタキ 季の移りを見るは楽しも

初音 2月24日

2009-02-24 16:10:46 | 
鶯の初音を聞きました。まだまだ拙い声色ではありましたが、今年初めてのホーホケキョです。例年通り篠藪から聞こえてきます。このところ篠を伐採しているので鶯の居所が少なくなっているはずですが、一安心です。姿は残念ながら藪の中です。


 うぐいすの初音に目覚め聞き入るは 浅春の朝やすんばの里

アオジ 2月20日

2009-02-20 16:21:47 | 
山中のやすんばにはスズメがいません。その代わりのような鳥がアオジです。見かけも餌の採り方も同じなのですが、その警戒心、用心深さはスズメの比ではありません。人影をみるとすぐに藪に逃げ込み、滅多にその姿を見ることはできません。


 やすんばの雀のごとき野の鳥は 恥ずかしがりのアオジなりけり