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やすんばの自然

里山につくられつつある「やすんば自然園」の日々のこと

ガラス切り

2015-03-03 23:02:29 | セルフビルド
西の間の壁は全てガラス張りとなります。ビニール屋根にガラス壁とは妙な取り合わせですが、これもまた超ローコストを専らとする”やすんば”ならではのことなのです。
西の間の構築は、ガラスの大判の規格寸法に合わせて柱の配置を決め、切断する手間を最小限とするようデザインしています。難しいと思っていたガラス切りを実際にカツトしてみると意外に容易でありました。考え過ぎというところでしょうが、まぁ無駄が少なくなってコストに貢献したということで良しといたしましょう。

ビニール屋根

2015-03-01 21:46:38 | セルフビルド
西の間の屋根はビニール被覆となります。これには理由や事情があるわけですがそれは内緒とさせていただきます。
実施するにあたっては幾つかの課題がありました。大きなことでは、外観、みてくれがお粗末になることです。それにはビニールの使用をさとられないようにすることに。棟部は土管瓦で誤魔化しましたが、軒先も、スレート風の板材で押さえつけてみました。地上から眺める限り一般の屋根と遜色ありません。ほかにも、雨垂れの切れ、結露水の処理、雪の軒溜まり、葺き替えの容易性など、ローコストを図りながら、考えに考えてディティールを決めたところであります。

土管切り

2015-02-28 22:29:42 | セルフビルド
一本百円の素焼きの土管を切断しております。何に使うかというと、整備中の西の間のビニール屋根の棟瓦に葺かれることになります。
やすんばのセルフビルドは、超ローコストを目指すとともに、表面の質感即ちテクスチャーを大切にしております。屋根の瓦も、南欧の古い建物に葺かれているローマンタイルと呼ばれる素焼きの半円筒状瓦を用いたいところですが、容易に手に入るものではありません。そこで、質感が同じで且つ安価な土管に目をつけた訳であります。ダイヤ刃のサンダーを使えば羊羹を切るように切断でき、ドリルで穴を一つあければ立派な瓦となるわけです。


西の間の棟に仮り葺きされた土管瓦。

西の斜地

2014-02-03 22:31:33 | セルフビルド

“蝶の館”の西側は、篠やぶの斜面になっていたのですが、その篠竹を伐採してみると如何にも里山らしい風景が眼前に広がりました。
斜面を少し削れば、宜しき花園と、宜しき見晴しが得られそうだと感じたので、重機を繰り出して造成に励んでみました。久しぶりの重機の操作と危険な斜面の作業なので、石橋を叩いて渡るが如きの慎重さをもって望んだ老建築家でありました。

篠を伐り 土を動かす 西の斜地 宜しき景色 もとめ励まん

修理 9月15日

2011-09-15 21:56:44 | セルフビルド
キャンピングカーが雨漏れで使い物にならない状態になっておりました。アルミの真平らな屋根にエアコンの屋外器が乗せられ、それが原因で凹み腐食して漏っていたようです。アメ車は、物凄く感心するところと、なんでだろうと理解に苦しむところがあります。今回は後者の典型でしょうか。屋外器を撤去し、ポリ製トップライトを付けて変成シールで防水して修理完了です。これで一安心というところですが、雨が降ってみないと…。


 雨漏れるキャンピグカーを直す日は 残暑厳しき九月のなかび

道普請 8月19日

2011-08-19 17:26:09 | セルフビルド
蝶の舘の北側正面通路の整備状況です。このところの猛暑で体をつかう作業が難儀だったので、重機でもっばら道普請を行なっておりました。この道は単なる通路ではなく、ちょっと面白いことが行なわれる空間になります。そのうち追々と披露させていただくことになります。


 石の舎の北に延びたる真すぐ道 九拾弐尺はなにを通すや

三連格子5 1月30日

2011-01-30 22:54:11 | セルフビルド
アーチ下の土留め壁の積石終了です。三スパンで四日かかりました。                   上部のアーチ部の積石は、施工や量的に難度が高いにもかかわらず一スパン一日で組みあげています。何ともはやであります。しかし一月中に終えようと考えていたこともあり、まあまあ良しというところでしょうか。


