やすんばの自然

里山につくられつつある「やすんば自然園」の日々のこと

クロアゲハ 6月30日

2011-06-30 21:28:22 | 
オランジェリーのブーゲンビレアにクロアゲハ。オランジェリーの北側アーチの下にブーゲンの鉢を置いているのですが、南側の開口アーチから十mを飛んで吸蜜しています。アゲハ類は森林の薄暗い環境になじんでいるせいか、透明天井のライトトラップに陥ることなく出たり入ったりを繰り返し、飼育蝶が飛びまわるバタフライガーデンを彷彿させる光景が展開しています。


 クロアゲハ舎に咲く花の蜜求め フワフワ飛べる明き屋根の下

ジャガイモ 6月28日

2011-06-28 21:11:01 | 
ジャガイモの収穫です。種芋の三倍弱しかとれませんでした。植え付け時期が遅く、ろくな手入れもせず、また、南面した斜面でありながら樹木に覆われて陽射しが遮られるということもあって、さも有りなんということで納得です。手前が男爵、奥の一団はメークインで更にあきれて二倍強というところなのでした。


 つゆばれに掘り起こしたるジャガイモの その少なさに思わずたじろぐ

沈床庭園 6月27日

2011-06-27 23:02:36 | 
沈床庭園は相変わらず名ばかりの庭らしきにありますが、先日、思いがけなく花の種を頂いたことから、十二菱花壇を花園とすべく、雑草を引き抜き、重機で耕し、肥料を施して土壌を整え、種蒔きしたところであります。はたして今年の夏は如何なる花を咲かせ、如何なる華やかさを見せてくれることになるでしょうか。


 色のなき十二菱の園たがやされ 華やぎ夢み種は蒔かれけり

オオミズアオ 6月17日

2011-06-17 21:53:21 | 
日中、日除けテントの裏側にオオミズアオが止まっています。その名のとおりの美しい水色の色彩をもつ大きな蛾です。普通は夜に燈火にむかってバサバサと大きな音をたてて飛び回っているのですが、なぜか真昼間にオランジェリーにあらわれたのでした。


 昼ひなか日除けテントに蛾の垂れり 梅雨の合間に見るは楽しも

ヒカゲチョウ 6月16日

2011-06-16 23:48:57 | 
オランジェリーで一息ついているとテーブルの端に蝶がとまりました。ジャノメチョウの仲間ヒカゲチョウのようです。このところ、オランジェリーーの榎の周辺を、何故か五月蝿いほどに飛びまわっています。本来の生活の場が林間の日蔭なのですが、建物内の榎の日蔭がそれと似ているから寄ってきているのでしょうか。


 テーブルの端にとまるは日蔭蝶 翅の裏紋二つの目玉

ヒメアカタテハ 6月14日

2011-06-14 23:32:18 | 
ギャラリーのモザイク床にヒメアカタテハがとまっています。モザイク画にはところどころに蝶の陰影が刻みこまれていますが、たまたまこの写真にも一匹隠れています。どこにいるのかおわかりでしょうか。これも偶然なのですが、その形はタテハチョウを模したものであります。


 モザイクにヒメアカタテハのとまりける 青芝すがしギャラリーの床

ミニコンポ 6月12日

2011-06-12 22:23:38 | 
叔父さんこれ千円で売っていたと、CDチェンジゃー付きの中古ミニコンポを甥っ子が持ってきました。北側の石壁には、本格的なオーディオシステムを構築するためのスピーカーボックスを設けていたので、試行の意味で取り付けてみました。これがなかなか。石壁が反響版となり、被膜屋根は音を逃がし、木ブロックの床は吸音効果を生み出してか、たった千円のコンポから発するとは思えない迫力満点の音楽を、オランジェリーに響かせたのでありました。


 石の壁被膜の屋根と木の床は 廉きオーディオ名機となさむ

タナゴ 6月11日

2011-06-11 22:49:45 | 
雨上がりの中庭の芝生に、魚が打ち上げられていました。昨日、池の青藻を網で掬い上げた際に紛れ込んでいたようです。タイリクバラタナゴという長さ七、八センチの大型のタナゴです。三年前に放したのですが、警戒心が強く滅多にみかけることはなかったのですが、それが青藻と一緒に掬われるとは、なんともはやでありす。
日本画では魚の絵は水中の姿を描きますが、西欧画ではブリューゲルの絵に象徴されるように陸地に横たわった姿に描かれます。昔、油彩の細密画に凝っていた頃のことを想いだしました。



 青芝におおきタナゴの横たわる 欧画のさかな絵みるが如くに

スジグロシロチョウ 6月10日

2011-06-10 22:54:14 | 
ドイツアザミにスジグロシロチョウの訪花。昨年までは園内に自生のノアザミを移植して蜜源にしていたのですが、今年はそのタイミングを失してしまい、代わりに園芸種のドイツアザミを植えてみました。結果は、常連だった揚羽たちの訪花はみられず、かろうじて白蝶が時折り訪ねる程度に終わっております。


 むらさきの野あざみ見えぬ小庭辺は 白あざみ咲きシロチョウひと匹

芋苗 6月7日

2011-06-07 23:06:14 | 
薩摩芋の挿し苗は、蝶の舘の中庭に植え付けることに。中庭を囲む列柱回廊の外側のコーナーは植え込みスペースになっているのですが、手がまわらず雑草が繁るにまかせております。薩摩芋の茎葉は繁ると地面を覆いつくし、雑草を抑えることができます。雑草を駆除し、芋をも収穫できるという、一石二鳥を見込んで植え付けました。果たしてどうなることになりましょうか。


 庭の辺の回廊に沿い芋植えて 一石二鳥の願い込めたり