 積み終えてアーチを組みしあの頃の わが頑張りに思わずたじろぐ

三連格子4 1月29日

2011-01-29 23:30:08 | セルフビルド
数年ぶりの本格的な石積み作業です。積んでいる石はビルの基礎などに使われる割栗石という安価な建設資材です。一個あたりにするとレンガの十分の一、あるいはそれ以下でしょう。やすんばの建物、あるいは建物らしきものは驚くほどのローコストで出来あがっています。ただし労力費を除いての話しですが。


 ぐり石は一つ一つを手にとりて 積み重ねられやかた築けり

三連格子3 1月26日

2011-01-26 20:35:37 | セルフビルド
遣り方(やりかた)仮設です。石を積む為の高さや位置の基準を示すもので、小板と小角材でつくった門形に、レベル(測量水準機)等でミリ以下の精度で印します。
普通は現場監督、親方、手元の数人掛りの作業になりますが、これも一人作業。この遣り方が建物の形態を決定付けるので、慎重には慎重をきし、いったりきたりを何度も何度も繰り返して励むことになります。



 遣り方を一人で掛ける冬の日は 風なく光りあたたかく満ち

三連格子 1月24日

2011-01-25 00:44:57 | セルフビルド
東側の開口部が思いのほか格好ついたことから、西側の三連アーチもけりをつけねばと、作業開始です。アーチの下部は未積石のまま埋め戻していたので、その掘り起しを重機で取り除くことからはじめことになりました。


 アーチ三つ並びし下を堀りすすむ 重機のうなり冬里に響けり

古材4 1月23日

2011-01-23 22:29:17 | セルフビルド
石壁に格子の納まった東ギャラリーを中庭から眺めた光景です。寒中ではありますが池面の氷りが融け、新しい格子模様を映えさせております。
この格子にも蔦を絡めようと思っておりますが、さて、どんな蔦を絡めましょうか。香り芳しい白と赤の小花の四季咲きの手間のかからない薔薇なんぞがいいのでは。しかしいつもの花やのお姉さんから、そんな都合のいい薔薇はないよ、とメールが届きそうではありますが。



 吾が庭の池面に映える格子がら あらたな眺め見るは楽しも

古材3 1月22日

2011-01-22 22:03:00 | セルフビルド
内側から眺めた格子壁。これで、東ギャラリーの基本的な構築作業は終了です。屋根が残っているではないかと訝れるやもしれませんが、屋根は当面掛かりません。これがやすんばにおける自然に身をおくための空間なのです。
蔦が這う石の壁、御影石のモザイクと芝目地の床、ジャスミン覆う仕切り壁、木漏れ日落す樫の樹のシェード、そして素材の格子、すなわち自然素材と植物で囲われた光り煌く空間、これこそが老建築家もくろむところの山中の楽園、やすらぎの園なのであります。



 石壁に古材格子はおさまりて やすんばの園さやかに煌き

古材2 1月21日

2011-01-21 21:30:03 | セルフビルド
型枠廃材の再利用は大浴場窓の格子壁とあいなりました。はじめは仮設的な追っ付け仕事のつもりが、つくっていくうちに寸法や納まりに拘りはじめ、結局本格的な格子壁をつくりにいたりました。こんなことなら新材でさくるべきだったかなと、明りを灯して最後の部材を取り付けながら後悔する厳寒の夜でありました。


 廃材は格子の窓に化けにける 灯に浮きたちて何か妖しき

古材 1月17日

2011-01-17 20:58:00 | セルフビルド
寒中は水がらみの作業には手がでません。そんなことから、以前もらい受けたコンクリート型枠の廃材の中から使えるものを選んで再利用に挑んでおります。半分腐っているような材なのですが、表面の古色が石壁に馴染み、それらしい雰囲気を醸しだしてくれます。


 棄てられし型枠の材挽き割りて せめて舘の窓にもがもな